願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、2月1日です。



浄安寺門灯


街灯

 遅ればせながら、新年おめでとうございます。本年も拙文を御笑読いただければ幸いです。

 さて。年末年始というのは、何かと会合の多くなる季節です。誰しも2つ3つは忘年会や新年会のお誘いがあることと思います。そこで気が付いたと申しますか、移転して一年になろうというのに、うかつにも今まで気付かなかったと申しましょうか、気になったことがありました。

 夜、とっぷりと日が暮れてからお寺へ帰ってくると、近隣のお家の中で門灯が点いているのは浄安寺だけなのです。これが夜の早い時間、宵の口ですとご近所でも門灯の点いているお宅はありますので、どこかで区切って消灯しているのでしょう。ちなみに浄安寺は夜が明けるまで点灯したままです。

 少々気になったので地元の方何人かにうかがってみると、「家族が全員帰って来たら消す」「一般的な生活時間内だけ点灯している」「来客など特別な時以外はつけない」などというお答えでした。また直接お話を伺ったわけではありませんが、ご友人に「つけっぱなしはエコに反する」という方がいるということも伺いました。

 元来が私は東京都心の出身で、あちらでは門灯は一晩中点灯しておく、ということが暗黙のルールでした。現在でもマンションのホールなどは終日明かりが点っていますし、一般家庭でも大概門灯は点けてあります。
 これは一つには治安が悪いから自衛するということでもありますが、同時に自分の住む町中というのは自分達で管理するという、恐らくは明治以前にまでさかのぼる感覚にも因るのだと思います。

 一方、そういう習慣の無い地域というのは、治安上の不安が少ないとか、あるいは伝統的な、日暮れてから外にいるのはまともではない。といった感覚がどこかに残っていらっしゃる、ということが理由なのでしょう。もちろん、「エコではない」というのは、また全く別の次元の問題ですが。

 地域によって同じことでも全く感覚が違うのだ、ということは承知しているつもりなのですが、こうして思いがけないところで出くわすと、一瞬とまどってそしてまた少し笑顔が浮かんできます。
 同じ安全のための設備であっても、かように用いられ方が異なっているということ。そのことそのものが、なんとはなく楽しくなってくるのです。

 自ら戒めてはいても、いつの間にか自分は正しい、と思ってしまうのは人間の性と言うべきでしょう。けれどもこうして事実として眼前に現れると瞬間的に「ああ真実は一つではない」と思い出させてくれます。

 自分達の自発的な設備である門灯はそんな状況ですが、その一方で行政の整備した街灯は、一晩中じっと道路を照らしています。その対比を見ていると何かを思い出しそうな気もするのですが・・・
 残念ながら、それが何なのかはまだ良くわからないのです。

 浄安寺住職  八 幡 正 晃


 平成19年から準備を進めてまいり、書院庫裡の建設、境内の整備および墓地の新設等をすべて年内に終えまして、来年のお正月には「法然上人800年遠忌大法要」を2日間にわたりおこなう運びとなりました。これも偏に檀信徒の皆さまのお陰と感謝いたしております。日程は次のごとくです。

 平成22年1月18日(月)

  14:00  住職断髪式
         (大法要をおこなうにあたり、
          住職が改めて髪を切り精進潔斎
          いたします。)

  14:30  奉納落語
         (住職準備のあいだ、落語を楽しんで
          いただきます。)
         落語家  春風亭 柳桜 師匠

  15:00  落慶法要


 平成22年1月19日(火)

  14:00  法然上人800年大御忌法要
         (大本山増上寺第88世八木季生台下
          がお務め下さいます。)

  16:00  法要円成祝賀会
         (大法要を無事おえました祝賀会を
          三島プラザホテルでおこないます。)

 檀信徒の皆さまには、改めましてご案内をさしあげますが、50年に1度の大法要でございますので、2日間のご参加を切にお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


新書院


書院ホール


 

第284回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
1月15日(金) PM7:00〜8:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
善教寺住職 土山 和雅 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
2月19日(金) 同時刻  三明寺住職 大嶽 正泰 師

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。


ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

「燃えないゴミ(ビン・カン)」
市のゴミに出します
「土に返すゴミ(花・香花)」
寺にてチップにして土に返します
「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
寺にて土に返します
「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。


 

▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
 現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
 ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開催日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場所
 願成寺庫裡
費用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。

 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


 

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