願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、6月15日です。



サン・パウロ日伯寺内陣


週末のご法事には、家族が大勢集まります

 シカゴから11時間、サン・パウロに飛びました。熱帯のジャングルのなかに忽然と現れたクアルーリョス国際空港は古い建物で、素朴な感じが何か親しみを覚えました。
 調度、ブラジル浄土宗の佐々木総監が日本からニューヨーク経由で戻られた時で、私の到着を待っていてくださったのです。地球を半周するほどの長旅でお疲れになっているはずにも関わらず、にこやかに私を迎えてくださいました。
 
 車で、1時間ほどのサン・パウロの日伯寺に向かいました。お寺は、ダウン・タウンから多少離れていて、ゲートに囲まれています。お寺の外は、ブラジルのごちゃごちゃした町、なかは日本的な寺院が展開しています。事務所の受付、上層はお寺、客間、とソーシャル・ホール、下層は開教師の住まいと駐車場と、広い敷地のなかに佇んでいます。
 サン・パウロは、高地なので夏でもあまり暑くならないそうで、着いた日はとくに曇りでしたので、夏のわりにはむしろ寒く思われました。

 サン・パウロの日伯寺は、1954年に初代総監の長谷川良信師によって開教され、1957年には現在の場所に移動されて、二代開教総監佐々木陽明師に受け継がれています。(お寺の歴史について詳しくは、南米浄土宗別院日伯寺のサイトを見てください http://www.jodo.jp/53-003/)。
 そう言えば、父が務めるラハイナ浄土院は、創立100年を2012年に迎えますが、お檀家さんの数は、日系人の人口とともに、年々減っていきます。ブラジルは日系人が多く、本国日本の次に日本人の人口が多い国です。お寺が建てられてから50年余りですが、日系人のお寺はたいそう繁栄しています。お寺にお参りする人数も多く、日系人以外の人も少しずつ法要に参加しております。
 花祭りには、宗派や宗教に関わらず何万人もの人が参加するそうです。これは信仰深いブラジル人の、仏でも神でも恵みを頂けられるものならば参加することに起因しているようです。
 ハワイの盆踊りで、一般の方が大勢参加しているのと同じ感覚なのでしょうか?ちょっと不思議な感じがしますが、これが信仰なのでしょう。目に見えないものに感謝をすることなのでしょうか?

 いまでも、ブラジルは面白い、不思議な国です。貧富の差はものすごくありますが、予想外に、アメリカの都会のようにホームレスの人が目立ちません。ファベラと言うスラム街が、市内に奇麗に纏まって、そのなかに貧富の差が整えられ、隠されています。そこを出ると、産業化されている国のようです。
 もう一方では、サン・パウロは驚くほど裕福な町でした。中級クラスの人は、アメリカと殆ど変わらない生活をしています。ブラジルは思ったような貧乏な国ではありませんでした。食べ物は豊富で、美味しいです。教育のレベルも高いし、人はフレンドリーですぐに友達となります。大変な生活のなかでも、何か心の豊かさを感じたところです。
 また、来月もブラジルのお話を続けたいと思います。

 原 真 理


 わたしは静岡県三島市で生まれ育った。毎日朝起きると、富士山が見える。時には朝やけの富士や真っ赤に燃えた夕やけの富士山はとても美しいが、いつも見ているだけに、正直な気持ちあまり感動することはない。
 ところが、1年に1度、静岡県に生まれてよかったと思うことがある。細かい日にちは知らないが、4月になると、「桜えび」と「しらす」の漁が解禁となり、一斉に県下に出まわる。決して高級な食べ物ではない。ともに急激に鮮度が落ちるため,東京では高級料理となるが、地元では庶民のご馳走である。

 朝浜にあがった「桜えび」と「しらす」は、10時にはマーケットにならぶ。どちらも1パック298円である。昼前にそれぞれ1パックずつ買って、昼には夫婦して「桜えび&しらす丼」とあいなるのである。炊きたてのご飯にのせて、お醤油と山葵で口にかけ込んだときの至福!このときほど静岡県に生まれてよかったと思うことはない。

 生しらすは小田原でも瀬戸内でも食することができるであろうが、桜えびだけは静岡県の駿河湾だけの漁である。干した桜えびの1000倍もうまい。いろいろな人に食べさせてあげたいが、足の速い品だけに静岡に来ていただくしかない。冷凍すれば可能であるが味が違う。夕食では鮮度が落ちてしまう。朝の漁を昼に食べてこそ価値があるのである。
 それならば昼に「桜えび&しらす大宴会」を催せばよいのであるが、漁は不定期で天候と資源保護のためにいつ船が出るかは誰も知らない。
 シーズンになると、午前中にマーケットに顔を出す。「桜えび漁」と「しらす漁」は、基本的には別なものであるので、Wでヒットしたときの喜びは格別である。

 298円の2パックで、「旬のよろこび」「静岡のよろこび」を夫婦して味わう。このときは特に、妻は静岡に嫁いたことを喜んでいるであろう。
 ところで人間にも旬があるのであろうか。人間は、何歳であっても毎日が旬なのかも知れない、なければならない。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


捕れたての桜えび


シーズンは、コンビニも桜えび弁当


 

第277回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
6月19日(金) PM7:00〜8:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
福泉寺住職 岩佐 善公 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
7月17日(金) 同時刻  願成寺住職 魚尾 孝久 師

 

墓地清掃

 恒例となりました、お盆の墓地清掃をおこないます。檀信徒総出でのお掃除の機会でもあり、また、「そうめん流し」も用意いたしておりますので、ご家族とともにご参加いただけますようお願い申し上げます。

日   時
7月5日(日) 9時より(雨天決行)

 

7月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。6月下旬にハガキにてご案内申しあげますので、ご希望をお知らせ下さい。

「ご自宅での棚経」
7月13,14,15日のうちお伺いする日を連絡します。
「お寺での棚経」
7月13日10時、13時いずれかに本堂へ。
前日までにお電話で連絡をお願いします。

 

お盆灯籠流しの販売

 7月16日、三島市仏教会主催の「灯籠流し」が水泉園(白滝公園)でおこなわれます。7月5日より、灯籠を販売いたします。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。


ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

「燃えないゴミ(ビン・カン)」
市のゴミに出します
「土に返すゴミ(花・香花)」
寺にてチップにして土に返します
「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
寺にて土に返します
「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。


 

▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
 現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
 ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開催日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場所
 願成寺庫裡
費用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。

 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


 

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