願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、9月17日です。




     基礎だけ残った所にお花が手向けられていました。
     ご遺族お知り合いの方でしょうか。
     手を合わさずにはいられませんでした。


後ろに見える荒浜小学校に避難された人たちが助かったという。

 三島地区の宗教者が集い、東日本大震災の慰霊と復興の活動をおこなっております。今年は夏休みを利用して、子供たちに被災地を自分の眼で見てもらい、亡くなられた方の慰霊そして災害を理解していただこうと「東日本大震災子ども学習の旅」といたしまして視察にいってきました。
 小学生9名、中学生4名、高校生3名、大学生4名、社会人4名、PTA4名、引率指導員9名、看護師1名、添乗員1名、計39名の視察となりました。被災地視察といいますと、お役人の方、役職の方が中心となりがちですが、明日を担う小学生から社会人までいろいろな世代の人達に自分の眼で現地を見ていただくところに特色があります。研修セミナーでも、それぞれの視点からの意見を知ることができたといえましょう。

 名取市閖上(ゆりあげ)や仙台市荒浜地区のように、大津波が押し寄せたとき一面の平野地帯で避難する場所がなくて、多くの人たちが亡くなられたことを知りました。特に4階建ての荒浜小学校に非難された人たちだけが助かったという話には、現実の厳しさを感じざるを得ませんでした。
 また石巻大川小学校や今回宿泊をした南三陸町などは、避難所となっているところが襲われたこと、そして何よりもリアス式の海岸であるため外洋が見えず、大津波が目の前に来るまでわからなかったこと、見えたときは間に合わなかったことを教わりました。

 今回の視察のもう一つの目的は、被災された子どもさんたちとの交流をさせていただくことでした。現地のみなさの特別な計らいで、さる小学校の校長先生の引率で小学生7名、父兄3名の方々から被災当時の様子を話していただきました。みな話を始めますと、当時の恐怖がよみがえり、沈黙してしまう子、泣き出してしまう子、声を詰まらす父兄と、ある看護師さんは5日間必死で働くことによって自分の子や家族の安否わからない不安を紛らわしたこと、聞いております私どもも涙を流さずにはいられませんでした。

 最後に校長先生が、「私たちは助かったのです、だから辛くても少しずつでも大津波のことを語りついていかなければなりません。」と話されました。辛い思いで話してくれる皆さんにどうお答えしたらよいのでしょうか。

 出発にあたって、宗教者団体であるだけに、慰霊の方法をいろいろと検討いたしました。
 お経を唱えお供え物をささげることは止めにいたしました。すべてのところで黙祷をいたして参りました。たくさんのお花や供物をあげても、それをかたづけるのは誰でしょう。炎天下のお花や供物はすぐに傷んでしまうのです。
 そして記念写真は撮らない約束をいたしました。慰霊に写真は必要のないことです。さるお坊さんたちが大川小学校の前でお袈裟をつけて団体で記念写真を撮ったそうです。何のために記念写真を撮るのでしょうか。心ない行動が、ご遺族の方々、現地の人々を傷つけることは、絶対に避けなければなりません。

 それぞれの子どもたちが、参加者がいろいろな思いを抱いて帰ってきました。その心に触れましたものをそれぞれの立場で大切にしていきたいと思っております。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









宗祇法師の会 (9月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
9月6日(金) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

第328回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
9月13日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
健康アドバイザー 泉 洋 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
10月11日(金) 同時刻  本法寺 清水 俊匡 師

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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