12月1日、もう一年が経ってしまいましたね。平成21年は、あなたにとってどのような一年でしたか?私にとっては、12月はとても不思議な月だと思います。年末年始が近づいて来る時期であることは言うまでもないことです。しかし、他の月と比べて、より切羽詰まった気持ちに追われたり、他の月と違って、自分の人生に振り向いたり、色々と反省することが多い時期だと思います。
アメリカは、11月末から感謝祭、12月はクリスマスと大晦日で、 家族や友達との集まりも多く、本当に忙しい時期になります。他の時より、時間が早く走っている感じがしませんか?これは、世界共通なのでしょうか?日本では、12月は、ご存知のように「師走」と読んでいます。本当にその通りですね。やっぱり、他の月より忙しいのでしょうか?とにかく、忙しく感じますよね。
この不思議な時期には、私もよく「去年の今頃はどのように過ごしていたのでしょうか?」とか「この一年は、どのような一年であったのでしょうか?」と問います。私にとって、思いがけない、とても良い一年でした。
1月は、ハワイに里帰り、その後カリフォルニア、ワシントンDC、そしてブラジルにも行きました。彼氏に出会い、アメリカに引っ越しもしました。また、弟はワイルク浄土院というお寺に入り住職となり、一人前の開教師になりました。
そして、妹は家の初孫をスペインで生みました。色々と大きな変化があった一年でした。お蔭さまで、とても恵まれた素晴らしい一年でした。
いつもこのような良いことばかりではありません。家族はよく笑ったり、泣いたりしています。良い時も、悪い時もあります。それは、どの家族でもそうだと思います。もちろん、世界の中では、今年は、いろいろと良いことがありましたが、恵まれた話ばかりではありませんでした。いまだに、世界で、戦争が起きています。人は死んだり、殺されたり、苦しんでいます。今年は、新型インフルエンザで世界中大変でした。今年は、世の中の経済も大変でした(まだとうぶんこの状況が続きそうです)。いろんな面で、苦しんでいる人が多いと思います。経済的に困っていなくても、精神的に苦しんでいる人もいます。経済的に苦しんでいる人もいます。先月、ある友人は、家が火事にあいました。幸いに、彼女は無事でしたが、自分が持っていたもの殆ど全てが一夜に炎に飲み込まれてしまいました。回りには、毎日、悪いことが起こっています、毎日、苦しんでいる人がいます。
お釈迦さまは、生きることは、苦しいことだと教えました。でも、それは毎日が悲しいと言う訳ではありません。もちろん、どこか、誰かが毎日悲しい思いをしていますが、人生は悲しいことばかりではありません。苦しいことばかりでもありません。人生やものごとに対する姿勢や見方によって、全てが変わります。私は、お念仏があるから、苦しい時も、乗り越えられます。お念仏を称えて、問題が消えてしまう訳ではありません。お念仏を称えると、自分の心が落ち着きます。そして、ものごとを客観的に見ることができます。自分が世の中、そして大宇宙の中でどれだけ小さいかと見ることができます。亡くなったおじいちゃんやおばあちゃんと繋がることもできます。心が安らぎます。そして、前向きになれます。
この年末年始に、人生、そして自分に振り向いて、どのような一年だったか考えたいです。人生の中で、感謝することを思い出したいです
。そして、夢と希望を持ちたいです。阿弥陀さまに向かって、手を合わせて、来年が良い年になるようにと願いたいのです。
原 真 理
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