願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、4月15日です。




除幕式


三島宗祇法師の会 藤岡武雄会長の挨拶


豊岡武士三島市長の挨拶


宗祇法師350年追福の書(写真小西政司氏)


三島千句奥書(願成寺蔵本)

 大学の講義で、源氏物語を読んでいる。私の務める大正大学には室町時代後期の書写とする源氏物語があり、図書館の公式サイトにて全頁公開されている画像を利用して、学生たちとともに翻刻をおこなっている。
 奥書によると延徳2年(1490年)から明応2年(1493年)にかけて、多数の人々により書写された寄合書である。そのなかに宗祇法師が「玉鬘」の巻を書写をしているのである。

 3年ほど前の旧書院の解体時に、宗祇法師350年遠忌追福の掛け軸が発見された。宗祇法師の顕彰は、墓所である裾野の定輪寺にて没後300年から平成12年の500回忌まで50年ごとにおこなわれてきたが、350年だけが記録がなかったのである。そこでの拙寺での発見は、貴重な資料ということになった。そうした経緯を踏まえて、東常縁(とうのつねより)より宗祇法師への我が国最初の古今伝授は、三島の願成寺となったことは、驚異のことである。
 大学の仕事と拙寺の歴史が繋がったことは、必然的に宗祇法師に関する研究にも熱がはいってくる。

 さて、さる3月27日には、三島宗祇法師の会(藤岡武雄会長)より「古今伝授の寺」の碑が奉納され、豊岡武士三島市長、西島玉枝教育長、願成寺総代大村俊之氏出席のもとで除幕式がおこなわれた。
 東常縁のもとで、古今和歌集講釈をうけていた宗祇は、常緑の子息竹一丸(たけいっちくまる)が悪性の風邪にかかり中々なおらなかったので、3月21日、竹一丸の平癒を三嶋大社に祈願し、発句「なべて世の風を治めよ神の春」を奉納したところ平癒した。そこで、さらに三日間で千句を独吟して奉納したのが、世にいう「三島千句」である。この「三島千句」には、宗祇が奥書を付し、歌が記されてある。

  神はただ よしあしわかぬ 恵みあれば
    人にぞしのぶ あさきこころを

 三嶋明神に発句を奉納したれば、風邪が見事になおったことをふまえて詠まれた歌であることがわかる。その意味は「三嶋大明神様、よい、悪いの別なくお恵みをいただけるならば、竹一丸の病気平癒の祈願のあさましい心にも、お恵み下さい」と詠み、「文明3年3月27日 宗祇」と記されていることに因んでの除幕となった次第である。

 宗祇がその伝授による講釈の聞書を整理した『古今和歌集両度聞書』の冒頭には、「やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける」とあり、和歌の本質を講説されていることがわかる。
 こうした事象に関わる我が身に、喜びといささかの緊張を覚え、宗祇法師の顕彰と研究とに精進する次第である。

【翻刻】
写本・版本などを、原本どおりに活字に組むなどして新たに出版すること。(大辞林)
【図書館の公式サイト】
http://www.tais.ac.jp/related/tais_library/lib_articles/genji/22/index.html#/3/

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









第323回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
4月19日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
十輪寺 菊地 博英 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
5月17日(金) 同時刻  万松院 吉田 宏得 師

 

宗祇法師の会 (4月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
4月22日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

大施餓鬼会のお知らせ

 本年もお施餓鬼会法要を、下記のごとく厳修いたしたくご案内申しあげます。ご先祖の供養とともに、一日ではありますが、みほとけの教えにふれます良い機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい(当日ご参加できません方には、当寺にてお塔婆をお墓に立てさせていただきます)。

日   時
5月30日(木)  【14時】法要
法   話
願成寺副住職 魚尾 和瑛
未定
供 養 料
3,000円
申 込 み
お参りの折、電話、FAX、E-mail(前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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