願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、12月15日です。



「毎年ファイミリー・ドクターの家での感謝祭ディナーに呼ばれています: ドクター・パシー(80歳でまだ元気で人のために活躍しています)と私の親」

 12月、師走。また年末が迫り、一年が終わりそうですね。平成20年は、あなたにとってどのような一年でしたか?私にとっては、忙しい年でしたが、いろんな意味で素晴らしい年でもありました。また、40歳になり、ある人生のmilestone(里程標)に辿り着き、人生を様々な面から見直す時期が来たと感じました。国際社会の上は、2008年は大変な一年でした。アメリカでは、株式市場の暴落、そして歴史的な選挙で、アメリカ初の黒人の大統領が選ばれました。オバマさんの「Yes, we can!」の一言で、人を動かせたことに感動しました。また、ここでもmilestoneという言葉が浮かびます。
 英和辞典では、milestoneは「画期的な出来事」と書かれていますが、ただ歴史的や大きな出来事ではなく、そこまで辿り着くための過程も意味します。ある意味で、turning point(転換期)と似ている言葉です。また、歴史のように、一人一人の人生にもmilestoneというものがあります。自分が歩んできた人生の道沿いの標札という意味も含められています。日頃の忙しさに追われ、もっとじっくりと考える時間もなく、川に流されていき、「今」を大切にすることが大事ではないかと思いながらも、そのような心の余裕がない日も多いものです。

 現在、この原稿を書いている11月27日はアメリカの感謝祭の日(Thanksgiving Day)です。毎年、木曜日に行う感謝祭は4日間の祭日となります。家族が集まり、大きな七面鳥を焼いて、たくさんのご馳走を作り、皆で一緒に食べます。元々は、17世紀前半にイギリスからピルグリムがアメリカに渡り、アメリカの東海岸、ニューイングランドの冬の寒さを乗り越え、原住民(もともとは、コロンブスがアメリカに辿り着いた時、インドと間違え、そこの人をインディアン呼び、後にその名称で知られていましたが、現在はネイティブ・アメリカンズと言う)に助けられ、翌年の秋には大きい収穫を得て、その富作を神に感謝するためたくさんなご馳走をつくったと言う由来があります。今日は、家族が集まり、感謝することをいろいろと思う日でもあります。

 アメリカのお祝いのなかでも、私が最も好きな日で、心が温かい優しい気持ちになる日だと思います。この一年、振りかえり、感謝することをじっくり考える良い機会でもあります。家族、友達、皆が元気であること、阿弥陀さまの大慈悲に生かされていることを感謝しています。恵まれた環境で、好きな仕事や好きなことをできることに感謝しています。お念仏という法然さまの教えに感謝をしています。

 そういえば、ヨガの最後にいつも先生が、「自分の体に感謝をしなさい、自分の心に感謝をしなさい、そしてそれに繋がる全てに感謝をしなさい」と言っています。阿弥陀さまの大慈悲こそが、目に見えない、空気のような全てに繋がるものではないでしょうか?忙しい日常生活で、「感謝」ということ自体を忘れてしまいますが、幸せな毎日を生きることはやはり、家族や健康、当り前のことに対して感謝することではないでしょうか。

 これから年末で、皆一層ペースアップして忙しくなります。そして、冬の寒さで体もしんどくなることもあります、「何でこんなに大変だ」と思うこともいろいろと出てきます。 ですが、こういう時こそ、ふっと感謝することを思い出し、自分の中から感謝の気持ちが湧き出てくると、どんなに大変なことでも、気持ちよく生きていけると思います。手を合わせて、お念仏を称える時も、やはり感謝の気持ちが湧いてきます。今年の終わりも、手を合わせて、感謝の気持ちで見送りたいと思います。

合掌

 原 真 理


 特撮や音響効果で火薬をつかうベテランが、爆発事故を起こしてしまった。火災となり、家人が亡くなり、悲惨な事故となった。
 現場近くにいたタレントのマッスルが、救助にあたったことが夕刊紙によって伝えられた。「石ちゃん」こと石塚英彦たちとジャンボな体で食べ物番組で活躍するタレントである。イラン出身で、鍛えられた大きな体は頼もしい。その場での彼の一言、「携帯で写真を撮っている人が多い。」が気になった。

 最近、何かあるとやたらと携帯で写真撮る人がたしかに多い。有名な政治家やタレントが街頭に登場すると、とたんに携帯カメラがかざされる。なま政治家やなまタレントをゲットしたという気持になり、その映像はきっと友だちにメールで「銀座で○○を見たよ!」となって発信されていくのであろう。

 私も写真を撮ることは大好きである。中学高校と部活は写真部であり、今でもカメラ雑誌は定期購読している。何でも気になる者はカメラに収めなければ気が済まず、メルマガに写真が必要なこともあり、カメラ機能優先の携帯電話を所有している。あさ東京にでかけるとき美しい富士山が見られると携帯に収め、その画像は遠い友だちへのメールとなる。ちょっとした写真で、友だちとメールする機会ができるのは楽しいものである。

 しかし、最近携帯で腹が立つことがある。坊主であるから葬儀に立ち会うことはごく自然のことであるが、棺のなかの故人をやたら携帯で撮るのである。ときには棺の前で故人との最期の別れと記念写真を撮るものもいる。とんでもないことである。故人は、自分の死んだあとの顔を写されてどう思うであろうか。元気であればこそ、自分の気に入った顔を撮ってもらう(いわゆるポーズをとる)こともできるが。
 故人との思い出は、カメラや携帯に収めるのではなく、自分の心に写すものであることを考えてほしい。

 あるとき何でも写真に撮る自分に、何か違和感を感じた。ちょうどお檀家さんと中国のお寺へと参拝旅行にいくときで、カメラを持って行かないことを決心した。記念写真は同行者が撮ってくれるし、何よりも写真を撮らなければいけないという気持から解放されたことである。それは今までに味わったことのない旅となった。

 ところで、わたしたちの日々の生活は、阿弥陀さまにはどのように映っているのであろうか。むしろ、わたしなどは閻魔さまにはどのように映っているのかを考えたのがよいのであろうか。何度目の精進を心に決めたことであろうか。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


携帯カメラでT


携帯カメラでU


 

暮れの墓地大掃除のお知らせ

 毎年12月の第1日曜日は、暮れの墓地および境内地の大掃除となっております。お忙しい折とは存じますが、ご家族でご参加下をお願いいたします。当日は「温かいおでん」を用意いたしておりますので、お掃除終了後お召し上がり下さい。

日   時
12月7日(日) 9時より (小雨決行)
お 願 い
できますならばお掃除の道具をご持参下さい。
駐車場が少ないのでご注意下さい。

 

第271回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
12月19日(金) PM7:00〜8:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
大泉寺副住職 小島 健布 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
1月16日(金) 同時刻  善教寺住職 土山 和雅 師

 

修正会(新年会)の中止のお知らせ

 恒例の新年の初参り、新年会は、書院庫裡建設準備のため、平成21年は 中止とさせていただきます。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。


ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

「燃えないゴミ(ビン・カン)」
市のゴミに出します
「土に返すゴミ(花・香花)」
寺にてチップにして土に返します
「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
寺にて土に返します
「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。


 

▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
 現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
 ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開催日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場所
 願成寺庫裡
費用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。

 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


 

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