願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、1月15日です。



法然上人800年遠忌ロゴマーク

 明けましておめでとうございます。

 平成23年には、法然上人がお亡くなりになられて800年となります。総本山知恩院、増上寺をはじめとします各大本山では、すでに800年遠忌大法要にむけまして準備が進められております。知恩院では国宝の御影堂(本堂)の平成の大修理がおこなわれており、わが願成寺におきましても、書院の建設、本堂へのエレベーターの設置、境内の整備(駐車場の増設)と準備に着手いたしております。
 檀信徒の皆さまのご寄進を賜りましての事業だけに、日々身の締まる思いがいたします。

 遠忌法要は50年ごとの大法要、わたしは前回の750年遠忌法要を知りませんだけに、不安がよぎります。法然上人のお教え、そして願成寺は不滅でございますが、わたしの命には限りがありますことを考えますと、わが生涯におけます最初で最後の大法要を厳修させていただくことになると思われてなりません。
 しかし、法然上人のご遺徳を報恩申しあげますことに、経験があるかないか、時代が異なるなどは、まったく関係のないことでした。お念仏をお称えいたすのと同じように、心からなる心をもちましてお勤めいたすことが、肝要と考えております。

 大法要への準備といたしまして、植木の移植をして下さっている人、新墓地を造成して下さった人、皆さま一人ひとりの作業の様子が新鮮であり尊くもあり、事業完成への第1歩と思いますと、毎日が厳しくも嬉しくもあるのです。

 僧籍を拝受いたしましてから今日まで、お檀家の皆さんのご支援をはじめ先達上人のご指導をいただいてまいりましたので、その報恩のためにも遠忌大法要を無事に円成いたしますことを目標といたしまして、精進いたしてまいります。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


 Happy New Year! 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

 新年といいますと、新しく迎える年に対していろいろと夢や希望をもつときではないでしょうか。気持ちも初心にかえり、今年はどのような一年になるのか、そして、どのような一年を望んでいるのかと、わくわく感じますよね。アメリカではよくNew Year's Resolution といって、「新年の決心」あるいは「新年の誓い」を立てます。このような初心にかえる心構えが大切だと思います。

 私たち浄土宗の信徒には一月は新年を迎えるだけではなく、八百年前に浄土宗の教えを開いてくださった法然上人が往生された月でもあります。法然さまは建暦二年正月二十五日に往生されましたが、その二日前に「一枚起請文」という尊いお言葉を残してくださいました。この一文は「御誓言の書」とも呼ばれております。いわば法然さまの御遺言であり、大切なメッセージであり、お寺では日々のお勤めに拝読いたしております。

 「一枚起請文」は、読むたびにその尊い教えの深さに心が打たれます。八百年も前に書かれた文書であるにも関わらず、今日でも新鮮な魅力をもって私たちの心を把えます。一読いたしますと、いかにも簡単そうなお言葉が、じつは想像もできないほど深い意味を持ってもっております。法然さまがおっしゃっていることは、簡単そうでなかなか実践することは難しいのです。浄土門は易行と説かれますが、、「往生極楽のためには、南無阿弥陀仏と申して、うたがいなく往生する」と信じ、「ただ一向に念仏」を称えることは、本当は簡単なことではありません。 「これをやるぞ!」と思っても挫けたり、誰もが自分に疑いを持ったりしますが、簡単に実行できないから諦めるのではなく、お念仏を称えることでいいますと、まず阿弥陀さまの本願を信じることが大切だと思います。ここに出発点があります。

 読み込んで参りますと、「三心四修(さんじんししゅ)」と述べられているところに注目いたします。

「三心」とは、文字通り三種の心の意味で、まず至誠心(しじょうしん、真実の心)、次に深心(じんしん、深く信ずる心)、第三が廻向發願心(えこうほつがんしん、念仏をふり向けて往生を願う心)をしめします。。

「四修」は、恭敬修(くぎょうしゅ、西方浄土の阿弥陀さまに敬意を示すこと)、無余修(むよしゅ、お念仏の行に集中すること)、無間修(むけんしゅ、続けて念仏をすること)、と長時修(じょうじしゅ、長く、一生涯続けて念仏を称える)です。そして、生涯続けてお念仏をお唱えすることがもっとも大切なことと教えられているのです。

 今回、この一文を書くことによって、改めて法然さまのお言葉を考えさせられ、またその意味を学ばせていただいております。法然さまは八十年の長い生涯の結びといたしまして、この尊いメッセージを私たちに残してくださいました。今年こそ「ただ一向に念仏すべし」との法然さまのメッセージに励まされて、精進させていただきましょう。

 2008年が良い年になりますことを心からお祈り申し上げます。南無阿弥陀仏。

 原 真 理


ラハイナ浄土院にて


 

観音堂大祭(諸祈願)のお知らせ

 春のお彼岸に観音堂の大祭を厳修いたします。寺伝によりますと、頼朝公が三嶋大社に百日祈願の折、当願成寺を宿舎といたし、その願が成就いたしたことから「願成就寺」の寺号を賜りました故事により、諸願成就の祈願をおこないます。当日ご参加できません場合には、お札は郵送申しあげます。また、当日前年のお札等を炊きあげますのでご持参ください。当日は「餅まき」「模擬店」「野菜青空市」等を予定いたしておりますので、お誘い合わせてお出かけ下さいませ。

日   時
3月20日(春分の日) 【11時】法要、【12時】餅まき
祈 願 料
3,000円 特別祈願料 1万円
申 込 み
暮れのお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。


ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

「燃えないゴミ(ビン・カン)」
市のゴミに出します
「土に返すゴミ(花・香花)」
寺にてチップにして土に返します
「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
寺にて土に返します
「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。


 

▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
 現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
 ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開催日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場所
 願成寺庫裡
費用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。

 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


 

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