願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、8月1日です。



集まった鳥たち


むく鳥?

鳥と共存?

 家庭菜園の畑を耕耘機で耕し始めると、数羽のむく鳥が飛んでくる。彼ら彼女らの目的は、土の中のミミズやコガネ虫の幼虫などにある。耕された土の中から顔を出した害虫を、次々とついばんでいく。何とも頼もしい害虫駆除隊である。ミミズは土地の改良に役立つので残してほしいのであるが、害虫を獲ってくれるだけに文句をいえない。

 どうも鳥たちは耕耘機の音というよりも、エンジンの音を合図に集まってくるようである。草刈り機を始動すると、やはり集まってきて、草むらから飛び出してくるバッタたちを捕食している。

 ささやかな家庭菜園ではあるが、一見、鳥と人間とが共存しているようで、微笑ましくも思われる。しかし、果たしてそうであろうか。
 本来、鳥たちは、自然のなかで餌を探していたはずである。ところが人間が自然を破壊したために、鳥たちは餌場を失い、人間との共存?を考えたのであろうか。もっとも私の耕している畑は、お檀家さんが先祖代々所有していたもので、鳥たちの土地ではない。ただ、鳥たちが長いあいだ入会権を有していることは間違いないことである。
 やはり鳥たちのテリトリーを犯していると考えるべきで、鳥たちも生きていくためにたくましくなってきたのであろう。決して、人間世界に迎合しているのではないことは確かである。

 鳥と私とは、ときには共存し、ときには対峙しているといえるが、仏さまと私はどうであろうか。仏さまの前に座して手を合わせると、おのれの小ささに改めて思い知らされる毎日である。孫悟空がお釈迦さまの手のひらに乗っているのと同じである。しかし、そこには確実に仏さまのみ心がそそがれていることを実感する。見守られていると思うと、小さなおのれであるが、元気が湧いてくるのである。

 先日奈良の大仏さんをお参りしたが、我が寺の阿弥陀さまも、その大きさでは負けをとらない。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久



 

第254回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
7月20日(金) PM7:00〜8:30
会   場
西福寺(茶房「欅(けやき)」東側50メートルくらい)
講   師
願成寺 魚尾 孝久 師
参 加 費
無料
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
未定

 

8月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。7月下旬にハガキにてご案内申しあげますので、ご希望をお知らせ下さい。

「ご自宅での棚経」
8月13,14,15日のうちお伺いする日を連絡します。
「お寺での棚経」
8月13日11時、本堂へ。
前日までにお電話で連絡をお願いします。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。


ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

「燃えないゴミ(ビン・カン)」
市のゴミに出します
「土に返すゴミ(花・香花)」
寺にてチップにして土に返します
「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
寺にて土に返します
「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。


 

▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
 現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
 ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開催日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場所
 願成寺庫裡
費用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。

 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


 

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