願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、7月17日です。




仙台市荒浜地区に建立された慰霊碑


慰霊碑前にてお勤めをさせていただいた


石巻市の港湾事務所には、311の津波の高さが表記されていた


石巻市西光寺様の境内には、津波の被害にあった墓石がまだ残っている

 今年も早いもので7月となりました。震災以降、何か月日をいう時に、震災から何ヶ月、何年という言い方が当たり前のように使われる感じがします。7月で1年と4ヶ月が経ち、東北の短い夏が始まろうとしています。
 今回は6月25日から27日に行われた、静岡教区主催の被災地仙台訪問について書かせていただこうと思います。静岡教区は、近い将来に来るであろう東海・東南海・南海地震に備えるため、仙台市とその周辺の市の視察と研修を行いました。本来は各組長による視察でしたが、私が災害の研究をしているところから、特別に参加をさせていただきました。
 静岡県は、山と海に囲まれた自然の豊かな場所にあります。自然が豊かであるということは、裏を返すと自然の猛威にも合うということです。6月19日の台風では、富士川が増水し、新幹線などインフラ網が麻痺状態に陥りました。また、過去にも狩野川台風や集中豪雨などと災害に多数見舞われています。更に40年前から東海地震の可能性も示唆されてきました。特に、静岡市や焼津市、沼津市などといった沿岸部は、東日本大震災による津波で壊滅的被害を受けた仙台市の沿岸部と似た地形となっています。平坦で高い場所がなく、海までの距離も近いため、仙台市などの沿岸部は津波が止まることがなく内陸部へと襲いかかりました。そのような点からも、今回仙台市周辺を視察することとなりました。

 最初に震災から1年4ヶ月と書きました。しかし、被災地寺院のご住職さんの一言は、この1年4ヶ月という言い方が間違いではないかと思わせられました。
「私たちはまだ被災のまっただ中にいる」
報道も国家も復興に関することを報じ、論じています。更には原発問題へとその焦点は絞られているようにも見受けられます。もちろん、原発問題も重要なものであることには異論はありません。しかし、被災地に実際に立ってみると、復興などと言えないと思います。寺院の伽藍も流され、周りのお檀家さんの家も流され何もない状態は、まだ被災のまっただ中だとしか言いようがありません。集団移転などといった、既存コミュニティの崩壊の可能性などもあり、寺院の存続も危ぶまれるような地域もあります。このような状態で、ただ物質的な復興を遂げたとしてもそれは復興ではなく、作り直しただけになってしまうのではないでしょうか。ましてや、集団移転や土地のかさ上げなどと、物質的な復興すらまだ始まっていない現状もあります。
 仙台市の中心部は、普段通りの生活が行われていますが、まだまだ沿岸部は津波の痛々しい爪痕が残っています。震災から何ヶ月という言う方では、過去のものになってしまいます。今でも震災、被災は続いているのだと改めて認識することが、本当の復興へ続くのではないかと思われる視察でした。

 天主君山現受院願成寺副住職
魚 尾 和 瑛









7月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。6月下旬にハガキにてご案内申しあげます。

「ご自宅での棚経」
7月13,14,15日のうちお伺いする日を連絡します。
「お寺での棚経」
7月13日10時、13時いずれかに本堂へ。
前日までにお電話で連絡をお願いします。

 

お盆灯籠流しの販売

 7月16日、三島市仏教会主催の「灯籠流し」が水泉園(白滝公園)でおこなわれます。7月1日より、灯籠を販売いたします。

 

第314回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
7月20日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
願成寺 魚尾 孝久 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
8月24日(金) 同時刻  常林寺 山田 太壱 師

 

8月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。8月上旬にハガキにてご案内申しあげます。

「ご自宅での棚経」
8月13,14,15日のうちお伺いする日を連絡します。
「お寺での棚経」
8月13日11時、本堂へ。
前日までにお電話で連絡をお願いします。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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