願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、7月1日です。





NY、LBGT センターのトイレにあるサイン


インドでは、多くの人が炊事、洗濯、トイレシャワー全てを道路の
脇で行う。


しばらく滞在お手伝いさせてもらったマザーハウスでは、毎日
シスターたちが花びらでマザーのお墓にメッセージを書いていた。

 今回の投稿は、約2週間のコロラド州からユタ州のバイクツーリングの旅先から書いている。テント泊なのに雪に見舞われたり、4時間のドライブ中ずっと雨だったりと、いろいろ大変だ。

 さて、今回は旅に出るたびに考えさせられる「トイレ」の話。
私は日本のトイレが大好きだ。成田や羽田空港に着くたび、トイレに入って暖かい便座とウォッシュレット、綺麗な床などに心底癒され、「帰ってきた!!」と嬉しくなる。トイレの中で用を足すよりも、外でしたほうがまだマシな場所もある。インドに長く滞在した末帰国した時など、綺麗すぎて落ち着かなったくらいだ。
 ニューヨークには、私がたまに顔を出すLGBT(レズビアン、ゲイ、バイ、トランスジェンダー)センターなるものがあるのだが、そこのトイレは性別で別れていない。「みんなのトイレ」があり、みんな使う。なぜなら世の中には性自認と生物学的な性別が違う人、性自認が変化する人、性別がない人や性別に捕らわれない人もいるからだ。だれでも使える「みんなのトイレ」というアイディアはとても素晴らしく、私は性自認も性別も女だが、「ここってみんなウェルカムなんだな」って思うと使っていて嬉しくなる。

 日本でも、「みんなのトイレ」なる「多目的トイレ」が増えてきて、高速のパーキングエリアや遊園地などにある。以前、私がテーマパークの翻訳をしたとき、マップとその説明文の中に「多目的トイレ」とその機能についての文章があった。それまで、多目的トイレは主に車椅子やオムツ替えをメインの用途としていると思っていたが、その時初めてオストメイト用のトイレも兼ねていることを知った。というより「オストメイト」という単語すら知らなかったのだ。
 オストメイトとは、事故や病気などにより消化器や排泄器を損ない、腹部に排泄のためのストーマという人工肛門や人工膀胱と、「受け皿」となるパウチを取り付けた方たちのことを指す。

 私には悪いクセがある。他人の悪意や無関心と自分が感じること(自分が感じる、というとこがポイント。実際のでき事とは切り離して)に対して、強い反感を抱いてしまう。例えば電車などで、ご年配の方や妊婦さんに気づいてるのにもかかわらず席を譲らなかったり、我先にと順番を待たずに乗車する人だったり。
 オストメイトのことを調べているうちに、オストメイトの掲示板にたどり着き、多目的トイレを使っていたら「健常者が長い間使うなんて」と注意され、恥をかき傷ついた話がいくつか投稿されていた。
 私は今まで自分が知らない事情を勝手に決めつけ、どれだけの人を傷つけていたのだろうか。他人が抱えている問題は、見ただけでは知ることはできない。私は、自分勝手な正義と自己中心的なヒロイズムで、人を裁いていたのだと思い知らされた。席を譲らない人には、譲れない理由があるのかもしれない。我先に、と行かなきゃいけない事情があるのかもしれないのに。

 そこでトイレに話を戻すと、排泄という基本的な場所にも、「裁き」や「孤独」などが見え隠れしていて、「みんなのトイレ」「多目的トイレ」がもっともっと広がり、必要な人が必要な時に、「安心して使えるようになればいいな」、とすごく思う。
 私は、「今日すべての人の物語を知らない」ということを覚えていますように。誰かの事情を勝手に想定せず、「みんながそれぞれのストーリーを、痛みを、苦しみを、そして喜びを抱えていること」を知る機会があったのなら、仲間や友達に対するような共感意識が生まれることを願う。

 自分勝手な物差しで人を測らず、許しの心を持つ人でいられ、「悪意を持っている、自分勝手、無関心」だと感じる人のストーリーもそれぞれ大事であることを忘れないでいられたら、きっともっと人のニーズに敏感でいられるし、(オストミーみたいに)新しい知識にオープンでいられる。そうやって日々精進していきたいな。

 きょうこ 









朝日テレビカルチャースクール三島

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
4月17日(金) スタート 第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
4ヶ月 全6回  14,256円
申   込
TEL:055-971-4041

 

第349回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
6月19日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
福泉寺 岩佐 善公 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
7月17日(金) 同時刻  願成寺 魚尾 孝久 師

 

宗祇法師の会 (6月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
6月22日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

墓地清掃

 恒例となりました、お盆の墓地清掃をおこないます。檀信徒総出でのお掃除の機会でもあり、また、「そうめん流し」も用意いたしておりますので、ご家族とともにご参加いただけますようお願い申し上げます。

日   時
7月5日(日) 9時より(雨天決行)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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