願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、11月15日です。





演ずる神田すみれ師匠


満員の聴衆


古今伝授のまち三島(郷土資料館チラシ)

 いま、願成寺の本堂で、東常縁(とうのつねより)から宗祇法師(そうぎほうし)に、古今和歌集の伝授がおこなわれた。
 昨年来の念願であった新作講談「古今伝授の寺」が完成され、女流講談師の神田すみれ師匠によって上演された。日本最初の「古今伝授」が、再現されたのである。

 武将ではあったが和歌の道を究めた東常縁は、堀越公方を助け関東の平定のために、東国の最前線である三島の城山と呼ばれる地(現願成寺周辺)に陣を構えた。戦況は、箱根を越えて小田原に攻め入るどころか、いつまで持ち堪えることができるのかの思いであった。常縁はすでに70歳を越えていた。
 戦(いくさ)に赴く武将にとって死は覚悟のことであるが、ただひとつだけ無念でならないことがあった。それは早くから極めていた和歌の道を、継承することなく命尽きることであった。同行している竹一丸は、まだ幼くて叶わぬことが現実であった。
 そんな折、連歌師宗祇法師が常縁のもとを訪れ、古今和歌集の奥義を乞うたのである。宗祇は当代きっての連歌師であり、すでに公家社会は無論のこと地方においても守護大名の招聘を受けて活躍していた人物である。宗祇は連歌の世界は極めることができたが、日本の詩歌という更なる世界を追求するに、やはり和歌の基本は古今和歌集にあるという。古今和歌集の奥義の伝授を求めてきたのである。

 こうした二人が出会ったとき、我が国最初の古今和歌集の奥義を伝える「古今伝授」が成立した。それも我が願成寺でおこなわれたことに、興奮を禁じ得ない。すこしでもみんなに知っていただこうとの思いでの講談である。

 その後の「古今伝授」は形骸化されたとの批判がないわけではないが、原点である「詩歌を極める」との「古今伝授」を顕彰していきたい。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









第330回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
11月22日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
興禅寺 松本 好寛 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
12月20日(金) 同時刻  大泉寺 小島 健布 師

 

宗祇法師の会 (11月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
11月25日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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