願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、11月1日です。





気付かないくらい静かに、だけれど確かに、そしてダイナミックに私たちは繋がっている。エクアドルのマングローブにて


東京でやっていたTEAM LABというビジュアルアートのグループの作品。すごく宇宙的な作品で、鏡張りの天井と鏡張りの床を上下繋がっていて、まるで宇宙の微粒子の間を飛んでいるかのエフェクトを醸すライトの間を縫って歩いた。


この夏登ったヨセミテ国際公園の中にあるハーフドームというお山のてっぺんからの写真。このお山も、カラフルな靴下も、私の疲れ果てた足も、それを巡る血も、空も、遥か下にある嘘みたいにおっきなセコイヤの木も全部全部、同じ三つの電子、中性子、陽子の「一緒にいる力」で形をなしている。

 「勉強が大変だ」という文句は以前に漏らしたが、理論がカチッとはまった時の脳みそがくすぐられるような、まったく新しいアイディアや思想と出会った時の、思わずにやけてしまうような瞬間ももちろんある。一番最近、感覚的に感じられたそんな瞬間は、生化学のクラスで学んだ素粒子物理学のことだった。
 今回の投稿は少しその話をさせてもらうけれど、もちろん、スペシャリストでもなんでもない、アマチュアの私の解釈と意見として読んでもらいたい。

 「物質」の一番小さな単位として「原子」は知られているだろうけれど、原子を作り上げている粒子は、核となる部分を作り上げている陽子と中性子、そしてその周りをぐるぐる回っている電子、とある。電子は「負電荷」、つまり陰の電荷を持っており、中性子は名前の通り中性(英語ではニュートラルから由来してニュートロンと呼ばれている)、陽子は陽の、正電荷を持っている。
 でもこの時点で、原子はちょっと世界の慣行からずれているようにも思える。なぜかというと、磁石で考えると分かりやすいが、プラスとマイナスはくっつくけれど、プラスとプラス、マイナスとマイナスは反発する。現に、その陰同士の反発は原子がお互いにくっつく角度とか、その分子の性質などにまで影響が及ぶ。では、なんでプラスとニュートラルしかない原子核はすごい高密度でくっついていられるのか?最初は重力じゃないの?と思っていが、微粒分子レベルのだと小さすぎて重力などの影響を受けないらしい。
 それが、実は、「ストロング・フォース」(直訳は強いチカラ。物理用語でも「強い相互作用」)というモノが存在して、陽子がお互いに反発するチカラよりも強いチカラで、まるで「いやいや」って離れようとする磁石を指でキュって止めるような一定のチカラが世界に存在するらしいのだ。さらに面白いのが、陽子を作り上げる構成要素はクォークといわれ、その種類のことをフレーバー(味)と呼び、名前がまたアップ、ダウン、ストレンジ(ヘンテコな、と言う意味)、チャーム(チャーミングの由来で、可愛らしいというような意味)などの素敵な名前がある!陽子面白すぎ!
 その相互作用というのは一定なものなので、原子のサイズが上がるにつれて反発の力が上がるため、原子があるサイズを超えると(正確には元素周期表の88番以降)反発の力が相互作用の力を超え、原子自体が不安定になってくる。その反発の力によって核から中身が押し出されちゃうものが「放射能」である(それも陽子が飛んでくるのか中性子が飛んでくるのかなどによってガンマかベータかなどが決まる)。
 ではその力強い相互作用とは何なのか?それが本当に唸らせられた。この原子って奴はなかなか曲者で、原子としての重さを測った時と、陽子、電子、中性子それぞれ分けて測ったものを足した数字、というのが合わないのだ。
 分けて足して数えると必ず多い。それを恭子なりにめちゃくちゃ要約して説明すると、以下の通りになる。
 アインシュタインに説だと「重さ」はつまりは「エネルギー」に変換できる。つまり、重さが足りないということはどこかでエネルギーとして発散されているわけで、中性子ちゃんと陽子ちゃんは「一緒」になった時、持っているエネルギーを彼らはシェアして、その余ったエネルギーを「反発し合っても一緒にいる」力(強い相互作用)として使っているのだ!
 原子は重さによって種類が決まるのだが(約1である水素に比べて窒素の重さは約14)自分たちの感覚に例えると、核は「私である」という意識、アイデンティティそのものだ。そしてその核は、「いろんな反発や葛藤があったとしても、「調和していく」というエネルギーによって安定させられる。しかしそのアイデンティティがあまりに大きくなりすぎると(エゴの肥大?)「繋がり」へ向けるエネルギーより反発のエネルギーが勝り、周りにも多大な影響を及ぼす劣化へとつながる(放射性減衰)。我々が「個でいること」自体も、周りとの繋がりを意識し、保つことによってしか安定できないように、原子レベルで決まっている、ということを言われたような気がして、あまりにロマンチックで、あまりに壮大で、初めてストロング・フォースの話を聞いた時、名前はスターウォーズ見たいと思ったが、心が震え、脳みそでジワリと快感を感じた。

 どうやら、繋がることと、どんな葛藤があっても、「みんなとここで一緒にやっていくんだ」とぐっと留まることは、私たちのイッチバン小さな、どうしようもない、電気(エネルギー)とバイブレーションのレベルで決まっているらしい。
 素粒子物理学も人間も面白い!

 きょうこ 









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

宗祇法師の会 (10月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
10月24日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

第366回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
11月18日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
興禅寺 松本 好寛 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
12月16日(金) 同時刻  大泉寺 小島 健布 師

 

十夜法要のご案内

 本年もお十夜の季節となりました。一日ではありますが、ご先祖のご供養とともに、み仏の教えにふれますよい機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい。
 お檀家の皆さまには、10月下旬に郵便にてご案内申しあげます。

日   時
11月20日(日)14時より
会   場
願成寺 本堂
法   話
「ハワイ移民と仏教」
講   師
副住職
供 養 料
3,000円
申 込 み
専用ハガキ、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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