願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、6月1日です。





インドで料理を習ったときの様々なスパイス


パレスチナで、オリーブオイルから自分で作って食べる料理は
特別暖かかった。


中国で食べた四川料理は最初から最後まで刺激的だった。

 私の住んでいるマンハッタンに初夏がきた。ついこの間まで0度近くだった気温も、最近一挙に春を通り越し、30度近い。
 そんな中、気持ちいいのはテラスで食べるごはん。アメリカはごはんがまずいとよく言われるが、NY(ニューヨーク)においては日本人のやっている日本食、インド人のカレー、エジプト人のファラフェル、ハンガリー人のグーラシュ、モロッカンのクスクスやタイ人のパッタイ等が食べられる、なんともマルチカルチャーで、美味しさが詰まっている街だ。

 私は「食べる事」が大好きである。アレルギーを起こす乳製品と、どう頑張っても飲み込めない生肉、生魚でなければ、出されたものはとりあえず食べる。そしてなるべく残さないように食べる。そのため、今まで旅した様々な国で、いわゆる「国土料理」的なものも、結構グロテスクな料理もいろいろ平らげてきた(甲羅そのまま入っていた亀カレーとか、「脳みそ」としか教えられなかったサモサ等)。
 そこで感じたことは、「食」に、その国の愛の表現の仕方、そしてその国の「あり方」が含まれているのではないかということ。

 例えばエチオピア。肉や野菜などの、様々な煮込み料理がインジェラというクレープのでっかい版みたいな薄いパン生地の上に乗せられ大皿で出てきて、それをスプーン代わりにして手でちぎって食べる。みんなで一つのお皿から。そして、愛しい人や近しい人には、自分の手で食べさせてあげるのだ。どんなに素敵なカトラリーでも味わえない親密さがそこにはある。
 東アフリカは、タンザニアとケニアにしか行ったことがないが、人の距離が近い。たまに「近すぎ!!ほっといて!!!」と思うような交流もあったりするのだが、そこにはフランクさと、陽気さと、親密さがある。そんな人達のグツグツと煮込まれた料理には、深い味わいと、スパイスのパンチが効いた独特の力強さがある。
 アメリカは「でかけりゃ、多けりゃ、すごけりゃ勝ち」感を感じる。いわゆる「アメリカンフード」と言われるダイナーでの料理なんか、最後まで食べ切るのは戦いだ。そしてアメリカの「愛」のあり方はヒロイズム(英雄思考)であり、またキリスト教的な寛大さ(を求める姿勢)であり、好きだから言う!見せる!表現する!というスタンスだ。このバーガー、安いから、でかいから、多いからほら、いいでしょ?という、なんともわかりやすい表現の結果なのだと思う。
 そして日本。お膳で出されるごはんで、すべてのお皿の位置が決まっている。理由は、配置されたものをマナー通りに食べるとお膳の両端以上に肘が飛び出て、「他人のスペースを侵略」することがないからだと聞いたことがある。味付けも素材の味を殺すことなく、優しく、控えめ。自分と相手のスペースを守りつつ、譲り合い、リスペクトすることが愛の表現である。でしゃばらず、静かに気づかれない、先回りをするやり方で相手のためになることをおこなう。奥ゆかしく、ちょっと寂しくも感じるけど、愛おしいあり方。

 そして私は、エチオピア料理も、でっかいバーガーも、もちろん日本食も大好きだ。大好きな友人と目に見える形で栄養や心も手渡ししたり、「大好き」を体と言葉の両方で自由にわかりやすい形で伝えることも、誰にも気付かれなくても静かに愛すことも大切で、全部正しい。そしてその日の自分の体に合っている料理を選ぶように、そのシチュエーションにあった愛の明け渡し方を覚えていきたいな、と思う。一番大事なのはきっと、「美味しい、と食べてもらいたい 」と思って作って、「作ってもらってありがたい」と思って食べることなのかなと。
 明日もあったかい日差しの中、食べられることに感謝をしながら、「いただきます」をする。

 きょうこ 









朝日テレビカルチャースクール三島

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
4月17日(金) スタート 第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
4ヶ月 全6回  14,256円
申   込
TEL:055-971-4041

 

第348回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
5月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
万松院 吉田 宏得 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
6月19日(金) 同時刻  福泉寺 岩佐 善公 師

 

大施餓鬼会のお知らせ

 本年もお施餓鬼会法要を、下記のごとく厳修いたしたくご案内申しあげます。ご先祖の供養とともに、一日ではありますが、みほとけの教えにふれます良い機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい(当日ご参加できません方には、当寺にてお塔婆をお墓に立てさせていただきます)。

日   時
5月30日(土)  【14時】法要
法   話
シャンティ国際ボランティア会 常務理事  市川 斉 氏
「イスラムは、怖くない?−アフガニスタンでの国際協力活動を通して、感じたこと、体験したこと ずばり話します!−」
供 養 料
3,000円
申 込 み
お参りの折、電話、FAX、E-mail(前日までに)

 

宗祇法師の会 (6月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
6月22日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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