願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、12月2日です。





土壁の土


垂れを防ぐための縄とはみ出た土(1)


垂れを防ぐための縄とはみ出た土(2)


壁を塗っていく職人

 何度も紹介させていただいている再建中のお寺ですが、現在、壁を造る工程に入りました。木や釘にこだわってきましたが、壁も昔ながらの「土壁」で造っています。

 私自身は福井の田舎出身なので、土壁自体をみたことはありますが、一から壁を造る工程を見るのは初めてなので、しっかりと見せてもらい、いろいろ質問させていただきました。
 まずは、竹を組むことから始まります。竹を組むための専門の職人が、細長い竹を一本ずつ壁の長さに合わせながらカットし、ばらばらの長さの竹を組み合わせて、縦と横、格子状に並べ、縄で一本ずつ結んでいきます。もちろん機械を使えるはずもなく、一つずつ手作業です。
 身長の1.5倍ぐらいの壁の大きさですが、慣れた手つきで一つずつ竹を結んでいきます。
 仕事中で失礼と思いながらも「何年続けているのですが?」と質問すると「もう40年以上になるね。あっという間だった。」と答えながら、手は絶えず動いていました。
 ただ、「仕事を始めた頃は、休みがないぐらい忙しい毎日だったのに、今ではすっかり仕事が減ってしまった。時代は変わったね。」と寂しそうな顔で話をされていたのが印象的でした。

 組み終えた竹に、今度は、別の縄を10センチ程の感覚で結んでいき、余った縄を15センチほど下に垂らして、予め横に通してある木の部分に釘を打って止めていきます。これもまた一本ずつ手作業で、結んでは、釘で留めての繰り返し。ちなみに、土を塗るときに土が垂れるのを防ぐために必要だそうです。

 竹を組み終えると、次は、左官屋さんの出番です。組み上げた竹に土を塗っていきます。
 塗る土もただの土ではありません。土に短めに切った藁をいれ、水をかけてドロドロになるまで練っていきます。土と藁がうまく混ざったら、そのまま外で1週間以上放置します。そると、混ぜた藁が発酵してすごくクサイ臭いが辺り一面に漂ってきます。例えるなら、馬小屋や動物園の臭いでしょうか。臭いが強ければ、強いほど、塗って乾いたときに頑丈になるいい土だそうです。
 その土を、本堂内へ三輪車で運び、運んできた土を、塗る役の人が持っている木のお皿にスコップで渡します。塗る役の人は素早く土をコテに乗せ、組んだ竹に塗っていきます。一連の流れ作業でチームワークの良さを感じました。
 横で見ていると、簡単そうに塗っていきますが、スムーズにコテに土を乗せて壁に塗れるようになるまでには、結構な修行がいるみたいです。片面を塗りおえると、乾くまで待つのみ。
 片面を塗っていくと、格子状の竹の間から、土が盛り上がったように出てきます。これが予め結んで垂らしてある縄と同じように、反対側の壁を塗る際に土が垂れるのを防ぐ役割があるみたいで、一つ一つが無駄なく考えられている事に、長年蓄積された技術を感じました。

 左官屋さんにもいろいろ質問をさせてもらいましたが、「このような藁を混ぜた本格的な土壁をする機会は、ほとんどないし、これだけ大きな建物を土壁で造るのは、たぶんこれからの人生ではないだろう。一番の作業になるだろう。」といっていました。「最近は、アレルギーが出ないように、壁に簡単に乾く土などを用いるところが少しずつ増えてきている。結局は昔のやり方が理想的で、その技法に戻ってきている」とまた印象的な言葉を聞きました。

 たくさんの職人さんと触れ合うことができ、いろいろな貴重な言葉を聞くことができ、本当に素晴らしい縁を頂いているなと感じます。

 安養寺  清 水 良 将








 おおよそ4割近い学生が正しくペンを持てない。どうもペンを正しく持てない学生は、箸も正しく持てないようである。何人かの学生に聞いてみると、正しく持てないことは自覚している。そして親が正しく持っているかと尋ねると、おおかた正しく使えていないようである。

 半数に近づくと、本来の持ち方が正しいのか、握りペンや握り箸が正しいのか分からなくなってくる。「ら」抜き言葉や「全然、だいじょうぶ」が公認されつつあるように、握りペンが主流な時代がすぐそこに来ているのかも知れない。
 大企業のインフォメーションには若くて美しい女性が多いように思うが、握りペンで丸文字を書かれると幻滅を感じてしまうのは、私だけだろうか。
 正確さと早さを求められると、やはり基本の形が勝ちのようにも思う。

 先日、打撃の神さまと呼ばれた川上哲治氏が亡くなられた。「球が止まって見える」の名言を遺したが、道を究めた人にはそうであろう。やはり基本素振りが身についてからのこととなるのであろう。
 現代抽象画をみると、まったく分からないことが多いが、基本のデッサンがあればこその絵であるという。やはりデッサン力のない静物画や仏画は問題外である。

 文章もまた同じだと思う。若い人に感想文を書いてもらうと、「私」と「思う」が、多用される。原稿用紙1枚に3〜4回登場してくる。文章というのは、基本的には自分の思ったことを書いているので、「私は思う」は必要のない語であって、強調したいときに1度だけ用いればよいのである。
 また最近は副詞句や接頭語、指示語など、なるべく平仮名で書くようである。漢語は無論漢字で書くが、必要以上に漢字は使用しないのが基本である。

 最近の風潮として、個が重んじられることから個性が幅をきかせているようであるが、基本のうえに裏打ちされた自由さが個性であり、オリジナルであると思われてならない。 基本というと、一方ではマニュアルから抜け出せない事象が多い。マニュアルを遵守することが基本と誤解しているようである。あくまでもマニュアルは企業にとっての都合であること知るべきである。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


深まる秋(御殿場)









第330回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
11月22日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
興禅寺 松本 好寛 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
12月20日(金) 同時刻  大泉寺 小島 健布 師

 

宗祇法師の会 (11月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
11月25日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

暮れの墓地大掃除のお知らせ

 毎年12月の第2日曜日は、暮れの墓地および境内地の大掃除となっております。お忙しい折とは存じますが、ご家族でご参加下をお願いいたします。当日は「温かい芋汁」を用意いたしておりますので、お掃除終了後お召し上がり下さい。

日   時
12月8日(日) 9時より (小雨決行)
お 願 い
できますならばお掃除の道具をご持参下さい。
駐車場が少ないのでご注意下さい。

 

修正会(新年会)のお知らせ

 恒例の新年の初参り、護持会総会、新年会を開催いたします。ご申込は、暮れのお参りの折、またお電話にて前日までにお願いいたします。

日   時
1月4日(土) 11時より
内   容
初参り、護持会総会、福引き、会食
会   費
2,000円
申 込 み
暮れのお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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