願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、8月1日です。




マハボディーテンプルの全体像


菩提樹とその下で瞑想をする尼僧


瞑想するベトナム僧侶とお話を聞くバングラディッシュの仏教徒

 6月24日から7月7日まで、インドのブッダガヤに行って来ました。
 5年前から、毎年7月と11月〜3月まで、現地にある日本のお寺の管理と、自分自身の修行の為に訪れています。
 インドと言えば、経済発展が著しく今注目を浴びている国ですが、私が訪ねる「ブッダガヤ」は、田舎の小さな町で、牛、鶏、山羊などが普通に道を歩いていて、裸、裸足の子供が走り回っているような町です。
 ところで「ブッダガヤ」という地名ご存じですか?ブッダとはお釈迦さまのことで、ガヤの町外れでお釈迦さまが悟りを開いた所をいいます。

 インドの仏教遺跡で大切にされている四大仏跡があります。
    お釈迦さまが生まれた場所 ・・・ ルンビニ
    悟りを開いた場所 ・・・・・・・・・・・ ブッダガヤ
    初めて説法をした場所 ・・・・・・・ サールナート
    亡くなった場所 ・・・・・・・・・・・・・ クシナガラ
 この中で、最も大切にされ各国の仏教徒がこぞって訪れる場所が「ブッダガヤ」です。すぐ隣には「スジャータ」という村があり、その村娘が、「お釈迦様におかゆを差し上げて修行の疲れを取り除いた」と言われています。余談ですが、その村の名前が日本のクリープ「スジャータ」の語源になっていると言われています。

 「ブッダガヤ」は半日もあれば歩いて回ることができる小さい町ですが、至る所に各国の仏教寺院が建ち並んでいます。もちろん日本の寺院もあります。そして、その町の中心にあるのが、「マハボディーテンプル」と言われるお寺です。お釈迦様は、菩提樹の下で悟りを開かれたという話をお聞きの方もあると思いますが、この「マハボディーテンプル」の広い敷地の中心に菩提樹があり、その隣には三蔵法師の時代より前に作られたお寺が残っています。
 周りには公園のように芝生や木が植えられ、至る所に大小の古い仏像が無造作に置かれています。

 インドは暑いイメージですが、11月〜3月までは、涼しくすごしやすい季節で、その時期には何万人という人が訪れ、人・人で埋め尽くされます。仏教国である、タイ、チベット、スリランカ、中国。最近では、チベット仏教が世界で流行始め、西洋人や欧米人で修行をする人達の姿も増えてきました。
 逆に今の時期は大変暑い時期なので、お参りの人で混雑することもなく、静かに過ごすことができます。
 お寺の敷地内は、誰でも自由に過ごすことができ、ある人は菩提樹の木の下で瞑想を行い、ある人はお勤めや礼拝の修行を行い、ある人は僧侶と参拝に訪れ、菩提樹の下でお参りや仏教の話を聞き、ある人は本を読み勉強をして過ごしていて、ゆっくりとした、落ち着いた時間が流れています。

 「ブッダガヤ」は仏教の聖地というと、現地の人達も仏教徒のように思ってしまいますが、実は現地の人で純粋な仏教徒はほぼいないと言われています。インド全体でも、1%弱しか仏教徒は居ません。約80%の人がヒンドゥー教です。
 ですが、「マハボディーテンプル」にインドの人はちゃんとお参りにきます。というのは、ヒンドゥー教の「シヴァ」という神様の9番目の生まれ変わりがお釈迦様とされているからです。「ブッダガヤ」は、仏教徒からだけでなく、ヒンドゥー教徒からも大切にされている場所です。

 訪れる人の年齢も様々で、また国籍もバラバラ、お参りのスタイルも様々ですが、そのような人達が、一つの方向に向かい祈りをするこの場所は、平和の象徴ではないかと感じます。
 お釈迦様が悟りを開かれた、大きく枝を伸ばした菩提樹の木の下に座ると、何ともいえない落ち着きや、安心感に包まれます。また、今の季節、昼間だと木が強い日差しを遮ってくれ、そこを通る風が大変心地よく、自然を感じる場所でもあります。

 言葉ではうまく伝えにくいので、是非「ブッダガヤ」を訪れて、聖地の空気を自分自身の肌で感じてみてください。

 安養寺  清 水 良 将








 三島は7月のお盆で、この13.14.15日とお檀家さん各家の棚経にまわる。地域によって多少の違いもあろうが、農作業の区切りがお盆で、先祖供養であるとともに自らの盆休みでもある。したがって稲作であれば、田植え後の草取りを終えてのひと休みとなる。一族が集まって墓参りして、精進落としと称する宴会となるのである。
 まだ草刈りが残っていても、見栄を張って草取りは終わったとしなければ、恥ずかしいこととなってしまう。
 したがってお盆の棚経は、3日間のいずれの日に伺っても必ず在宅であり、時には一緒に宴会に加わってしまうことがあったという。

 ところがである。今では何日に来るのか、さらには何時にくるのかということになる。多くの檀家さんとなるので、日にちはともかく時間は思うようにいかない。5人の僧侶が3日間でさらに時間と地域を組み合わせるには、パソコンでなければできないわざである。
 昨今では、1日中待てないとのことで本堂に集まっていただき、本堂での棚経となってたいそうな賑わいである。

 また三島は7月盆でありながら、三島の夏まつりが旧盆と重なるので、みな旧盆に休暇を取るようである。何とも寂しい7月盆であるが、やはりお盆のお墓参りは欠かせないようで、皆こぞっての墓参となる。やはりお盆と休暇が重なってこそ、より意義のあることになるように思うのである。なかなか思うようにはいかないが、家族揃っての休暇、そしてお墓参りが理想である。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


盆飾り









お盆灯籠流しの販売

 7月16日、三島市仏教会主催の「灯籠流し」が水泉園(白滝公園)でおこなわれます。7月1日より、灯籠を販売いたします。

 

宗祇法師の会 (7月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
7月19日(金) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

第326回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
7月19日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
願成寺 魚尾 孝久 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
8月23日(金) 同時刻  常林寺 山田 太壱 師

 

8月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。8月上旬にハガキにてご案内申しあげます。

「ご自宅での棚経」
8月13,14,15日のうちお伺いする日を連絡します。
「お寺での棚経」
8月13日11時、本堂へ。
前日までにお電話で連絡をお願いします。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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