願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、4月15日です。

都合により配信が遅れましたこと、お詫び申し上げます。



サンタクルーズのワイン畑。
週末はワインテイスティングが出来ます。


サンタクルーズ・マウンテンの夕日、
紫の雲は極楽浄土の世界みたい。

 カリフォルニアに引っ越ししてから、もうじき一年が経ちます。とても楽しい毎日でしたが、そろそろ「ハニームーン」の時期も終わり、日常の現実が迫って来ました。新しいことは、誰でも楽しいです。でも毎日、毎日、同じことをやっていると新しく感じなくなります。やがて最初の新鮮さが消え、ワクワクした気分が薄くなっていきます。誰でもそうではないでしょうか。これに関して、不満を感じる人もいます。別に何も感じなく、そのまま、日々を続けて行く人もいます。また、特別に何も変わらなくても、充実感を持つ人もいます。人それぞれです。もちろん、ベストは、毎日の生活に充実感を持つことです。でも、毎日に追われて、ストレスばかりの方も多いです。最近、そういう人が増えて来ている感じがします。生活や人生に関して不満を感じる人が多くいます。

 毎日ではなくって良いですが、やっぱり生活に対しての満足感、そして充実感は大切だと思います。忙しい生活の中で忘れてしまうかも知れませんが、お念仏をする一時をつくると気分転換になります。阿弥陀様、御先祖様とつなぐことが出来ます。毎日の生活で、あまり考えないことをじっくり考える時間をつくり、自分を見つめることで、やっぱり気持ちが清らかになります。そして、どこにも行かなくても、新しいことしなくても、心の中が新しく感じます。世の中も清らかに感じます。ものごとの見方で全てが変わります。
 私は、お念仏を称えると精神統一ができます。心が清らかに、安らかになります。独りではないと感じさせます。これこそが阿弥陀様の大慈悲ではないでしょうか。私は子供の頃、よく不眠症でなかなか寝られませんでした。そういう時、母はお腹に手をのせ、お念仏を称えなさいと言いました。最初は、なかなかできませんでした。心が落ち着きませんでした。でも、徐々に一人で、「南無阿弥陀仏」を静かに称えていると、心が落ち着き、知らないうちに眠ってしまっていました。やがて、不眠症がなくなり、寝る前にお十念称えれば、直ぐに眠れるようになりました。幼い時から、阿弥陀様に守られていると、心の中で安心できることの大切さを教えてもらいました。親は信仰が強い人ですが、やはりこの信仰があるからこそ親は充実した生活ができると思います。自分も年を取るほど、それを思うようになります。

 ところで、「忙しい」と言う漢字は「心が亡くなる」と書くことに気づいていましたか。普段それを認識していないと思いますが、その漢字を見れば、なるほどと感心します。漢字は、素晴らしいですね。「忙しい、忙しい」と常に口癖になっている人をご存知ですか。そう言う方には、心が亡くならないようにこの漢字のことを教えてください。そう認識すると、「忙しい」と口に出す前に気をつけるようになると思います。その言葉を口に出さなくなると、やがて忙しい気持ちも少しは変わると思います。言葉と言うのは、そういう不思議な力を持っているのです。美しい言葉を口から出すと、自然に心も美しくなります。そのようにお念仏を称えると心が清らかに、安らかになります。

 原 真 理



 書院庫裡の新築の完成を迎え、50年に一度という「法然上人800年大遠忌法要」を厳修できましたことは、一生一代の喜びである。

 ところで、浄財を賜ったお檀家さんに御礼の品として、浄土宗専用の数珠を配らせていただいた。日ごろお檀家さんの腕には、一連の一般用の数珠がかけられていることが多く気になっていた。新しい数珠を求める相談を受けると、浄土宗専用の二連の数珠を勧めるのであるが、一連の数珠をしている方に買え替えることを強いることはできない。

 長年にわたって使ってきた書院、耐震基準にまったく適合しないからといって、そんな簡単に壊してしまえばよいというものではない。先代住職や当時のお檀家さんのご苦労を思えばこそである。そこで、いままでの書院の材木によって数珠を創ることを計画した。早速に京都より仏具屋さんに来ていただき、準備にかかった。檜(ひのき)の柱での作成は可能であるが、解体にあたって柱に傷をつけずに大量に用意することが問題であるという。解体作業は、大型の重機によってまさしく破壊していくのである。手間とお金をかけて、柱1本ずつ手作業で抜いていくわけにもいかない。
 ともかくも解体の親方の人柄に懇願するしかないのである。「そんな解体などしたことがない」といいながらも、主旨を理解された親方は快諾をしてくれた。まず屋根だけを剥ぎ取り、それから柱を1本ずつ重機で挟み引き抜くという、まことに面倒な作業となるという。お寺の仕事であればこその快諾であり、このときも仏さまの力の凄さを感じた次第である。
 無事に100本もの柱が抜き取られたとき、現場にはひとつのことを成しとげたという安堵感がただよった。あとは京都に送って制作をしていただくこととなる。

 「法然上人800年大遠忌法要」にむけて、完成された数珠をお配りいたした。箱のなかには、つぎの一文が入っている。
   新書院の建設にあたり、昭和43年に先代住職と
  お檀家さんが作って下さった書院を解体することと
  なりました。当時の皆さまのお気持ちを大切にいた
  したく、旧書院の柱から数珠を創作いたし、記念品
  といたしました。

 早速、あるお檀家さんが法事のおりに記念の数珠をかけてきて下さった。私もこのところこの数珠を愛用しており、新しい数珠を手にする喜びをお檀家さんと分かち合った。法話のなかで、この数珠は塗装がしてありません。使っていると手の油がついていき、良い色になっていきますよと話をさせていただいた。「使っている」は葬儀や年忌法要なども含むが、基本は朝など仏壇で手を合わせるときに使っていただきたい旨を、お話しさせていただいた。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


解体作業開始


柱から創られた数珠



 

瀬川玄クラシック・ピアノ・リサイタル
〜ショパン三昧 + 《展覧会の絵》〜

 お檀家さんである瀬川玄さんが三島でリサイタルをおこなう。世界的なピアノ調律師の父宏さんと世界各国で学んできた演奏を聴くことができる。嬉しいことであり楽しみである。

日   時
4月3日(土) 【開場】13:30 【開演】14:00
会   場
三島市民文化会館(小ホール)
チ ケ ッ ト
願成寺、みしまプラザホテル、タンザワ楽器、やまがた楽器
2,000円(自由席)

 

第287回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
4月16日(金) PM7:00〜8:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
如来寺住職 荻田 宣史 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
5月21日(金) 同時刻  養雲寺住職 青野 溥芳 師

 

大施餓鬼会のお知らせ

 本年もお施餓鬼会法要を、下記のごとく厳修いたしたくご案内申しあげます。ご先祖の供養とともに、一日ではありますが、みほとけの教えにふれます良い機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい(当日ご参加できません方には、当寺にてお塔婆をお墓に立てさせていただきます)。

日   時
5月30日(日)  【13時】法要
法   話
大場 朗 先生 (大正大学教授)
古典文学と仏教
供 養 料
3,000円
申 込 み
お参りの折、電話、FAX、E-mail(前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。


ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

「燃えないゴミ(ビン・カン)」
市のゴミに出します
「土に返すゴミ(花・香花)」
寺にてチップにして土に返します
「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
寺にて土に返します
「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。



 

▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
 現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
 ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開催日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場所
 願成寺庫裡
費用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。


 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久


 

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