願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、9月15日です。





高砂十輪寺


 法然上人のお念仏は、南都北嶺の逆鱗をかった。そして延暦寺興福寺の衆徒は、朝廷に対して、専修念仏の停止を訴えたのである。

   元久2年(1205)緊迫した情勢下におかれた上人は、7月に
  入って兼実の別邸小松殿に移って庇護されることになりまし
  た。8月になると衆徒の代表は早急に宣旨をくだすべきことを
  要請しました。
   そうしたなかにあって上人は、11月に内大臣西園寺(大
  宮)実宗の戒師をつとめられましたが、翌12月、門下の住蓮
  と安楽房遵西の2名が、六時礼讃の哀調に感銘した院の女房と
  密通したという(捏造)事件がもちあがったので、上人はそ
  の責任を免れることができませんでした。兼実は免罪運動を
  行いましたが、功を奏せず、ついに翌建永2年(1207)2月18
  日、上人の四国配流が決定し、安楽房遵西は六条河原で、
  住蓮は近江の馬淵で処刑されることに決まりました。
   配流の決定した上人は 還俗(げんぞく)せしめられて
  藤井元彦という俗名が与えられました。同門の道俗たちのな
  げきはふかく、老齢の上人に対する気づかいはひとしおで
  ありました。ときに門弟が上人に、「一向専修念仏を停止する
  旨奏上し、内々に念仏教化なされては」と申し上げたところ、
  上人は悠々せまらず、「私は流刑を少しも恨んではいない。
  流罪によって念仏を辺鄙な地方に化導できることは、またと
  ない結構なことである。これはまさに朝廷のご恩とうけとる
  べきではないか」とさとされました。この上人のことばに柔軟
  な態度とたぎるような使命感を感じることができます。
  (浄土宗HPより)

 四国に向かう法然上人は、その道すがらお念仏の教化に励まれました。
 播磨の高砂の浦(兵庫県高砂市高砂町)につくと、老女夫婦が法然上人を訪ねて懇願します。
  「私たちは漁(すなどり)を生業(なりわい)にしており、
  朝に夕べに殺生をおこなっております。ものの命を殺す者は、
  地獄に落ちて苦しみ絶えがたいといわれます。いかがしてこれ
  をまぬがれることができましょうか。助けて下さいませ。」
上人は、
  「たとえ殺生を生業としていても、南無阿彌陀佛と唱えれば、
  佛の悲願に乗じて浄土に往生できます」
と、哀れみ導きました。二人ともに涙にむせび喜び、上人の仰せをうけたまわってからは、昼は浦にて漁をするとも、夜はお念仏に励まれたのです。そして臨終正念にして、往生を遂げたとあります。

 前号で、家庭菜園では毎朝野菜につく虫を捕り、殺生なくして菜園は成り立たない話をしました。ひとつの野菜が立派に育つのには、数多くの虫たちの命をいただいていることを思うに、心のこもった「いただきます」が大切であると書かせていただきました。

 法然上人の御心を体しますならば、生きとし生けるもの感謝を忘れてはならないことを再確認させていただきました。

【南都北嶺】なんと‐ほくれい
奈良と比叡山。また、南都六宗を代表する奈良の興福寺と比叡山の延暦寺。(JapanKnowledge)

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第376回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
9月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
金剛寺 水田 真道 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
10月20日(金) 同時刻  霊山寺 山田 高之 師

 

宗祇法師の会 (9月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
9月25日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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