願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、12月1日です。



御髪神社


看板猫


帰宅を待つあいだに

 ある学会の懇親会で、「寺社縁起」か「社寺縁起」かが話題となった。いわゆる「寺」が先か「社」が先かと、ふたつの語を並べたときの語順のことである。「男女」「左右」「犬猫」「東西」とあるとき、先の語のがインパクトがあるという。たしかに「日本」と「中国」と並べるとき、自国を先にする。日本では「日中親善」,中国では「中日親善」となる。また「左右」は、はっきりと「左」の優位性を認めざるを得ない。右大臣より左大臣のが上位であることは明解なことである。

 そこで問題となるのが「男女」や「犬猫」等の言葉である。「男女」は、男尊女卑などの歴史的な背景を除けば、現在は完全な並列であり男と女は平等である。だが、どちらかを先に書かなければならない。
 つぎに「犬猫」であるが、これもなかには「猫犬」を主張する人たちがいる。まず目安となるのが病院であるので、犬猫病院を調べてみるに、東京都にはおおよそ1000軒ちかい動物病院があり、そのおおかたが「○×動物病院」とある。「犬猫病院」と名乗る病院はその1割もないことがわかった。そして「猫」が先となる「猫犬病院」と名乗る病院はないようである。なお、「猫病院」は数件みられるが、「犬病院」は見あたらないなど興味深いが、今回の問題と外れる。

 朝日新聞「(be between)ペットに子どもと同じ愛情注ぐ」(200.11.8)によると、全国で飼われている犬や猫は2000万匹以上、beモニター8000人(※)によると、
  ■犬好きですか?猫好きですか?
    (回答者数:3469人)
    犬好き      44%
    猫好き      16
    どちらでもない  40

  ■「犬好き」の人が答えました その理由は?
    (三つまで選択)
    素直で従順       1,005人
    よくなつく        951
    喜怒哀楽がわかりやすい  526
    姿形が好き        426
    散歩が楽しい       299
    防犯に役立つ       291
    その他           61

  ■「猫好き」の人が答えました その理由は?
    (三つまで選択)
    マイペースさ    344人
    しぐさ       312
    姿形が好き     247
    人間にこびない   186
    散歩の手間がない  106
    世話が楽      105
    その他        43

「犬好き」は素直で従順であること、「猫好き」はマイペースであるところに惹かれるようだ。犬派の圧倒的な数値からは、まだしばらくは「犬猫」でよいのであろうか。

 以前から我が家の警備犬の話を書いてきたように、私は犬派であるが、先日すばらしい猫に出会った。
 京都天竜寺を参拝し、嵯峨に抜ける道を歩いた。天竜寺裏門を出たところに、御髪神社(みかみじんじゃ)という小さな社があった。そろそろ還暦を迎えようというわれわれは、とたんに手が髪に行き、いつもより心なしか真剣に手を合わせた。神官の方と話をしていると、2匹の猫が神官に向かってしきりに鳴いている。「もう、仕事を終わりにして、ご飯にしてよ」と鳴いているのだという。
 神主さんの眼が、途端に我が子を見る眼になっていた。

(※)<beモニター> 朝日新聞アスパラクラブ会員の8000人が登録。毎週、アンケートに協力をいただいている。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久



 

第270回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
11月21日(金) PM7:00〜8:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
西福寺 矢弓 尚善 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
12月19日(金) 同時刻  大泉寺副住職 小島 健布 師

 

十夜法要のご案内

 本年もお十夜の季節となりました。一日ではありますが、ご先祖のご供養とともに、み仏の教えにふれますよい機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい。
 お檀家の皆さまには、10月下旬に郵便にてご案内申しあげます。

日   時
11月23日(日)13時より
会   場
願成寺 本堂
法   話
「未定」
講   師
増上寺布教師 大井 潔空 師
塔婆供養料
3,000円
申 込 み
専用ハガキ、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。


ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

「燃えないゴミ(ビン・カン)」
市のゴミに出します
「土に返すゴミ(花・香花)」
寺にてチップにして土に返します
「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
寺にて土に返します
「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。


 

▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
 現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
 ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開催日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場所
 願成寺庫裡
費用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。

 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


 

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