願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、10月1日です。





カラウから一番近い「街」は、インレー湖という湖の周りと、湖の上に家を建てて生活する人の多い水の街だ。


どんな花束もこれには勝てない。


キッズお坊さん


キッズお坊さん

 私の三十路の誕生日は、カトマンズ近辺の山の中にある瞑想センターで迎えた。3回目のビパッサナー瞑想だった。最初は、日本に戻って友人達みんな呼んで、30という大台を盛大に祝ってもらおうか、カトマンズでボランティア仲間達と騒ごうか、などと悩んだのだけれど、30歳生きてこれた奇跡に対し、感謝以外のもので迎えるのはなにか違うような気がした。「祝ってもらいたい」という気持ちもエゴがむくむくと顔を出す感じがして、静かに、「ありがとう」を体で感じられるビパッサナーに行くことにした。とても、とてもいい選択だった。

 今でも心に鮮明に残っているのは、3年前の誕生日のこと。ミャンマーで、一人で夜行バスに乗っている最中に日にちが変わり、ちょうど12時頃トイレ休憩で何もない畑と畑の間にバスが止まり、みんな下車して各々、木の後ろ、畑の横、茂みやらでコトをいたす。ふと、上を見上げると、見渡す限り星、星、星。ちょっと欠けたおっきなお月様の周りに、更におーーーーきな光のリングが見える。澄んでいる空気、静かな空間に鳥肌が立ったのを覚えている。
 明け方、インレー湖から4時間くらい離れたカラウという、小さなトレッキングの街にバスが着き、仮眠をとったあと街を歩き回った。数時間で見終わる、小さな、素敵な街だ。歩いて1時間圏内に素敵なお寺があると聞き、向かう。ちょっとしたハイキング?かと思う山道を少し歩くと、木の鳥居が何個も続く階段が現れた。上ると、謙虚なお寺と、お坊さんたちの暮らすエリアと、おっきな菩提樹がドン、と真ん中に。小僧たちは、僧でもやっぱり子供で、カメラを持って歩いている私を見ると、変な顔をしたり、ピースをしたり、反対に私の写真を携帯で撮ったり、木の陰に隠れて笑ったりしている。お返しに私も変な顔をしてみる。えんじ色の袈裟がチラチラと鳥居と樹の間に見え隠れする。
 別の道を行こうと、お寺を通り過ぎて山道をそのまま歩いた。集落のような、家々がぽつんぽつんと立っている山道に出た。綺麗な花の写真を撮っていると、後ろから5、6歳かと思われる子供が、水を汲んだバケツを2つ両端に結んである棒を肩に担いで現れた。男の子か女の子かわからないような髪型と服装で、靴は履いていない。耳の後ろに挿した赤いお花があるから女の子だろう。こういう地域だと、子供が家事のお手伝いをするのはよくあること。彼女の表情からは辛いとか大変だとかは見られず、あどけない顔をしていた。
 「ミングラーバー!」と、ミャンマー語で挨拶をしてみた。子供は、ちょっとキョロキョロして、ハッと気付いたみたいな表情をして、空いている方の手で耳の後ろから花を抜き、私に差し出した。思わず私はシャッターを押し、びっくりして受け取った。
 彼女は、「自分が何を与えられるか」、パッと考えて、躊躇せず差し出したのだ。
感動して言葉がなかなか出てこない私が「ジーズーぺー」(ありがとう)をひねり出そうともごもごしている数秒で、彼女はにっこり笑って立ち去った。

 私は感動と感謝で涙が止まらなくてしばらく動けなかった。
私はこの女の子を心から尊敬している。この女の子みたいになりたい。人と出会った瞬間、常々、「私が何を与えられるか」と考え、躊躇せずそれを行動に移し、相手にお礼や利益の期待もせず、笑顔で立ち去れる人に私はなりたい。自分が靴を履いていないことより、重い水を持っていることより、誰かに渡せるお花があることに気付ける人でありたい。
 感謝と気付きと、尊敬する対象という大きな大きなプレゼントと、「光」を行動に移したすばらしいお手本と、かわいい真っ赤なお花。人生で最高のプレゼントだった。

 きょうこ 









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
10月2日(金) スタート 第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

宗祇法師の会 (9月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
9月28日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

鎌倉大仏と光明寺団参

 光明寺の特別法要「お十夜法要」に参加して、お念仏をお唱えしませんか?
そして鎌倉大仏の拝観と、初秋の鎌倉を堪能しましょう。

日   時
10月13日(火) 日帰り
申   込
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
10,000円
主   催
静岡教区北豆組(三島、田方の浄土宗寺院)

 

第353回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
10月16日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
本法寺 清水 俊匡 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
11月20日(金) 同時刻  興禅寺 松本 好寛 師

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







本メールマガジンがご不要な方は、
下記URLから配信を解除できます。


http://ganjoji.com/mlmaga.html(解除・退会)