願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、5月1日です。





遊ぶ子供達と動物とゴミ


満月のマハボディーテンプル


仏心寺の屋上からの夕日

 3月中頃に日本に帰国しました。
ブッダガヤの近くにあるガヤ空港から午後2時半に飛行機に乗り、約4時間のフライトで一端バンコクへ。
バンコクの空港内で2時間ほど待った後、日本行きの飛行機に乗り到着したのが、次の日の朝6時頃です。

 ブッダガヤを出発した日の気温が、30度近く。日本に着いた時の気温6度。
一日でこの気温差は、毎年のことながら体にこたえますが、空港から一歩外に出た瞬間に吸う空気は、乾燥しきったブッダガヤの空気とは違い、ほどよく湿気を含み、澄んでおり「すっ」と喉を通っていきます。日本に帰ってきたんだなと「ホッ」とする瞬間です。
「ホッ」とすると共に、昨日までは裸足の子供達と共に、牛やヤギ、ニワトリ、ゴミまでもが道ばたに溢れていて、夜は真っ暗なブッダガヤにいたのに、今は綺麗な建物が建ち並び、道ばたにはほとんどゴミがなく、夜も街頭が明るく照らしている日本に立っていると、同じ時間・時代の中で生きていても、ここまで状況が違う世界が存在することに、様々なことを考えさせられます。

 その中で、私が神戸に住んでいるということもあるかもしれませんが、ブッダガヤに居る時は、日本にいる時より自然を肌で感じ、意識することが多々あります。一つは、生活の中で日本に居るとき以上に、太陽や月の存在を重要視しているからです。
 2月号にも書きましたが、私がブッダガヤに居る時期には、大変寒い時期が数ヶ月あります。現地の人は冷え切った体を暖めるために、至る所で日向ぼっこをしており、私自身も毎日のように日向に出て体を温めます。冷え切った体に太陽の日差しをいっぱい浴びると、体が温まり、固まった体がほぐされ元気をもらえると共に、心も温まります。
 また、この時期は雨がほぼ降らないので、砂埃が舞い上がり空気がくすんだ状態になります。それがフィルター代わりとなって、朝日や夕日の真っ赤で大きな丸い輪郭を、くっきり綺麗に見ることができ、その存在感や綺麗さに圧倒されます。
 植物に太陽が重要なように、人間にも太陽はなくてはならないものなんだと日々実感します。

 月に関しても、インドでは、お祭りやお参りをする日を月の満ち欠けで選び、満月の日は特にパワーが貰える日として重要視されています。
 外灯がちゃんとあり明るい日本では、月の明るさを意識することはあまりないですが、夜が暗いブッダガヤでは、月の満ち欠けによって夜の明るさが全然違うことに気づきます。新月の時には月の光がなく暗い夜が、月が大きくなるにつれて、日に日に明るい夜に変わっていき、満月の日には、こんなに月は明るいのか?と驚くほど明るくなります。特に満月の時のマハボディーテンプルは、何ともいいがたい雰囲気になり、パワーがもらえるということを納得すると共に、お釈迦さまもこの満月の下、悟りを開かれたと思うと、約2500年経った今でも同じ月の姿を見ることができることに感動を覚えます。

 日本とブッダガヤを往復する中で、日本と比べると不便なブッダガヤ生活ですが、太陽や月という大きな存在を、そして自然の中で生活しているのだという当たり前のことを強く感じています。

 安養寺  清 水 良 将








 東日本大震災から3年が経過した2014年3月11日、願成寺も参加しております、三島地区宗教者懇話会主催による「東日本大震災慰霊祭ならびに復興祈願祭」がおこなわれました。宗教を越えて、様々な問題に対して提言や活動を行っているのが、三島地区宗教者懇話会になります。本年は、立正佼成会三島教会を会場として開催しました。2012年の一周忌では、本会会長の小池日恩会長が貫首の妙法華寺で、2013年は三嶋大社を会場とし、復興市も併せて開催しました。
 通例として、開催する場所の宗教のやり方に則ることになっており、今年は立正佼成会の式次第で開催しました。また、立正佼成会が母体である佼成学園女子中学・高校のブラスバンド部による音楽の奉納、佼成学園理事長酒井教雄氏による学校による支援活動のあり方の講演もありました。

 我々宗教者は、祈りの力を信じているからこそ、慰霊祭や復興祈願祭だけでなく、日々の祈りをおこなっています。一方、被災地では、多くの宗教者やそれぞれの教団の信者さん達によるボランティアなどがおこなわれています。しかし、静岡で生活をしている我々は、なかなか被災地まで赴くことができません。昨年、三島地区宗教者懇話会では、宮城県南三陸町にて子ども達と合宿を開催しました。三島市から約8時間以上かけて、被災地の様子、被災者の方々の様子を見聞きさせていただきました。しかし、8時間かけて毎週、毎月赴くことは現実的ではありません。そこで、我々宗教者は遠くの地から祈っています。被災地で慰霊祭をおこなうことが本来かもしれませんが、祈りはどこからでも、誰にでもできることだからこそ、必要なのかもしれません。

 震災から3年が過ぎ、被災地のことがあまり報道されなくなったように感じます。しかし、未だに津波で流された地域には家が建てられていません。仮設住宅もたくさん残っています。2011年の3月11日を思い出す機会は、被災地に思いを寄せること、慰霊や祈願といった祈ることだと思います。
 私がお手伝いしている、宗教者災害支援連絡会という組織があります。これは、東大名誉教授の島薗進先生が立ち上げた会で、災害支援に関わる諸宗教の間に入り、情報交換会をおこなったり、実際に被災地で活動をすることを目的としています。この会では毎月11日を祈りの日としています。亡くなった方へ祈る、復興を祈る、様々なことを祈る時であり、忘れない為ために祈りの日を提唱し、呼びかけています。
 もし、時間があるならば毎月11日には1分で被災地のことに思いをはせ、祈っていただければと思います。

 天主君山現受院願成寺副住職
魚 尾 和 瑛


三島地区宗教者懇話会参加者


佼成学園女子中学・高校のブラスバンド部による音楽の奉納









第335回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
4月18日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
十輪寺 菊地 博英 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
5月16日(金) 同時刻  万松院 吉田 宏得 師

 

宗祇法師の会 (4月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
4月21日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

大施餓鬼会のお知らせ

 本年もお施餓鬼会法要を、下記のごとく厳修いたしたくご案内申しあげます。ご先祖の供養とともに、一日ではありますが、みほとけの教えにふれます良い機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい(当日ご参加できません方には、当寺にてお塔婆をお墓に立てさせていただきます)。

日   時
5月24日(土)  【14時】法要
法   話
総本山知恩院布教師 浦上 博隆 上人
「今、ここで、この私が」
供 養 料
3,000円
申 込 み
お参りの折、電話、FAX、E-mail(前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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