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次回配信日は、4月1日です。





2月末 総本山知恩院(1)


2月末 総本山知恩院(2)

   いくたびも 雪の深さを尋ねけり

 外の雪の様子を見たいのだけれども、その様子を見ることができない。だから近くのものにその様子を尋ねている正岡子規の一句であります。正岡子規は、幼い頃から病弱で結核を患っていました。34歳という若さで亡くなっていく子規の俳句は、人の命の儚さを教えてくれますが、私たちもいつか自分の力では外の様子を見ることができない日が来るのでありましょう。

 では、その命の行き先を尋ねたならば、どのような場所が待ち構えているのでしょうか。
法然上人のお歌に
   雪のうちに 仏のみ名を となふれば 
            つもれる罪ぞ やがて消えぬる
とあります。これは「降り積もる雪のように重ね続けている罪業も、阿弥陀様の名をとなえるならば、雪が光に解けるように、すぐに消えてしまいます」という意味です。
「雪のうちに」というのは、私たちが計り知れない昔から今まで重ねてきた罪が積もっていることを雪に例えています。仏教用語で「無始(むし)」というものがあります。これは「はじまりがわからないほど昔」という意味です。私たち人は、誰しも生死輪廻を永遠に繰り返してきているとお経に説かれています。その輪廻を繰り返す中で、煩悩を具え、それによって罪業が雪のように積もっているというのです。ですから、ただいたずらに過ごしていると、また輪廻を繰り返すというのが私たちの本当の命の行き先なのであります。

 そんな私たちの命の行き先をお浄土へ向かわせてくださるのが阿弥陀様であると法然上人は仰せになっています。南無阿弥陀仏ととなえれば、過去世からの罪の報いを除いてくださり、西方極楽浄土へ往生させてくださる仏様が阿弥陀様であるとお示しです。また「やがて消えぬる」の「やがて」は次第にではなくて「すぐに」という意味ですので、一念一念にその功徳が具わっているのです。
 ただし、罪が消えるといっても、法律的な罪がなくなるわけではありません。本来私たちが受けていかなければならない後世の報いを阿弥陀様は除いてくださるということです。

 以前に『親が死ぬまでにしたい55のこと』(2010年出版)という本を読みました。そこには、お育て頂いた方が旅立つまでにしておきたいことの55の事柄が書かれています。その最初に紹介されているのが「親の方をもんであげる」という題で、当時36歳の男性の方がお父様を亡くされた時に感じたことが掲載されています。
その内容は、当時36歳の男性が、お父様が亡くなって遺品整理をしていた時のことでした。お父様の書斎の机を整理していると、引き出しから数枚の古い紙が出てきたそうです。その紙には、鉛筆で「かたたたきけん」と書かれていました。それは、36歳の男性が小学校低学年の時、お父様へのプレゼントしたものであったそうです。お父様はずっと大切に引き出しの奥にしまっていたのです。お母様に「珍しいものが出てきたよ」と報告すると、しきりと懐かしがり、当時お父様がこのプレゼントをとても喜んで「もったいなくて使えないよ」と答えていたことを知ったそうです。
この36歳の男性は、初めて聞く話に「胸が締め付けられる思いだった」といいます。大人になり、古い考えの父を疎ましく思っていたことに後悔をしたからです。色褪せた「かたたきけん」を見ていたら「父の笑顔がよみがえり、字がにじんできました」と書いてありました。
 これは、人ごとではなく私たちもそのような後悔がありませんでしょうか?お育て頂いた親にさえも背を向けるような私たちの命の行き先は、一体どこなのでしょうか?
幾たびも 我が身の行き先 尋ねたら?
 そんな私たちだからこそ救いの手を差し伸べてくださるのが阿弥陀様です。「こんな私ですが、お救いください。南無阿弥陀仏」と阿弥陀様におすがりをすれば、必ず私たちの罪の報いを雪解けのように滅してくださりお浄土へと往生させてくださるのであります。

 どうぞ、春のお彼岸にはお墓参りをしていただき、墓前にてお念仏をおとなえください。

 海福寺  瀧 沢 行 彦 









新型コロナウィルス感染防止のために

 年忌法要は、感染防止策をとりながら、親族中心におこなっております。

 なお、お墓参り、付け届けは、密となりませんので、お出かけ下さい。

 

観音堂大祭(諸祈願)のお知らせ

 春のお彼岸に観音堂の大祭を厳修いたします。寺伝によりますと、頼朝公が三嶋大社に百日祈願の折、当願成寺を宿舎といたし、その願が成就いたしたことから「願成就寺」の寺号を賜りました故事により、諸願成就の祈願をおこないます。当日ご参加できません場合には、お札は郵送申しあげます。また、当日前年のお札等を炊きあげますのでご持参ください。当日は「餅まき」「模擬店」「野菜青空市」等を予定いたしておりますので、お誘い合わせてお出かけ下さいませ。

日   時
3月20日(木) 【11時】法要、【法要後】餅まき
祈 願 料
祈願料 3,000円
申 込 み
お彼岸のお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

辻 説 法 の 会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
3月21日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
真楽寺 副住職 勧山 法紹 師
参 加 費
500円 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
4月18日(金) 同時刻  正見寺 副住職 杉本 昌隆 師

 

宗祇法師の会 (3月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
3月24日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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