願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、8月18日です。





河川より移築された牛馬頭観音


馬頭観音像


馬頭観音お札

 三島の町も各町内ごとから「しゃぎり」の音が聞こえてくると、「三嶋大社のお祭り」に向けて血が騒ぎ出す人も多いと思う。
 ところでただ「まつり」というと、古典では京都賀茂神社の「葵祭」のことを指すのであるが、「まつり」を辞書をひいてみると、
   神仏をまつること。神仏・祖霊などに奉仕して慰撫・鎮魂したり
   感謝・祈願するための儀式。祭儀。祭祀。祭礼。
とあり、宗教的な儀式を指す言葉である。各地にそれぞれの「まつり」があり、伝統に裏付けされた宗教行為であればこそ、子どもから年寄りまで組み込まれたDNAが騒ぎ出すのであろう。

 ところで「港まつり」「蛍まつり」とか「陶器まつり」と、宗教的色彩を持たない「まつり」が言われるようになったが、それは戦後のことであろうか。辞書的には「記念・祝賀・宣伝などのために行なう集団的行事」ということになるが、いわゆるイベントのことを「まつり」というのである。
 戦後、行政は宗教との関係を嫌い、「祭ること」は避けるのである。河川の改修工事などで塚や供養塔などの移転がおこなわれると、必ず供養祭が営まれるが、行政は関わろうとしない。当然政教分離のためであろうが、現場に立つ人々にはたとえ動物の供養塔であれ、供養ぜずに工事に取りかかることはない。かならず建設業者によって、僧侶や神官が招来され供養祭がおこなわれるのであるが、おおかた国交省や土木事務所の参列はない。業者^が勝手にやっているという位置付けであろう。
 何年前であろうか、施設の立て替えで家畜保健所内にある動物供養塔の移転があったが、いわゆる建設業者主催の供養祭がおこなわれ、拙僧が供養を務めさせていただいた。保健所の職員も焼香に訪れてくれたのが、嬉しかった思い出がある。こうした供養祭を何度か務めたが、この時が最初で最後であった。

 駅を始め「三島夏まつり」のポスターが貼られているが、市民はみな「大社のおまつり」と思っているであろう。「三島夏まつり」に出かけて、三嶋大社にお参りしない人はいないからである。「三嶋大社夏まつり」では、やはりいけないのであろうか。
 ちなみに、「三島夏フェスティバル」は感心できない。「フェスティバル」もまた宗教的な意味合いが多いようである。

【しゃ‐ぎり】
(1)狂言で、笛だけの演奏。めでたく、にぎやかな雰囲気を作る効果が
  ある。これで一曲が終わるのを「しゃぎりどめ」という。しゃぎりぶえ。
(2)民俗芸能や祭礼などの練物(ねりもの)の行列の途中で、笛に太
  鼓・鉦(かね)をまじえて奏する囃子(はやし)。
(3)歌舞伎の囃子の一つ。太鼓・大太鼓・能管によって、一幕の終わる
  ごとに奏される囃子。最終幕の大切(おおぎり)には打たない。
(4)寄席で、一番の次にいれる太鼓をいう。
(5)(陽気にはやすところから)おだてること。はやしたてること。
(6)(芝居の「幕切れ」「打出し」から転じて)終わること。うちどめ。

【イベント】
({英}event )《イヴェント・エベント》
(1)出来事。行事。展覧会、コンサート、見本市などの各種の催し物、
  また、大きな事件などを広く含めていう。「イベントの企画立案」
(2)運動・競技の種目。一試合。(勝負の)一回、一番。「本日のメイン‐
  イベント」

【フェスティバル】
({英}festival )《フェスティヴァル》
祭。祝祭。祭典。多く催し物の名称の一部として用いられる。
〔外来語辞典{1914}〈勝屋英造〉〕

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









8月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。8月上旬にハガキにてご案内申しあげます。

「ご自宅での棚経」
8月13,14,15日のうちお伺いする日を連絡します。
「お寺での棚経」
8月13日11時、本堂へ。
前日までにお電話で連絡をお願いします。

 

宗祇法師の会 (8月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
8月18日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

第339回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
8月22日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
常林寺 山田 太壱 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
9月12日(金) 同時刻  健康アドバイザー 泉 洋 師

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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