願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、3月15日です。





三島では珍しい雪景色


風雪による着雪

 大雪に見舞われ、大きな被害と大混乱を来した。所によっては測候所始まって以来の大雪で、山梨や埼玉など除雪車を所有しない県の山間部では孤立集落が発生した。自衛隊の出動は無論のこと、新潟県の除雪車が応援出動した話、菓子パンを満載する「ヤマザキパン」のトラックが積み荷のパンを渋滞車両に無料配布するなど、助け合っている姿が報じられた。
 今回の大雪に被災した人も行政も「想定外の大雪」であったという。この「想定外」という言葉は、東日本大震災の大津波でもよく使われていた。確かに自然現象であれ人為的なことであれ、想定をはるかに越える現象であるから被害が発生いたしたことによって、あらゆる想定が見直されるであろう。防潮堤の高さしかり、きっと埼玉県や山梨県では除雪車の購入が検討されるであろう。

 また「想定外」の言葉と一緒に「100年に一度の大雪」とか「千年に一度の大地震」などの形容がなされるが、このわずかのあいだに想定外の連続ということになり、何か不安をかき立てられるようにも思う。
 こうした傾向は、我が静岡県でも「東海沖地震」や「富士山の噴火」に眼が向けられている。確かに千年前の源氏物語のなかにも富士山が煙をあげている描写が在るが、それまでさかのぼらなくとも、宝永大噴火では江戸市中まで大量の火山灰が降ったという。
 こうなると富士山の噴火は想定外におくのではなく、想定内に考えなければならないのかも知れない。わたしの街三島市は1万年前の噴火で溶岩が流れてきており、新幹線三島駅は溶岩の上にできているということになると、想定内のこととなる。

 それならば富士山周辺から脱出すればよいかといえば、それもまた乱暴なことである。あらゆる土地にそれぞれの自然災害が発生する可能性があり、人為的事故も人間が係わる以上残念ながら必ず発生するものかも知れない。だからといって、飛行機に乗らなければ墜落事故を免れ、車のない場所で生活すれば交通事故には合わないという考えは、受け入れられない。
 社会から逸脱して「自分だけ」ということはおかしなことで、人間は最低限の社会生活を営む責任をおっているように思われるからである。言葉を換えれば、着るものひとつであっても他の人が作った布を使っているならば、それは社会の恩恵を受けていることであり、自分のできることで社会に貢献する義務があるように思う。

 災害について個人のできることは些細なことしかないのかも知れないが、今自分にできることからの実行が求められているのかも知れない。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









第334回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
3月14日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
延命寺 高橋 俊行 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
4月18日(金) 同時刻  十輪寺 菊地 博英 師

 

宗祇法師の会 (3月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
3月17日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

観音堂大祭(諸祈願)のお知らせ

 春のお彼岸に観音堂の大祭を厳修いたします。寺伝によりますと、頼朝公が三嶋大社に百日祈願の折、当願成寺を宿舎といたし、その願が成就いたしたことから「願成就寺」の寺号を賜りました故事により、諸願成就の祈願をおこないます。当日ご参加できません場合には、お札は郵送申しあげます。また、当日前年のお札等を炊きあげますのでご持参ください。当日は「餅まき」「模擬店」「野菜青空市」等を予定いたしておりますので、お誘い合わせてお出かけ下さいませ。

日   時
3月21日(金) 【11時】法要、【12時】餅まき
祈 願 料
祈願料 3,000円
申 込 み
お彼岸のお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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