願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、3月2日です。





霊鷲山山頂


発掘中のナーランダ大学


破壊された仏像

 2月に入り、急激に暖かくなったブッダガヤ。昼間は、25度前後になり日差しが強く半袖で歩いています。ただ、昼間暑い分、太陽が沈んでしまうと肌寒く感じます。

 私がいる場所は、ブッダガヤというお釈迦様が悟りを開いた場所ですが、この他にもインドにはお釈迦様ゆかりの土地がたくさん残っています。その中のお釈迦様が生前よく滞在されたラージギルと、そのすぐ隣の街ナーランダという場所に、先日行ってきました。
 ブッダガヤからは、車で約2時間。辺りが暗い朝6時頃に出発して、8時過ぎにはラージギルに到着しました。ラージギルは、四方を山に囲まれた盆地に位置している町で、開発もあまり進んでおらず、町の中心部から少し離れると道路の両側は林に囲まれている状態です。
 お釈迦様が生きていらっしゃった時代は、マガダ国の首都、王舎城がこの場所にあり、四方に位置する山の一部を城壁代わりに使っていたと言われ、現在もその時代の城壁跡が残っています。

 ラージギルの中にも、仏教ゆかりの地が幾つもありますが、今回は、初めて「霊鷲山」へ行ってきました。山の麓に車を止めて、そこから頂上までは歩いて30分程の距離で、前半は緩やかな坂道が続き、後半は階段になります。その昔、お釈迦様の説法を聞くためにマガダ国の王様が作ったと言われる道で、王様がどのような気持ちでこの場所を歩いたのか、想像しながら登るのもこの場所の味わい方です。
 途中にはお釈迦様の弟子が瞑想をしたという洞窟があり、各国の僧侶が祈りを捧げていました。
 山頂に到着すると、正面にはお釈迦様が説法された場所にレンガの囲いが残っており、その場所から下を眺めると、インドとは思えない静けさの中に鳥の声が響き渡り、一面雑木林が広がり、何百年も変わってはいないのではないかと思う風景が広がっています。この風景を眺めながらお釈迦様が説法をしていた場所に、2500年後にしかも日本から来ることができたと思うと感謝の気持ちでいっぱいです。

 その後は、ラージギルから車で20分程のナーランダへ。ナーランダには、名前の通り「ナーランダ大学跡」があります。5世紀から12世紀に栄えた大学で、世界でもっとも古い大学のひとつと言われています。日本で大変有名な「西遊記」のモデルとなっている「玄奘三蔵」も631年にこの場所を訪れ、5年間学問に励まれました。
 1916年からこの場所の発掘が始まりましたが、あまりにも広大で現在も発掘作業が行われています。赤茶色のレンガの建物が立ち並び、僧坊・台所・講義を受ける場所・仏像が祀られ祈りを捧げる場所などが今でも残っています。
 実際に歩きながら端から端まで見て回ると疲れるぐらい広い敷地です。訪れた時は日差しが強く暑かったのですが、建物や僧坊の中はひんやりしており、暑い季節が長いインドで快適に過ごせる作りだったことが体感できます。ところどころに頭だけ壊された仏像が残っており、12世紀以降仏教に対する弾圧があり破壊行為が行われた一旦を見ると寂しい気持ちになりましたが、それ以上にこれだけの広さの中で多くの僧侶が勉学に励んでいたと思うと、率直にその時代を見てみたい気持ちになりました。

 このように時代背景を考えながら、2500年前から残っている仏跡を参拝すると、お釈迦様やその教えの影響力に触れることができ、お釈迦様を身近に感じることができます。皆さんもどうですか?

 安養寺  清 水 良 将









宗祇法師の会 (2月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
2月16日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

第346回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
3月13日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
延命寺 高橋 俊行  師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
4月17日(金) 同時刻  十輪寺 菊地 博英 師

 

観音堂大祭(諸祈願)のお知らせ

 春のお彼岸に観音堂の大祭を厳修いたします。寺伝によりますと、頼朝公が三嶋大社に百日祈願の折、当願成寺を宿舎といたし、その願が成就いたしたことから「願成就寺」の寺号を賜りました故事により、諸願成就の祈願をおこないます。当日ご参加できません場合には、お札は郵送申しあげます。また、当日前年のお札等を炊きあげますのでご持参ください。当日は「餅まき」「模擬店」「野菜青空市」等を予定いたしておりますので、お誘い合わせてお出かけ下さいませ。

日   時
3月21日(土) 【11時】法要、【12時】餅まき
祈 願 料
祈願料 3,000円
申 込 み
お彼岸のお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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