願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、1月15日です。





ともに総代吉田秀夫氏謹製


「 万国太平之祥瑞、珍重々々」

 宗祇法師が東常縁から願成寺でさずかった「古今伝授」は、三条西実隆に伝授されました。その実隆の日記『実隆公記』より、永正2年(1522)実隆51歳の賀詞を拝借いたしました。
 実隆は行水の後、神仏を拝し、念誦、般若心経書写、書き初め、詩和歌の詠吟等、忙しい元旦でした。

 このころは、応仁の乱が終わったとはいえ、群雄割拠のする時代は変わりなく、度重なる火災や都の大臣家などが襲われるなど、不穏な都であった。実隆は、家族や貴重なる典籍を鞍馬などに疎開する時もあった。
 つかの間の静かさは、都人にとっては何よりのお正月であったと思われる。「万国」が「太平」であることは、何よりの喜びであり「珍重」されたのである。

 今年も穏やかなお正月を迎えられて、大切にしていきたい。
 本年も「願成寺メールマガジン」をよろしくお願い申しあげます。

【東常縁】とう‐つねより
室町中期の武将、歌人。美濃国(岐阜県)郡上の領主。本姓平。別称東野州。出家して法号素伝。二条派の流れをくみ、堯孝の門人。宗祇に「古今和歌集」解釈の秘説を伝授。これより「古今伝授」が始まったという。著作に「東野州聞書」「新古今和歌集聞書」などがある。応永8〜文明16年頃(1410〜4頃)JKナレッジより

【古今伝授】こきん‐でんじゅ
「古今集」の難解な歌や語句についての解説を秘伝として、師から弟子へ、また親から子へ伝え授けること。すでに平安末期から鎌倉時代にかけて六条家や御子左家(二条家)などで訓釈についての異説がそれぞれ伝えられていたが、室町時代にはいって形式的にも整えられて本格化し、頓阿、東常縁(とうのつねより)、宗祇、三条西実隆、細川幽斎などと二条家の説をついだ二条家伝授が権威を持って伝えられていった。このほかにも宗祇から肖柏に伝えられた堺伝授、肖柏から林宗二に伝えられた奈良伝授、幽斎から智仁親王に伝えられた御所伝授などが有名。のち、しだいに瑣末化、形骸化し、三木三鳥などのように無内容なものを秘事として切紙という小紙片に記して伝えられるようになり、江戸時代にはいってからは、あまり顧みられなくなった。後には一般に秘伝、極意の伝授や、大げさで内容に乏しい教えのたとえにも用いられた。古今集灌頂。

【応仁の乱】おうにんのらん
応仁・文明の乱
1467年(応仁1)〜1477年(文明9)の11年間にわたり、細川勝元(ほそかわかつもと)と山名持豊(やまなもちとよ)(山名宗全(そうぜん))とをそれぞれの大将として、諸国の大・小名が東西両軍に分属し、京都を主戦場として戦った大乱。応仁・文明(ぶんめい)の乱ともいう。

【群雄割拠】ぐんゆう‐かっきょ
数多くの英雄が各地にたてこもり、それぞれ勢力をふるって対立すること。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第380回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
1月19日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
善教寺 土山 和雅 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
2月16日(金) 同時刻  三明寺 大嶽 正泰 師

 

宗祇法師の会 (1月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
1月29日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

大本山増上寺参拝と落語と鹿芝居(落語家のお芝居)観劇

 大本山増上寺参拝と落語と鹿芝居(落語家のお芝居)観劇のバス日帰りの旅をおこないます。ぜひともご参加をお待ちいたしております。(詳しいパンフレットをご請求下さい。)

日   時
2月15日(木) 日帰り
内   容
【午前】
  大本山増上寺参拝

【午後】
  国立演芸場観劇
    ≪落語≫
    ≪お楽しみ≫
    ≪リレー落語≫
    ≪リレー落語≫
    
     ― 仲入り ―
    ≪大喜利 鹿芝居≫ 「子別れ」
        
        
参 加 費
10,000円
申 込 み
電話、FAX、E-mail (受付期日までに、先着50名)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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