願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、3月1日です。





龍澤寺山門


坐禅堂(大疑堂)


坐禅堂内部 文殊菩薩


坐禅堂内部 冬でも障子のみ


食事を作る典座 薪で作る

 皆様、毎日寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

 私が修行していた沢地の龍澤寺では、1月末に臘八(ロウハツ)大接心というものが行われました。
 修行道場では、4月から7月までが雨安居(ウアンゴ)、10月から1月までが雪安居(セツアンゴ)という制中(セイチュウ)と呼ばれる修行期間となり、8・9・2・3月は制間(セイカン)と呼ぶ体調を整える期間となります。
 この制中の間は、ひと月の内でも一週間は、坐禅を集中的に行う『接心』というものをします。
 修行僧達は、普段は坐禅堂の一畳分が生活スペースで、そこで坐禅をしたり、布団を敷いて寝泊まりしたりします。
 接心中の生活は、午前3時半起床、すぐに本堂にて坐禅の足の組み方で座りながら一時間ほど朝のお勤め。坐禅堂へと戻ったら6時まで坐禅をします。
 6時に食堂(ジキドウ)という所で、やはり坐禅の足の組み方で座りながら粥座(シュクザ※朝食のこと)としてお粥に沢庵・梅干し・佃煮をいただきます。その後、建物内の掃除、庭の掃除で2時間ほど体を動かすことができたら、9時にお茶とお菓子で一息ついて、またすぐに坐禅が始まります。
 11時の斎座(サイザ※昼食のこと)は一汁一菜なので白米・味噌汁・野菜の煮物か炒め物が出ます。食後休憩をしたら、また12時半から坐禅。
 そして13時からは一時間半ほど本堂にて老師(ロウシ※修行道場の指導者)による語録の講座があります。もちろん聞くときには坐禅の足の組み方で座ります。この時間は、お昼ご飯を食べて午後の暖かな時間。睡魔と足の痛みとの戦いに明け暮れている時です。
 その後坐禅堂に戻り、16時まで坐禅をすると、薬石(ヤクセキ※夕食のこと)になります。朝昼の粥座・斎座と違うのは『座』という文字が使われていません。昔の修行では朝昼の二食だけで、夕方は食べないため体が冷えてしまうので、その代わりに温めた石を抱いていました。それで薬石には『石』の文字が使われるのです。現在の修行では、食事はするのですが、昔にならい新しく作るということはせずに、朝のお粥と昼の白米・味噌汁・野菜を混ぜて、味付けを整えて雑炊として食べるのみです。
 薬石の後、開浴(カイヨク※お風呂の入浴のこと)を素早く済ませると、18時から消灯になる21時まで坐禅をして一日が終わります。こうして接心中は食事も講座も足を組んで、坐禅三昧で一週間を過ごすのです。

 最初に申しました臘八大接心というのは、臘月(ロウゲツ※十二月のこと)八日、釈尊が暁の明星を見て悟りを開かれたという12月8日の早朝に向けて、釈尊の万分の一でも自らの身体でもって追体験をしようと、全国の修行道場で12月1日から一週間行われる接心のことです。
 この臘八大接心では、普通の接心よりも更に厳しく、一週間を一日と考えて修行するつもりで、夜でも横になって寝ることを許されず、坐禅をしたまま消灯致します。また寒さで体調を崩す者が出ることもあるため、昔から雲水(※修行僧)殺しの大接心と呼ばれてきました。
 しかし、私の修行した龍澤寺は、山奥とはいえ三島にあるので、12月初めではそこまで寒くありません。そこで12月1日からは通常通りの接心を行い、より寒くなる1月末に臘八大接心を行うのです。

 先日、差し入れをもって龍澤寺へ行ってきましたが、臘八大接心を乗り越えた修行僧達の顔つきは、凛々しく研ぎ澄まされたものになっていました。これよりは体調を整え、また大学を卒業してやってくる新しい修行僧を迎え、4月から励んでもらいたいと思います。
 私達も負けていられません。頑張らなくては!

 地福山宝鏡院住職
林 晴 雄









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第394回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
2月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
三明寺 大嶽 正泰 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
3月15日(金) 同時刻  傳心寺 井上 正信 師

 

宗祇法師の会 (2月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
2月18日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

観音堂大祭(諸祈願)のお知らせ

 春のお彼岸に観音堂の大祭を厳修いたします。寺伝によりますと、頼朝公が三嶋大社に百日祈願の折、当願成寺を宿舎といたし、その願が成就いたしたことから「願成就寺」の寺号を賜りました故事により、諸願成就の祈願をおこないます。当日ご参加できません場合には、お札は郵送申しあげます。また、当日前年のお札等を炊きあげますのでご持参ください。当日は「餅まき」「模擬店」「野菜青空市」等を予定いたしておりますので、お誘い合わせてお出かけ下さいませ。

日   時
3月21日(木) 【11時】法要、【12時】餅まき
祈 願 料
祈願料 3,000円
申 込 み
お彼岸のお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







本メールマガジンがご不要な方は、
下記URLから配信を解除できます。


http://ganjoji.com/mlmaga.html(解除・退会)