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次回配信日は、5月15日です。





法然上人をお祀りする圓光大師堂


法然上人


お念仏

 4月の大本山増上寺はにぎやかである。桜のもとで、法然上人の威徳を顕彰する法要である「御忌会(ぎょきえ)」が、7日間にわたって荘厳におこなわれている。
 延べ千人もの僧が、それぞれの持ち場で参加している。各地からの参拝者、多くの外国人観光客たちと、それは華やかでにぎやかである。

 わたしも数年前から、すべての仕事に優先して、積極的に参加することにした。葬儀に年忌法要とたくさんのお経を読みお念仏を唱えてきたが、それはみな亡き人の冥福を祈っての追善供養であった。自らの修行として、お念仏を唱えることの少なさに愕然としたのである。
 御忌会の期間、特別法要を勤める人、ご詠歌を唱える人、参拝者をお世話する人、そして専らお念仏をお唱えする人と、それぞれの役目をお勤めするのであるが、自分のためにお念仏をお唱えしようとの決意での参加となった。法然上人をお祀りいたす圓光大師堂で、朝9時から夕方4時までの間、ただひたすらお念仏だけを申すのである。

 目的ができると、参加する意気込みが違うが、しかし足の痛いのはどうにもならない。必ずしもずっと正座していなければならないわけでもなく、時には足をくずして「あぐら」をかくのであるが、長時間にわたって座っていることがきついのである。
 強制されてお念仏をしているのではないから、充分な休憩を取ってもよいのであるが、それでは本来の目的に反してしまう。不要に立つことに抵抗を感じてしまうのである。2時間ほどすると、お手洗いに行きたくなった。このときほど、用足しがうれしく思ったことはない。立ち歩くことの大義名分ができたからである。立ち上がって楽しむかのように1歩1歩あゆむと、全身の痛みが和らいでいく。お念仏を申すことよりも、まず自分を律していくことが最優先であった。
 無事7時間を終えるためには、時には足をくずしながらも、ひたすらお念仏を申すことである。必死になることが、早く時間が過ぎていくようである。ゆめゆめ「どのくらい時間がたったか」と、時計を見るのは厳禁である。そうした時は数分しか経過していないのである。

 肥満が正座を辛くしていると、お念仏のためにダイエットを決行した。1年かけて12kgの減量に成功した。わたしのなみなみならぬ決意をよそに、激やせに一度病院での検査を進める者まで現れた次第である。
 今年は、意気揚々とお念仏を始めた。今までは膝の上に、12kgの重しを乗せていたわけであるから。しかしである。足の痛さは、ほとんど変わらない。正座でも「あぐら」でも、長時間姿勢を保つには、背筋と腹筋が必要なことがわかった。

 じつに雑念の多いお念仏である。こうした私を、正面に坐(ましま)す法然上人は、どのようにご覧になっているのであろうか。
 でも、継続をお誓いして、下山帰路についた。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第372回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
5月19日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
萬松院 吉田 宏得 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
6月16日(金) 同時刻  福泉寺 岩佐 善公 師

 

宗祇法師の会 (5月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
5月22日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

大施餓鬼会のお知らせ

 本年もお施餓鬼会法要を、下記のごとく厳修いたしたくご案内申しあげます。ご先祖の供養とともに、一日ではありますが、みほとけの教えにふれます良い機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい(当日ご参加できません方には、当寺にてお塔婆をお墓に立てさせていただきます)。

日   時
5月30日(火)  【14時】法要
法   話
宗教の世界
東京工業大学教授 弓山 達也 先生
供 養 料
3,000円
申 込 み
お参りの折、電話、FAX、E-mail(前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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