今月、妹がスペインで我が家の初孫を生みました。妹に似て、本当に可愛いです。「叔母ばか」でしょうか?我が家はみな離れて暮らしていますが、家族中でとてもハッピーです。赤ちゃんの写真やビデオを見ると、命は尊いと肌で感じます。赤ちゃんは、やはりどこでも可愛いですね。本当に奇跡的な存在です。そういえば、皆さんも、私も、最初は赤ちゃんでした、そして、今生きていること事態が奇跡なのです。残念ながら、それを忘れてしまう人が多いと思います。命の尊さを感じなくなり、命があることを当たり前のように考える人もいます。ですが、その当たり前のような命は、決して当たり前ではありません。
仏教の教えでは、人間に生まれて来ることは、とても大変なことで尊いことだと言っています。これは、人間が他の存在より偉いと言う意味ではありません。ただ、今、ここで、人間として生まれて来ることは、素晴らしいことであり、その喜びの大切さを示しているのです。感謝の気持ちを持つことを、教えてくださっています。感謝の気持ちを持つ人は、人生が素晴らしい、そして楽しいと心から感じる人だと思います。そこで、初めて生きる喜びを感じるのではないでしょうか?
生きる喜びは、遊んで楽に暮らそうとすることではなく、生きていて良かったと、実感することが大切です。それは、日頃の生活に充実感や満足感があることだと思います。簡単のようなことですが、人生に対して充実感がない人が、最近増えて来ているように感じます。
先日、久しぶりにヨガ教室に行きましたら、ニュー・フェースが何人かいまして、自己紹介がありました。その中に、精神科病院でカウンセラーとして務めている女性と看護婦さんがいました。カウンセラーと話していたら、最近うつ病の方が多いと聞きました。看護婦さんも、最近はオーバー・ドース(overdose、薬を飲み過ぎて)で病院に運ばれる人が増えたと言っていました。女性も、男性も、年齢は様々です。
私は、どうしてこの様になるかと悩みます。人は、なぜ落ち込んだり絶望的になったりするのでしょうか?仏教では、精神統一ができていないと心が揺れたり迷ったりすると教えます。心の迷いがあると、人間は苦しむ。目的や夢がない人が、増えて来たと思います。引きこもりも、外に出る意欲をなくすのも、いじめに合ったり、絶望的になったりしているのでしょうか?どうしてそうなるのでしょう?そして、どのようにそのような人を助けられるのでしょうか?
周りに友達や知り合いで、うつになっている人が何人かいます。そのために薬を飲む人もいます。どうすればいいのか分かりません。ヨガ教室の看護婦さんは、うつ病についていろんな研究はなされていると言っていました。様々な調査もありますが、ただ数字を蓄積しているだけで、どのようにそういう人たちを助けられるかと提案するところまでは、なかなか辿り着かないようです。
ただ、それを取り戻せるのは、悩んでいる本人しかいないと思います。でも、そのなかで、「悩んでいるのは、独りではないのよ」と私は声をかけたいです。「絶望しているのは、独りではないですよ。」と。
目的や夢を持つことは、大切です。自分が自分を好きになることは、大切です。手を合わせて感謝の気持ちを持つことが、大切です。そこで、初めて生きている喜びを感じるのではないでしょうか?
原 真 理
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