願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、1月5日です。





インドの長距離列車は20〜30時間乗車もざら。喫煙者だったころは、列車にドアがないので、走っている最中もこうやって体を乗り出してなんとかしのいだ。


フィリピンで一番使われている公共交通機関はジープニーという、ジープとバスの合いの子みたいな。外枠にしがみついて乗ったり、屋根に乗ったりと、いろいろスリリング。
写真は、横にしがみつきながら通勤する際に撮った。


パレスチナでは、まだロバと荷台は頻繁に使われている。

 今年はNYにしてはありがたいことに、まだチャリで通学できる気温だ。何回か0度近くにはなったが、まだ全然いける。ニューシャージー側に沈む夕日をハドソン川越に見ながら、川に沿ってずっと通るチャリ専用の通学路がもうすぐ雪に埋もれ、電車に乗らざるをえなくなることが残念だ。

 公共交通機関って、すごくその土地がらが出ると思う。NYの地下鉄は、 車内に必ず食べ残しやゴミがあるし、なんの水かわからない水溜りもほぼ必ずある。とにかく汚い。手すりでポールダンスしだしたりする人や、「レディースアンドジェントルメン!」と張り切って自作の詩を披露する人もなどもいる。本当にいろんなタイプの人たちがいる。疲れていると余計疲れる時もあるが、隣の人や向かいの人とにっこり笑いあって話し合うことも多々ある。
 週末になると ブルックリンに繋がる電車はほぼ必ず半分くらい動かなくなるし、10〜15分の遅れなんか当たり前だし、いきなりプラットホームが変わるなんてしょっちゅうだ。

 東京は、1分でも遅れたら「ご迷惑をお掛けし・・・」のアナウンスが流れ、「空気を読む」ことを叩き込まれている日本人は、相当混んでいない限り、誰かが降りるのを感じ取り、さっとどいてくれることが多い。大きな声で話している人や電話で喋っている人は、嫌な視線を送られることも多い。車内はとっても綺麗だけれど、みんな下を向いて、本を読んだり、携帯をいじっていたり、寝ていたり。静かだし、お互いのスペースを尊重する。その代わり、気分の悪そうな人や荷物が多い人に話しかけて、席を譲ったり、などもそんなない。

 インドはまた極端だった。私が住んでいたコルカタみたいな街なら地下鉄が通っていてまだ都会な感じがするものの、ローカル単位ではオートリキシャに乗って、知らない人とぎゅうぎゅうに相乗り移動の方が多い。遠距離の列車の寝台列車などでは、気づくと自分の寝台に3人くらい座ってる。12時間単位での遅れも何も言われず、よく起こる。一度なんて24時間以上遅れて来たこともある。文句を言っても「来たでしょ?」と返された。
 オートリキシャの後ろの席に3人でギュウギュウ座っていた際、右端に座っていた人が真ん中の私を通り越し、一番左に座っていた、遊びに来ていた私の姉の腕をいきなり掴み、袖をまくり時計をみて、見終わったらペイっ!と腕を放り投げた。わたしはインドに慣れていたから「あぁ、時間が知りたかったんだ」とわかったけれど、姉は「なに??何がしたいの??」と混乱していた。
 列車でポテチを食べてたら、知らない人が隣に座って手を袋に突っ込んで、バリバリ食べ始め、私のまだ開けてない水を開けていいかと、アイコンタクトで聞いてきて、答えを待たずに開けられ飲まれたこともある。私もうまそうなものを食べてる人に「それおいしそうね!もらっていい?」と聞いても快く頂いたこともある。
 トイレなんてただ列車の床に穴が空いてるだけなので、線路の真ん中に転々とブツが落ちている。たまに数時間駅でもなんでもない場所に電車にが止まったりもする。何かと思って外に出てみたら、なんと進むべき線路を直していたのだか、つくっていたのだか・・・、とにかく作業をしている様子だった。不安になるから見なかったことにした。

 東ヨーロッパではバス移動が多かった。面白かったのは、長距離の場合トイレ休憩が入るのだが、確かチェコからハンガリーへの夜行バスで、朝の2時頃バスが止まったためトイレ休憩に降りたら、どこかの団地の庭で、みんな普通にそこで、あまりにも当たり前に、威風堂々とズボンを下ろして用を足し始め、心底びびった。現地人ではないのは私だけで、だれも英語を喋れず、しかも土地柄的なのかだれもにっこりとは笑わず、ここでしていいのか、とオロオロしている私を見て、にやりと笑い、なぜかお菓子をくれた。

 大変だったのはパレスチナ。街から街へはセルビース(サービスのアラビア語訛り)と呼ばれる相乗りバンタクシーでの移動が主なのだが、イスラエル軍による一般車道の閉鎖が頻繁に起こるため、どんなルートで行くのかどのくらいかかるのかいつも検討がつかない。しかも、滅多に地元客以外の人なんて来ないから、目的地の代わりに、その人の家へと連れて行かれ、やれ夕飯食えやら泊まっていけやら、おじいちゃんおばあちゃん、従兄弟や兄弟みんな呼び寄せ紹介されるなんていうことが一度ならず3回くらい起こった。
 パレスチナは好きか?楽しいか?!とアラビア語特有のちょっと怒ったような喋り方で迫られ、「好きだ」と答えると、そうか!!とまた大声でいいながらバシバシ背中を叩く。
 見ず知らずの人たちと、半強制的に「移動」という同じ目的のために小さなスペースを共用する。よく考えてみるとちょっと不自然な状況での、色んな国の有り方はとってもおもしろい。自己主張の激しいながら、ダイバーシティに富み、フレンドリーな地域。お互いのスペースを尊重する、「放っとく愛」のある地域。個人スペースやプライバシーなど存在せず、その代わり「他人」とも感じさせない距離の地域や、朗らかでは決してないけど、堂々とニードを通しにくい暖かさを感じさせる地域や、ちょっと無理やりだったり面倒くさかったりするけれど、とってもオープンでおおきく受け入れてくれる地域。良いでも悪いでもない、違い。でも、どこにいても、不自然なちっちゃいスペースで、すこしでも、誰かの笑顔のたしになれるなら嬉しい。そう考えると、NYでの地下鉄通学も、そんな悪くはない。

 「善」を行える人って、生まれつきそうなんだと、昔は思っていた。でもきっとみんな「けっ」と「それでも」の繰り返しで、蹴り返されても、傷付けられても、たまにやさぐれても、「それでも」、今日1日づつ「善い」を選んで行けば、きっと振り返ったら善いの道を歩んでるものなんだと思う。 「それでも」やり続ける努力を、今日も私ができますように。

 きょうこ 









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
10月2日(金) スタート 第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第355回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
12月18日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
大泉寺 小島 健布 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
1月15日(金) 同時刻  善教寺 土山 和雅 師

 

宗祇法師の会 (12月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
12月21日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

修正会(新年会)のお知らせ

 恒例の新年の初参り、護持会総会、新年会を開催いたします。ご申込は、暮れのお参りの折、またお電話にて前日までにお願いいたします。

日   時
1月4日(月) 11時より
内   容
初参り、護持会総会、福引き、会食
会   費
2,000円
申 込 み
暮れのお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

大本山増上寺参拝と落語と鹿芝居(落語家のお芝居)観劇

 大本山増上寺参拝と落語と鹿芝居(落語家のお芝居)観劇のバス日帰りの旅をおこないます。ぜひともご参加をお待ちいたしております。(詳しいパンフレットをご請求下さい。)

日   時
2月15日(月) 日帰り
内   容
【午前】
  大本山増上寺参拝

【午後】
  国立演芸場観劇
    ≪落語≫
    ≪お楽しみ≫
    ≪リレー落語≫
    ≪リレー落語≫
    
     ― 仲入り ―
    ≪大喜利 鹿芝居≫
        
        
参 加 費
9,500円
申 込 み
電話、FAX、E-mail (受付期日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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