願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、7月15日です。




灯籠流しのおこなわれる櫻川


流し灯籠

 灯籠流し(とうろうながし)は、または精霊流し(しょうりょうながし)ともいう。お盆の行事送り火の一種であろうか、お盆の供え物を海や川に流すこととともに、日本の風物詩となっている。
 土地によってかなりの違いがあるようだが、お盆の3日間、亡くなられた方やご先祖が我が家に還ってくると云うことで、仏さまをお迎えするお盆棚を作る。そしてそのお盆棚に、まずはお位牌、お灯明、お花、お線香、そして精進膳をお供えする。お寺では3日間精進膳であるが、一般家庭では毎日同じ物ばかりではと、お赤飯、素麺等もお供えされている。また故人が好きであったものといって、お酒、お饅頭に始まり、多種多様なお供えとなるわけである。すなわち歓待するのである。そして僧侶がご供養に伺うのが棚経である。16日の夜には、仏様をお送りいたす送り火や灯籠流しと云うことになるのである。

 ところで最近のことであるが、お盆に我が家にお還りにならない、いや、お還りになれない仏さまもあるようである。無論、お寺でも当然ながらお盆供養をいたしておるので、お還りにならず残られても、いっこうに差し支えはないのであるが。しかし願わくば、すべての仏さまが還られて、阿弥陀さまご本尊さまと住職とのお盆もよいのではなかろうかと思うが実現しない。

 ところで、海や川での灯籠流しは環境問題となっているが、三島市仏教会主催の灯籠流し(7月16日)は、川の下流などで灯籠を回収しているので安心である。ぜひとも参加いただきたい。
 何千個かの灯籠の流れる様子を見ていると、亡き方を追慕いたし心静かな一時を味わうことができる。私のところは旧盆だからなどといわず、ご参加いただきたい。とくに今年は、東日本大震災で多くの人たちが亡くなられているので、ご供養していただきたいのです。

 そんな思いのなかで、さだまさしの「精霊流し」の曲を聴いていただけたならばと思う。

 天主君山現受院願成寺住職
 魚 尾 孝 久








 皆さま、いよいよ夏が近づいてきました。今夏は節電と暑さ対策が急務であると思いますが、いかがお過ごしでしょうか。

 去る6月11、12日に北海道大学にて「宗教と社会学会」が開催され、私も宗教学を学ぶ一卵として参加してきました。本来は東北大学で催されるはずでしたが、東日本大震災の影響で、北海道へと変更になりました。
 さて、学会の内容などはおもしろい・おもしろくないと、賛否が分かれるところだと思いますので、北海道へと向かったことを書いてみようと思います。今回の学会と同時期によさこいが札幌であったため、飛行機がいっぱいでどうしたものかと困っていた所、ちょうど震災の影響で運行中止していた「北斗星」が運行再開するという、報道を見ました。これはチャンスとかねてから乗ってみたかった、北斗星にて札幌へと向かうことにしました。

 北斗星は、上野から郡山、福島などを経由して青函トンネルを抜けて、函館、札幌と走っていきます。ちょうど被災地を通過していくのですが、車窓から見ると、やはり街の明るさや人の流れというものが昨年福島などを訪れた時よりも少ないように見受けられました。また、津波が平野部まで来た仙台若林区なども線路は通っており、迂回こそしませんでしたが、速度を落としての運行となっていました。また、瓦礫などは、夜の通過ということであまり見えませんでしたが、まだある程度残っているようでした。

 私自身、初めて寝台特急に乗ったのでどのような部屋で、どのような雰囲気なのかをまったく知らなかったのですが、行きに乗ったB寝台ソロにはトイレやシャワーもついておらず、トイレは共用、シャワーはシャワールームを6分150円で借りて利用するようになっていました。6分で浴びることができるのか?と思ったのですが、頭を短くしているので、案外時間を残して出ることができました。しかし、改めて水やお湯は貴重であると実感させられました。震災においても水道などのインフラが止まってしまい、自衛隊のお風呂が利用できるまでお風呂が使えなかったなどを考えると、水の大切さを北斗星に乗って改めて実感するとは思いませんでした。

 今回の学会においても、宗教や宗教者はどのように震災に関わっているのか、関わっていけるのかと言う話が多く聞こえてきました。私にとっても、願成寺においても震災や災害というものに対する姿勢や、来ると言われている東海地震にむけてどのようなことができるのか考えていきたいと思います。

 天主君山現受院願成寺副住職
 魚 尾 和 瑛


クラーク博士像


がんばろうマーク


北斗星のシャワールーム









東北地方太平洋沖地震義援金のご報告

 お彼岸のあいだ玄関でお寄せいただきました「東北地方太平洋沖地震義援金」 と 観音堂大祭の経費の一部を、浄土宗を通し見舞金といたしまして被災された方々にお送りいたしました。誠にありがとうございました。

「義援金箱」
      77,303 円
「観音堂大祭経費」
     100,000 円

 

墓地清掃

 恒例となりました、お盆の墓地清掃をおこないます。檀信徒総出でのお掃除の機会でもあり、また、「そうめん流し」も用意いたしておりますので、ご家族とともにご参加いただけますようお願い申し上げます。

日   時
7月3日(日) 9時より(雨天決行)

 

7月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。7月上旬にハガキにてご案内申しあげますので、ご希望をお知らせ下さい。

「ご自宅での棚経」
7月13,14,15日のうちお伺いする日を連絡します。
「お寺での棚経」
7月13日10時、13時いずれかに本堂へ。
前日までにお電話で連絡をお願いします。

 

お盆灯籠流しの販売

 7月16日、三島市仏教会主催の「灯籠流し」が水泉園(白滝公園)でおこなわれます。7月3日より、灯籠を販売いたします。

 

第302回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
7月22日(金) PM7:00〜8:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
願成寺住職 魚尾 孝久 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
8月19日(金) 同時刻  常林寺住職 山田 太壱 師

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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