願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、5月15日です。



サン・パウロ日伯寺


イビウナの日伯寺境内

 この2月、初めてブラジルに行ってきました。昨年の3月、友達から日系ブラジル人の僧侶エドワルド・良法・佐々木を紹介され、「是非ブラジルに来てください」との招待によるものです。
 じつは、それまでブラジルには、殆ど関心も興味もありませんでした。イメージとしては、リオのカーニバルやビーチ、貧富の格差、暴動などが浮かびます。メディアでは、危ないイメージや出稼ぎ問題などが強調されているようでありました。
 だが、そこには驚くほど多様な文化がありました。

 ハワイ生まれの私には、多様な文化は自然のようなものでした。私よりちょっと先輩のエドワルドも同じ日系人です。そして、彼も日本から見れば海外の浄土宗寺院生まれであるなど、私と共通点が多々ありました。
 そこで、ブラジルのお寺の活躍がどのようなものか、それらの活動などがどのようにハワイのお寺と比べられるか、そしてどのように学べるかと考えました。自分の目で、ブラジルの浄土宗寺院、そして仏教と日系社会の関わりを見たくなりました。

 エドワルドの、ブラジルでの浄土宗の活動をいろいろと聞かせてもらい、思い切って1ヶ月行く事にしました。
 京都からハワイ、サンフランシスコ、ワシントンDC、そしてブラジルと、お寺巡りを兼ねて、人生の旅に出かけました。自分でも、これはとても贅沢な旅だと思います。
 実家は決して裕福な家庭ではありません。ハワイの開教師のお給料はとても僅かなものですが、親は「そんなにお金がなくっても、やる気があれば」と、オバマさんではないが「Yes, we can」(出来る!)と言う精神で育てられましたので、ブラジル旅行が始まったのです。

 原 真 理


─―─ 安全 ─―─

 書院庫裡の工事が順調に進んでいる。基礎工事が終わり、鉄骨工事へと移っていくのであろうか。
 ところで先日の東京での杭打ち機の横転事故は、犠牲者も出てあまりにも悲惨な事故であった。願成寺においても、つい先日までおこなわれていた工事であっただけに、杭打ち工事を振り返ってみた。クレーン車の通るところ、そして何よりも支えの足には、しっかりと鉄板が敷かれており、改めて安全に十分な配慮がなされていたことが確認できた。

 今回の建設にあたって、まず地質調査をおこなったところ、地下20メートルまでいかないと堅い地層がないという結果が出た。箱根山の噴火による堆積物が中心の地層で、個人の住宅を建設するならばそう問題がない。しかし、いま拙寺が建てようとしているのは書院が中心であり、檀信徒をはじめとする一般の人々が大勢出入りする公共性のある施設で、建築上の安全基準の厳しい建物である。ましてや東海沖地震の想定のもとでの安全基準は、全国一厳しい地域である。完全に安全を確保できる地層までの杭打ちとなった次第である。

 ところで工事現場の事故ばかりでなく、交通事故であっても、すべて当事者にとっては予想もできなかった出来事である。だれひとりとして事故を起こしたくて起こしたものではなく、安全と思ったなかでの事故なのである。したがって安全とは、注意に注意を重ねてこそ手に入れることができるものなのだ。そこには厳しすぎほどの安全確認、そして関係者は万全の注意のもとでの施工となる。

 先日、工事現場に入るのに、ヘルメットを忘れてしまった。すかさず注意を受けた。これでよいのである。どこまでいっても常に事故のない仕事が求められ、示唆しての安全確認、声を出しての安全確認が求められる所以である。
 工事関係者の厳しすぎるほどの安全確認に安心感をいだくとともに、これからも無事故を祈念する毎日である。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


鉄板を敷いての杭打ち


基礎工事のおえた現場


 

大施餓鬼会のお知らせ

 本年もお施餓鬼会法要を、下記のごとく厳修いたしたくご案内申しあげます。ご先祖の供養とともに、一日ではありますが、みほとけの教えにふれます良い機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい(当日ご参加できません方には、当寺にてお塔婆をお墓に立てさせていただきます)。

日   時
5月15日(金)  【13時】法要
法   話
未定
未定
供 養 料
3,000円
申 込 み
お参りの折、電話、FAX、E-mail(前日までに)

 

第276回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
5月15日(金) PM7:00〜8:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
慶昌院住職 磯田 浩一 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
6月19日(金) 同時刻  福泉寺住職 岩佐 善公 師

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。


ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

「燃えないゴミ(ビン・カン)」
市のゴミに出します
「土に返すゴミ(花・香花)」
寺にてチップにして土に返します
「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
寺にて土に返します
「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。


 

▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
 現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
 ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開催日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場所
 願成寺庫裡
費用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。

 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


 

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