願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、9月1日です。





火葬場の下流で沐浴する人々


洗濯物を干す風景は名物


古い街並みが続くバナラシ、ガート


シャンプー中。この真横が火葬場

 私が住んでいる関西は、ちょうどお盆真っ最中です。関東方面では7月にお盆が行われていますが、お盆の際お墓参りに行かれましたか?日本ではお墓に関する様々な問題が連日ニュースでも取り上げられていますが、私がよく行くインドではこのような問題はありません。

 それは、インドで一番多いヒンドゥー教徒は、お墓を作りません。一般的に、亡くなった人は、火葬にして遺灰を川に流します。ただ例外として、子供が亡くなった場合は、火葬せずそのまま川に流します。(最近は火葬するように変わってきているようです)
 流してもらう川もどこでもよいわけでなく、最も良いとされているのは、ガンジス川です。ガンジス川は、「ガンガー」と呼ばれ、聖なる川としてヒンドゥー教徒に大切にされています。大変長い川で、全長2525q、ヒマラヤから始まり、東インドのベンガル湾まで流れている川です。

 その長いガンジス川の中でも、最も重要な街が「バナラシ」(ベナレス)と言われる街です。すべてのヒンドゥー教徒は一生に一度「バナラシ」を訪れて沐浴をするといわれており、沐浴をすることによりこの世で犯した罪が消えると言われています。
 また、この場所から遺灰を流してもらうことにより、死後輪廻から解脱することができると信じられています。
 「バナラシ」はヒンドゥー教徒だけでなく、世界中の旅人にとっても憧れの場所になっており、日本人の旅人もたくさん訪れています。大変衝撃を受ける人が多く、訪れた人からよく聞く言葉が
「考えが変わった。」
「死というものを考えるようになった。」
です。

 なぜこのような言葉が出るのかというと、その理由は2つあります。
  一、普段目にすることがない火葬を数メートルほどの距離で全て見
     ることができること。
  二、火葬が行われているすぐ横で子供達が遊び、沐浴をし、体を洗
     っているという日常が広がっていること。

 実際「バナラシ」を訪れると、ガートと呼ばれる川沿いの遊歩道が数q続いていて、沐浴をする人や洗濯をする人、チャイを飲む人、お風呂代わりに体を洗い飛び込む人、クリケットをする子供達、物売りなど日常風景が広がっています。その中に大きな火葬場と小さな火葬場が2つあります。そこでは次々と遺体が担ぎ込まれて火葬されていくのですが、火葬場の周りは親族以上に観光客が多い状況です。
 私もその場所に座って火葬を見ていると、次々と遺体が運ばれてきました。一度川まで遺体を運んでいき、水につけて清めてから火葬を始めます。
しばらく見ていると、私のすぐ目の前でいきなり係の人が木を積みあげ火葬の準備を始めました。その距離2メール程。その上に遺体が置かれ、火葬が始まりました。

 遺体は布でくるまれている状態ですが、燃えるにつれて手や足が垂れ下がり、頭が後ろにずれてきます。2,3時間ほどで火葬が終わり、最後遺灰を集められてガンガーに流します。最後まで見届けて、ふと横を見ると数メートル先で、たこ揚げを楽しんでいる子供の横に、たくさんの洗濯物が干されていて、川では体を洗っている人がいました。
 また、「貧しくて薪が買えない人にドネーションをしないか?良いことすると、良いことがおこるよ」といいながら火葬場の詐欺師も寄ってきました。
この時点で今までの自分自身の常識は覆ります。今までの常識が常識ではなかったと衝撃を受けると共に、「死」が、非日常ではなく日常に溶け込んでいる「バナラシ」の姿に、これが本来の人間の生活であり、「死」も終わりなどではなく、通過点なのだと感じました。

 あくまでも、私自身が感じたことですが、この雰囲気は実際に感じてもらいたいので、是非、一度訪れて欲しい場所です。

 安養寺  清 水 良 将









宗祇法師の会 (8月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
8月18日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

第339回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
8月22日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
常林寺 山田 太壱 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
9月12日(金) 同時刻  健康アドバイザー 泉 洋 師

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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