願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、10月15日です。




初秋の御殿場

 台風を心配しながら、10月を迎えました。台風一過で晴天となり、まだまだ残暑の感を拭えません。衣替えの季節でありますが、もうしばらく夏の服装で過ごそうと思っているのは私だけでしょうか。

 さて、9月29日、三島地区宗教者懇話会主催によります「環境問題」の講演会に参加してまいりました。今現在の地球は破滅の一途を辿っており、特に先進国が今すぐに処方箋にしたがってアクションをとらなければならない状況であることを教えられました。同じ地球上に生まれて、一方では飽食のため肥満などの健康障害を起こしたり、また食品の20〜30%が食べられずに廃棄されている現実、一方では1杯のスープもままならず、飢餓のどん底にいる人たちがいます。そこで講師である内藤歓風上人(伊東市朝善寺住職)は、「シンプルライフ」「スローライフ」の提言をされています。地球上の一人ひとりができることから行動することによってのみ、「持続可能な発展を目指す社会」が形成できると指摘されました。そして宗教者はその大きな役割を担っていることの自覚が求められました。

 すぐに自分に置き換えてみる。確かにお寺の事務所にも資源ボックスを設け、紙資源の箱に、封筒は差出人の部分を切り取って入れ、割り箸の袋も今は紙資源としています。ビン缶に至っては言うまでもないが、これとて誰でもがしていることであって、宗教家としての活動ではありません。宗教家としていかに率先していくかが問題であろうが、なかなか難しいことであります。
 仏さまにお花やお菓子をお供えしますが、5本のお花ではなく3本にするならばよいのでしょうか。仏さまにお花をあげる気持ちが大切とするならば、1本でもよいのでないかとも思われます。
 わざわざ墓地まで出向いてお参りするよりも、自宅で心に念ずるならば、時間もガソリンも節約できるという考えもなくはありません。しかし手間、暇、お金を掛けてまでも墓参するところに、心の安らぎ、意義を見出せるのも事実であります。
 仏教では「小欲知足(少欲知足)」ということが重んじられます。再認識を強くさせられました。

 ところで個人的にはどうであろうか。何もしていないように思われてなりません。妻が車を運転しないので、マーッケト等の買い物におともをする。エコを考えていたわけではないのですが、食品の買い物は空腹の時間帯には行かない、食事の休憩後すぐに行くことにしております。
 お腹が満腹であるので、必要以上の食品を手にすることがないように思われます。夕方、お腹がすいていると、多めの惣菜、多めのお酒の友、食後の甘味まで心配をしてしまうようです。肥満対策として始めたことですが、こうしたことからも出発が求められているように思えました。

 大きな課題を頂戴いたしました。「持続可能な発展を目指す社会」のために積極的に考えていこうと思っております。

【小欲知足】しょうよくちそく
欲が少なく、わずかなもので満足すること。(大辞泉)

【スローライフ】
スローライフ(Slow Life)とは、生活様式に関する思想の一つで、地産地消や歩行型社会を目指す生活様式を指す。日本ではスローフードが拡大解釈されて浸透した言葉だが、スローライフ・ジャパンを立ち上げた故筑紫哲也によると英語の翻訳ではなく日本語の造語と書いている。(ウィキペディア)

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









第317回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
10月12日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
大泉寺 小島 捷亮 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
11月16日(金) 同時刻  如来寺 荻田 宣史 師

 

宗祇法師の会 (10月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
10月15日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 宗祇法師の会

 

ハワイ「ラハイナ浄土院」100周年

 ハワイのマウイ島にあります「ラハイナ浄土院」は、大正元年、カフルイ浄土院を開いた原聖道師がラハイナに土地を借りて仮布教所を設置、翌年着任した斉藤原道師が寄付などを集めて大正3年に堂を建てたのが始まりとなっているが、昭和5年、同じラハイナの海に面した現在地に土地を購入して移転している。同院は他のハワイの寺院と違って日本的に作られているのが特徴である。昭和43年、火災で本堂が焼失し、原源照師らの努力で3年後に再建された。日本から大工を寄せて、日本式本堂と三重塔を建てたのである。境内には、このほか鎌倉大仏を縮小したミニ大仏、鐘楼、山門、東屋などがあって、観光客が多く訪れている。
 今年の10月21日に開教100年の大法要が催されます。住職が代表いたし参拝いたして参ります。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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