願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、2月15日です。





鬼おろしがね(歯の形状により食感が変わる)


竹の歯

 大寒も過ぎ3日には節分、4日には立春を迎えるが、今が1年の内で最も寒い時期であろうか。植物もこの寒さから身を守るため、いろいろな努力のもとで春を待っている。広葉樹が、冬には葉を落とすのもそのひとつであろう。
 野菜なども糖度を上げて、凍結から身を守っているのであるが、それは同時に、甘くて美味しい野菜を提供してくれることになる。俗にいう「寒じめほうれん草」「寒じめキャベツ」などはその代表であろう。

 ときどきメルマガに登場するように、わたしも家庭菜園を楽しんでいる。曲がったキュウリ、いびつなトマト、コガネムシがかじったサツマイモと、とても他人様には差しあげられない野菜も、我が家では愛おしく美味しく食べている。
 今一番人気は、「大根おろし」である。青首大根は、青首の部分と、先の細い部分はさける。いわゆる真ん中の最もよい部分を、厚めに皮をむく。少し贅沢のようにも思うが、それなりの収穫がある時は許してもらう。その大根を、「鬼おろし」でする。「する」という漢字は、「擦る」「摺る」「擂る」「磨る」「摩る」とあるが、「砕」という字で、「する」とルビするが適当のようにも思う。
 普通のおろし金では駄目なのである。普通のおろし金でおろした「大根おろし」は、焼き魚の添え物にしかならず、メインディシュにはならないのである。「鬼おろし」でおろすと、大根は5oの粒となる。それに「鰹節」「海苔」「昆布」等をトッピングしてお醤油かけていただく。まさしく「大根おろしサラダ」となり、普通のおろしでは味わえない大根の食感、そして大根の甘みと絶妙な一品である。肉料理や魚料理と、あらゆるものに合うのである。
 どんなに素晴らしい料理であっても、いつまでも最初のうま味が続くわけではないが、そこで「大根おろしサラダ」を口にすることによって、少し大袈裟であるが最初の感動が蘇ってくるのである。

 そこでメルマガとしては「粒々大根おろしサラダ」の写真を掲載しなければならないと思ったとき、とんでもない記事を書いてしまったことに気がついた。大根おろしの写真など、どう撮ったらよいのであろうか。色は白、5oの粒におろしてあるといっても、写真にはその姿は写らないであろう。白い器にでも盛りつけたらなど考えると、わたしの頭は真っ白となった。

 そこで「鬼おろしがね」の写真を紹介させていただくことでお許し願いたい。「おろし金」といっても、「鬼おろしがね」の歯は竹でできているので、「かね」は平仮名の表記がよいであろう。現在3つの「鬼おろしがね」を所有している。
 もしこのメルマガを読まれて、「鬼おろしがね」の購入を考えておられる方に、ひとつだけご注意願いたい。「鬼おろしがね」は「おろす」といっても、歯で大根を引っ掻くといったのがよいのかもしれない。普通のおろし金のように上下に動かすのではなく、「引く」だけでおろすのである。往復運動は怪我のもとである。
 

【寒じめ】
冷たい空気に野菜をさらすことを寒じめと呼び、これによって甘みが増し、ビタミンC、ビタミンE、β―カロテンのいずれも増加する。野菜が寒さに耐えるために葉の水分を減らし、糖を増加させるためである。ビタミンも糖から作られるので増加するというわけだ。いっぽう硝酸は減ることがわかっている。葉は厚く、姿は開張型。(ルーラル電子図書館)

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久








 去る1月25日、兵庫県神戸市を訪れました。有馬温泉やポートタワーなど観光に行ければ…と思ったのですが、「人と防災未来センター」で開催された「災害ミュージアム研究塾2013」に参加してきました。
 1月17日は、阪神淡路大震災から19年目です。当時、小学生だった私は、入院をしており、朝早くから病院内が慌ただしかったこと、テレビをつけたら高速道路が倒れていたことを覚えています。約20年の間に様々に地震が起きているのだと思うと、改めて地震列島であることを痛感させられます。

 さて、災害ミュージアム研究塾では、「被災者の手記から見る阪神淡路大震災」について聞いてきました。私は、大学院にて災害研究をしていますので、自分の研究にも大いに関係しているところであります。研究などの報告なので、詳しい内容は割愛しますが、この研究塾を聞いて、印象に残ったのは、「被災とはなにか」でした。
 311でもそうですが、様々な人が大小様々な被害を受けました。しかし、報道などではまとめて「被災者」や「被災地」とくくって表現します。当然、個々を見ることは難しいので、仕方がないことですが、一方でどれだけの被害を受けたら「被災地」、「被災者」になるのか、という線引きがいつの間にかされてしまいます。
 311は、東北3県以外にも茨城や千葉などで大きな被害をもたらしました。東京でも1人が犠牲となり、静岡も3月15日には震度6の余震を体験しました。それでも、「被災地」として報道はされません。これは、暗黙に「被災地」の線引き、曖昧な規定がされてしまうからです。

 阪神淡路大震災でも、当然同じようなことが起きていましたが、被災者だと思う人たちも、この曖昧な線引きがあることによって、自分の辛さを封印せざるを得ない状態であったと報告があり、「被災地」「被災者」という区分には、気を使わねばならないということを改めて確認させられました。
 辛いという気持ちに、線引きはありません。その人が辛いと思ったら、辛いのです。私自身も、自分の感覚で判断をしてしまっているかもしれません。まずは相手の気持ちになることは、災害研究だけでなく、日常生活でも当然大切なこと。阪神淡路大震災から、改めて学ばさせていただきました。

 天主君山現受院願成寺副住職
魚 尾 和 瑛


阪神淡路大震災記念人と防災未来センター









大本山増上寺参拝と落語と鹿芝居(落語家のお芝居)観劇

 大本山増上寺参拝と落語と鹿芝居(落語家のお芝居)観劇のバス日帰りの旅をおこないます。ぜひともご参加をお待ちいたしております。(詳しいパンフレットをご請求下さい。)

日   時
2月12日(水) 日帰り
内   容
【午前】
  大本山増上寺参拝

【午後】
  国立演芸場観劇
    ≪落語≫ 林家 彦丸、金原亭 馬吉、金原亭 馬治、蝶花楼 馬楽
    ≪お楽しみ≫ 金原亭 世之介、古今亭 菊春
    ≪リレー落語≫ 『お富与三郎』 「木更津見染め」 林家 正雀
    ≪リレー落語≫ 『お富与三郎』 「赤間の仕返し」  金原亭 馬生
    ≪獅子舞≫ 金原亭 世之介、古今亭 菊春
     ― 仲入り ―
    ≪大喜利 鹿芝居≫
    『与話情浮名横櫛』 〜 源氏店 〜
        「切られ与三郎」 金原亭 馬生
        「横櫛お富」    林家 正雀
参 加 費
8,500円 前後
申 込 み
電話、FAX、E-mail (受付期日までに)

 

第333回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
2月14日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
三明寺 大嶽 正泰 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
3月14日(金) 同時刻  延命寺 高橋 俊行 師

 

宗祇法師の会 (2月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
2月17日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

観音堂大祭(諸祈願)のお知らせ

 春のお彼岸に観音堂の大祭を厳修いたします。寺伝によりますと、頼朝公が三嶋大社に百日祈願の折、当願成寺を宿舎といたし、その願が成就いたしたことから「願成就寺」の寺号を賜りました故事により、諸願成就の祈願をおこないます。当日ご参加できません場合には、お札は郵送申しあげます。また、当日前年のお札等を炊きあげますのでご持参ください。当日は「餅まき」「模擬店」「野菜青空市」等を予定いたしておりますので、お誘い合わせてお出かけ下さいませ。

日   時
3月21日(金) 【11時】法要、【12時】餅まき
祈 願 料
一般祈願料 3,000円  特別祈願料 1万円
申 込 み
お彼岸のお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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