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次回配信日は、7月2日です。




歴史を感じさせる八重垣神社本殿


壁画に描かれている稲田姫命


神秘の森といわれている佐久佐女の森


鏡の池では、若い人達が縁結びの占いに興じていた

 私は一度だけ島根県の、出雲大社に参拝したことがある。平成23年の1月下旬だった。

 空気の澄んだ寒い季節に訪れて、今でも強く印象に残っている風景がある。それは、出雲大社の第一鳥居宇迦橋の大鳥居から、市街地を眺めた時だった。広い空に浮かぶ雲海が雄大で神(こう)神(ごう)しかったからだ。
 白群青色(びゃくぐんじょういろ)の空に、ポッカリ浮かんだ多くの白い雲を見ながら思い出した歌があった。

   八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに
   八重垣作る その八重垣を

     (訳)
     雲が何重にも立ち昇る出雲の地
     この地に雲のように幾重にも垣を廻らし
     愛する妻のために幾重にも垣を作っている
     この幾重にも廻らした垣よ

この歌は、わが国で最古の短歌と云われている。古事記の中でも有名な歌で、素盞鳴尊(すさのおのみこと)が詠んでいる。八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した結果、素盞鳴尊が稲田姫命(いなだひめのみこと)を妻としたときの事だ。
 素盞鳴尊が新しい宮居を構えて「私の心は清々しくなった」と気持ちを述べている。
多くの困難な経験を尽くした者が、美しい妻を得た喜びを表現した寿(ことほ)ぎの歌だ。
 出雲の地に身を於いて「八雲立つ」の言葉の意味を、体感したことは、それこそ私にとっては「寿ぎ」だった。

 そして別の機会に松江を訪れた際に、この歌ゆかりの八重垣神社を参拝した。
八重垣神社は、出雲大社と同じ島根県にある。松江市の中心より南方の山沿いの静かな地にあった。
御祭神には、素盞鳴尊と稲田姫命の御夫婦が御祭りされている。お二人が宮居を構えた場所なので、縁結びの神社として知られている。

 本殿参拝の後、境内の宝物収蔵庫で、絵を描く私にとって興味深い壁画が公開されていたので拝観した。

 日本最古の木造神社壁画として、元は本殿内にあった。我が国の絵画史上最も貴重とされているひとつだという。なにしろ制作が古い。寛平5年(893)に宮廷画家の巨勢金剛が描いた「六神像」だ。
古色蒼然で力強い筆力などを約1,100年前の作品であっても感じることが出来た。
白として使用している絵具が、火山灰の珪藻土から出来たとされる白土(はくど)だとは、驚くばかりだった。国の重要文化財の指定を受けている。

 本殿の後ろは奥の院、佐久佐女の森といわれている聖域で、流行の言葉ではパワースポットだ。
 稲田姫命が八岐大蛇の難を逃れた場所で、大きな杉(跡が残っていた)を中心に、八重垣を作り避難したと伝えられている。ちなみに、八重垣とは、大垣、中垣、万垣、西垣、万定垣、北垣、袖垣、秘弥垣の八つをいう。今でもそれぞれの垣の名が山の上や中腹などに地名として残っている。
 さらに森の中には、稲田姫命が自分の姿を映した鏡の池があった。
今も湧き出ている池の水は、稲田姫命の御霊魂があり、縁結びの占いの池とされている。
硬貨を載せた紙を浮かべて、早く沈めば直ぐに良縁に恵まれるという占いだ。

 この神社では昔から、人々は縁結びや幸福を祈願するために参拝していた。
その願いは、今の時代も途絶えることなく続いていると思った。

 日本最古の歴史書「古事記」に登場する神々の存在を感じた、出雲大社と八重垣神社への参拝だった。

 桂林寺住職  永 田 英 司








 住職の住まいを「庫裏」というが、当然ながら庫裏にも仏さまをお祀りしてある。念持仏というと少し大袈裟になるが、さるお檀家さんにいただいた仏さまであり大切にしている。仏さまが、我が家族を見守って下さっているようにも思われ、日々の生活に心豊かさを感じることがある。

 ある日、副住職が阿修羅の仏像を持ってきた。悪く言えば「ホビー」となるが、そのでき具合からすると立派な仏さまである。世界に名だたる海洋堂の作品であり、そのリアルさには誰でもが驚かされる。早速並べてお祀りした。さらに四天王像を安置することに、住職そして副住職とも何ら問題はなく、先日四天王がすべて揃い安置した次第である。四天王は守護する仏さまであるので、我が家の持仏さまも喜んでいるようにも思う二人である。少しマニアックにも思えるが、住職ともども満悦である。

 親子して仏像談義となる。阿修羅像は「興福寺の阿修羅展」で話題となったが、海洋堂の阿修羅像は興福寺の写しではない。やはり阿修羅は「憤怒(ふんぬ)」の形が良いとの副住職の意見である。私もうなずく。大方の人は、興福寺の憂いを持った優しい阿修羅像を想像されるかもしれないが、憤怒の顔で守護してくれる阿修羅像もまたよいものである。

 日々拝するのに心豊かになる、今日この頃である。

【念持仏】ねんじぶつ
 個人が朝夕に帰依礼拝する仏像で,単に持仏あるいは内仏(うちぼとけ)ともいう。また,枕辺近くに安置するところから枕本尊ともよばれる。その多くは小金銅仏,小木仏で,簡素な宮殿(くうでん)(龕(がん)),厨子(ずし)などに安置される。元来念持仏は自宅の一室に宮殿,厨子を安置し,私的に礼拝するものであるが,別棟や小堂を設ける場合もあり,これを持仏堂という。今日各家庭にみる仏壇は江戸時代にその形態が成立するが,これは念持仏安置が一般化し,普及発展したものといえる。(世界大百科事典 第2版)

【ホビークラフト】
《(和)hobby+craft》趣味の工作。趣味の工芸。

【海洋堂】
模型業界では、高い造形技術と破天荒な経営で有名な企業である。造形物の精巧さや、造形センスは世界屈指の水準を誇る。
 映画「ジュラシック・パーク」のスタッフは、海洋堂の恐竜モデルをコンピュータグラフィックス製作の資料にしたと創業者の宮脇修は公言し、実際に映画で使われ海洋堂が製作した恐竜の脚の部分等が海洋堂のフィギュアの美術館に展示してある。
 自然史分野で世界最大規模を誇るアメリカ自然史博物館から展示品の製作依頼が来る。ガメラなどの映画製作にも協力している。
 これだけの造形力を持ちながら、海洋堂の原型師で、彫刻家に師事したり、美術系の学校で造形を学んだ者はごく少数である。
 日本国内では、チョコエッグをヒットさせて以来知名度が上がり、今や一つのブランドとなっている。突出した知名度から「造形製作・海洋堂」の名前を冠すれば商品の売れ行きが上がる。食玩に製作者名が記された事は皆無といって良かったが、セールスポイントとして大きく謳っている商品がほとんどである。 世界最大級の、ガレージキット展示即売を中心とした総合造形行事「ワンダーフェスティバル」の主催を手がけ、アマチュア造形の振興に寄与している。(ウィキペディア)

【憤怒】
[名](スル)ひどく怒ること。ふんぬ。「非道な行為に―する」

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


念持仏


海洋堂作阿修羅像









第313回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
6月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
福泉寺 岩佐 善公 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
7月20日(金) 同時刻  願成寺 魚尾 孝久 師

 

墓地清掃

 恒例となりました、お盆の墓地清掃をおこないます。檀信徒総出でのお掃除の機会でもあり、また、「そうめん流し」も用意いたしておりますので、ご家族とともにご参加いただけますようお願い申し上げます。

日   時
7月1日(日) 9時より(雨天決行)

 

7月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。6月下旬にハガキにてご案内申しあげます。

「ご自宅での棚経」
7月13,14,15日のうちお伺いする日を連絡します。
「お寺での棚経」
7月13日10時、13時いずれかに本堂へ。
前日までにお電話で連絡をお願いします。

 

お盆灯籠流しの販売

 7月16日、三島市仏教会主催の「灯籠流し」が水泉園(白滝公園)でおこなわれます。7月1日より、灯籠を販売いたします。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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