願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、8月1日です。





テントサイトからの景色。こんな景色の見えるテントの中で、ジタバタしてました。


エクアドルでは「自然」が法的権利を持っている。そのくらい、自然と共に暮らす人たち。


ペドロさんの仮設住宅を作らせてもらいました。自分たちで刈った竹をそれぞれのサイズに切ったり、開けたり。「まっすぐ」が全くない竹はとても面白い素材。

 2ヶ月ぶりの投稿になるこの原稿は、エクアドルの被災地で書き上げ、今からペルーの飛行場で送付している。怒涛の2ヶ月だった。なにより、学校が大変で大変でたまらなかった。4月の投稿はまさに修羅場の真っ最中で、「胸を張れる失敗」について書いた。なにしろ、頑張っても頑張ってもできないことがあるという現実を、心を折らずに受け止めることに必死だった。ついでにプライベートでも、 「これも?!」とたまに笑っちゃうくらい同時にいろいろ起こり、数年ぶりにストレスで食べれないくらいの状況になってしまっていた。結局5月末に終わった学期の成績は中くらい。それでも、「わたしは心の底からベストを尽くした」と悔しいながらも胸を張れた。

 アメリカではコミュニティカレッジと言う公立大学システムがある。2年制の大学で、大学卒業資格は得れないけれど、そこで2年やったあとに4年制の大学に移る、というシステムになっていて、プライベートや金銭的な問題などで普通の大学に入学できなかった生徒や、一度別の資格を取っていてまた学校に戻る準備をしている人などがかよう。わたしも、高校をオンラインで卒業しているし、成績も下の下だったため普通の大学にそのまま入れるわけもなく、コミュニティカレッジから始めた一人だった。4月に、9月からの新学期に新しい学校に移るためのアプリケーションを出し終わって、そこそこいい学校にも受かり、最後の駄目元で出してみた大学からの返事を待っている状態だった。

 エクアドルでの生活はすべてテント。カノアという小さな海辺の漁師町で、以前もフィリピン、ネパールなどでお世話になっている災害支援の団体で合計30人ほどのボランティアとスタッフで暮らしている。ネットなどはもちろんなく、ワイファイを使うには近くの街のモールまでヒッチハイクで約40分。アメリカでは使っている携帯会社との契約のおかげで、私の携帯はたまーにゆるりと2Gが入る。
 私たちがキャンプ場として使っているホテルの跡地(崩れて砂地になっているところにテントを張っている)にはよく出入りするめちゃくちゃかわゆいワン子がいて、私のはその子をcamp dog(そのまんま、キャンプ犬)と呼んでいたのだが、キャンプ犬はたまに私のテントの出入り口でお寝んねする。彼女にテントごと揺らされ、6時起床より少し早めに起こされて、ぼんやり頭で携帯を手に取りメールをチェックしていたら、その駄目元で出していたアメリカ有名8大学(アイビーリーグ)の一校からの合格通知が来ていた。一人で「ぎゃっ!!!」と叫んでしまった。信じられなくて、一度携帯を閉じて心臓を落ち着かせてからまた読んでみたら、やっぱり合格通知だった。あまりにテントの中でエビみたいに飛び跳ねてバタバタしたせいでキャンプ犬に見捨てられ、一人になった私は薄手の寝袋シーツの中で感謝で涙した。

 努力すればなんでもできる、なんて「本当にそうなら素敵だよね!」程度にしか思っていなかった。どうしても努力してもできないことだってあるし。でも、高校退学の私が。オンラインの学校すら成績がCとかだった私が。まさかのアイビーリーグ。
 何かを欲しがることって、何かに向かって進んでいくことって、頑張ればもしかしたら手に入るかもしれないと信じれないとできないことなんだと思う。
 私がアルコール、薬物や精神病に潰されて、あと一歩も進めない、というところまで落ちた時も、「別の生き方がある」という考えに至らなかったのは、別の生き方ができると信じれなかったから。自分にその力や価値があると思えなかったから。何かに向かうには、たどり着けるという希望がないと難しい。
 いつからか、本当にいつからか私は努力をできるほどに自分を信じれるようになった。
2年前にメル山に登った時について書いた時も「苦しい」と「できない」は違うことについて気づかされたと言ったけれど、「できるであろう自分」を信じていることにもびっくりした。そうやって、私はどれだけ恵まれているかをこういう瞬間にリマインドされる。努力ができる人は、沢山愛されて、サポートされてきた証なのだ、と。

 そして今日も私は穴を掘ったり、竹を刈ったり(ちなみに、南アメリカに生えてる竹って有刺鉄線みたいな枝がにょきにょき生えてて刈る人をズタズタにする結構な代物だ。靴底をも通して刺される。)犬に愛想つかされたりしながらも、努力ができることに感謝する。努力をさせてもらえる現実にびっくりする。そして結果に涙する。
 入学はほんのスタートラインに過ぎないから、これから本当にまたがむしゃらに頑張る日々が続くだろう。でも、この先どんなにひどくすっ転んで失敗したとしても、がむしゃらにできることがなによりも幸せなのだと私は知っちゃてるんだ。
 この日々をまたしばらくみなさんと毎月の文章にてシェアさせていただける機会に感謝する。

 きょうこ 









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

お盆灯籠流しの販売

 7月16日、三島市仏教会主催の「灯籠流し」が水泉園(白滝公園)でおこなわれます。7月1日より、灯籠を販売いたします。

 

第362回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
7月22日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
願成寺 魚尾 孝久 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
8月19日(金) 同時刻  常林寺 山田 太壱 師

 

宗祇法師の会 (7月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
7月25日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

8月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。7月下旬にハガキにてご案内申しあげます。

「ご自宅での棚経」
8月13,14日 ご予約いただいたお檀家さんに伺います。
「お寺での棚経」
8月13日(土) 10時 16時 いずれか本堂へ。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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