願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、5月16日です。




蒸気の出ない電気釜

 十数年ぶりに電気釜を購入した。今まで厄介になっていたお釜が壊れたからである。十数年の間の技術の進歩であろうか、新しいお釜で炊くご飯はじつに美味い。壊れなくとも買い換えるのも、ひとつの選択肢であろうかと思えるほどである。
 時を同じくして、知り合いの同世代の夫妻もやはり電気釜を買い換えたという。ご主人の「これが最後の電気釜かな〜。」のひと言が、いやに印象に残る。我が国の家電商品は、おおかた十年以上使える物ばかりで、長持ちをする。冷蔵庫であれ、掃除機であれ、テレビであれ、すべての家電が故障して買い換えるのではなく、新しい機能を求めての買い換えも多いように思う。今年の7月24日までの地デジテレビの買い換えなど、その最たるものであろう。

 ところで、私は朝の炊きたての白いご飯も大好きであるが、美味しいパンの朝食も大好きである。
 もう、40年も昔のことである。お盆のお棚経に伺って仏壇の前に座った。仏さまにパンとコーヒーが供えられていて驚くと、ご家族の方が「故人はパンが好きだったので」という。形にはまらないご供養は新鮮な印象であり、今も忘れない。仏壇であっても、個人的にはハンバーグやお寿司をお供えしてもよいのであろう。
 お寺にはお盆やお彼岸の折、「付け届け」と称して供養料としての「お米」が届けられる。当然、昔は供養料といえばお米であったが、昨今はお金に取って代わった。食べ物に不自由な時代は助かったものであったことは忘れない。ふと、住職や家族に下さったと勘違いをしてしまうが、あくまでも仏さまのためのお米であり、残りを私どもが頂戴するのである。
 寺の者は仏さまのお陰で大きくなったことを忘れてはいけない。いわゆる「佛飯を食(は)んだ恩」である。

 今日も新しい電気釜のアラームが炊きあがりを知らせてくれる。何か今までと雰囲気が違う。そういえば新しい電気釜は「シューと一生懸命ご飯を炊いていますよ」という音がしないのである。
 聞くところによると、電気釜の蒸気で火傷(やけど)する乳幼児がいることから、熱い蒸気は冷まされてからの排出という方法に改善されたという。少しでも事故のない器具が開発されることは当然のことであるが、利用者も事故の内容に注意する教育もまた大切である。
 調理には電気であれガスであれ、「熱」はつきものである以上、火傷しない器具の開発とともに、熱をだす器具を正しく扱う方法を教えることも重要である。子供が火傷すると、即訴訟という方程式は真の解決策ではないように思える。機器会社の努力は別として、利用者の安全への自覚こそ大切なのである。

 訴訟社会は仏教の教えには馴染(なじ)まない。事故の無いようにお互いに心得ることが肝要であろう。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久








 東日本大震災から2ヶ月あまりが経とうとしています。罹災された方々が少しでも早く、安心した生活を送れることをお祈りし、そして大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

 我が浄土宗でも大震災の状況を鑑みて、本年の法然上人八百年大遠忌を10月へと延期しました。総本山知恩院では、4月の通常の御忌を大震災で亡くなられた方々への追悼として4月18日から25日まで執り行いました。
 私は4月8日から24日まで知恩院にてご奉仕させていただきました。主に集団参拝の方々のご案内をさせていただいていたのですが、様々な地域から浄土宗だけでなく、他宗派の方々からもお参りいただきました。
 17日までは、国宝である御影堂の内陣まで入っていただき、法然上人の御影像を間近でお参りしていただき、法然上人絵伝の一部を拡大したものと観経曼荼羅も見ていただきました。また、古経堂と呼ばれる所では御門主猊下よりお十念を授けて頂き、山内の諸堂も参拝していただきました。諸堂の中でも特に来られる方々が参拝をしたいと希望されたのが、知恩院の顔とも言える三門でした。
 通常、寺院の門は山門ですが、数字の三の門は、貪・瞋・癡(とん・じん・ち)から解脱して、山内へ入るという意味が込められています。この三門は国宝に指定されており、普段は中へと入ることが出来ません。しかし、御忌の期間中と春秋の特別公開の時は公開しています。三門内には、釈迦如来像と十六羅漢像が祀られています。また、極彩色で極楽浄土の様子が天井に描かれています。

 さて、知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、法然上人八百年大遠忌にあたり、天皇陛下から大師号を新たに戴きました。大師号とは、弘法大師などと天皇から戴く名前のことで、唯一法然上人は五百年大遠忌以降、五十年ごとに大師号を戴いています。今回戴くまでに、「円光大師」「東漸大師」「慧成大師」「弘覚大師」「慈教大師」「明照大師」「和順大師」と七つ大師号を戴いていますが、八百年大遠忌にあたり、「法爾大師」と加謚されました。この法爾ですが、法爾自然(ほうにじねん)が法然という名前の元になっているところから戴いたようです。
 18日には、京都御所から勅使が来られて、御影の前で奉告法要が行われました。写真に写っている菊の御紋の箱の中に大師号を加謚する書状が入っているそうです。写真は、大師号を戴いたことを阿弥陀如来へ奉告し、阿弥陀堂から御影堂へとお練り行列をしている所です。御門主猊下をはじめ、多くの僧侶とともに行列がなされました。

 八百年大遠忌は10月に延期となりましたが、御忌の間、多くの人々が東日本大震災の犠牲者の為にお参りをしていただき、募金もしていただきました。これからが更に復興に向けて大変ですが、10月の大遠忌でもご廻向させていただき、八百年大遠忌を無事に成満できればと思っています。
 八百年大遠忌の時に総本山知恩院へお手伝いさせていただけるのは、一生の思い出になると思っています。延期になり、縮小して行う法要もあるかと思いますが、ぜひ八百年大遠忌の折には、総本山知恩院へとお参りしていただければと思います。

 天主君山現受院願成寺副住職
 魚 尾 和 瑛


大師号奉戴法要









東北地方太平洋沖地震義援金のご報告

 お彼岸のあいだ玄関でお寄せいただきました「東北地方太平洋沖地震義援金」 と 観音堂大祭の経費の一部を、浄土宗を通し見舞金といたしまして被災された方々にお送りいたしました。誠にありがとうございました。

「義援金箱」
      77,303 円
「観音堂大祭経費」
     100,000 円

 

第300回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
5月20日(金) PM7:00〜8:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
養雲寺住職 青野 溥芳 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
6月17日(金) 同時刻  福泉寺住職 岩佐 善公 師

 

大施餓鬼会のお知らせ

 本年もお施餓鬼会法要を、下記のごとく厳修いたしたくご案内申しあげます。ご先祖の供養とともに、一日ではありますが、みほとけの教えにふれます良い機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい(当日ご参加できません方には、当寺にてお塔婆をお墓に立てさせていただきます)。

日   時
5月30日(月)  【14時】法要
法   話
長谷川 三恵 先生 (戒法寺寺庭)
パネルシアター
供 養 料
3,000円
申 込 み
お参りの折、電話、FAX、E-mail(前日までに)

 



お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

「燃えないゴミ(ビン・カン)」
市のゴミに出します
「土に返すゴミ(花・香花)」
寺にてチップにして土に返します
「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
寺にて土に返します
「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開催日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場所
 願成寺庫裡
費用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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