願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、12月15日です。




寄せられた雑巾

 師走を迎え、後30日ほどでお正月です。何か1年が経ちますのが非常に早く感ぜられるのは私だけでしょうか。子供のころは1日がとても長く感じ、指折り数えてお正月を待ったものです。
 今では、その日にしなければならないことを行っているだけで1日が終わり、1週間が終わり、1ヶ月が経ってしまうのです。現代人は電車や車を使い、携帯電話を利用して毎日を忙しく過ごすために、毎日がそして1年が早く終えてしまうのでしょう。
 すこしスローに行動できたならば、どんなにか心の豊かな生活になることでしょう。「いや、仕事と原稿書きは充分にスローですよ」といわれてしまいそうですが。

 さて、お檀家さんのご婦人で何人かの方が、ときどき雑巾を作ってきて下さいます。雑巾といえば、昔は余り切れや使い古しの布で作られていましたが、昨今では新品のタオルを四つ折りにして縫ったもので、じつに有難いかぎりです。
 ところで小学校で雑巾を持ってくるようにといわれますと、縫うのではなくコンビニで売っている105円の雑巾を持たせる親が多いと聞きます。雑巾を縫うということは、家庭のなかでは見られなくなってしまったようです。
 時代が違うのですから、母親が雑巾を縫えるかどうかなどは、問題ではないことは分かります。できる人は縫えばよいし、お祖母ちゃんに頼むのもよいでしょう。コンビニの雑巾であっても、何ら問題ではありません。

 そういえば私が小学校5年生のころでしょうか、家庭科の授業で運針をした記憶があります。両手を動かして、うまく等間隔の縫い目にならず苦労したように思われますが、もう「運針」などは忘れられたものなどでしょうか。もはや「千人針」などは今の若い人達は知らないことなのでしょう。

 お寺では科学雑巾も使いますが、普通の雑巾も現役で頑張っています。特に本堂の廊下は今でも水拭きで、雑巾でなければなりません。その理由のひとつは、足袋(たび)を履いていることにあります。科学雑巾で拭いた廊下を足袋で歩きますと、洗濯が大変なのです。洗濯機がするのですが、どうも違うように思われてなりません。

 新しい雑巾を下ろすときには、必ずその作って下さった方のお顔が思い出されます。「お掃除、頑張ってね」と、応援して下さるようです。
 ゆめゆめ掃除が行きとどいてるかなど確認されませんように。

【運針】うんしん
裁縫で、針の運び方。普通、和裁の基本的縫い方であるぐし縫いをいう。(広辞林)

【千人針】せんにんばり
千人針は、第二次世界大戦まで日本でさかんに行われた、多くの女性が一枚の布に糸を縫い付けて結び目を作る祈念の手法、および出来上がったお守りのこと。武運長久、つまり兵士の戦場での幸運を祈る民間信仰である。アメリカ合衆国の第442連隊戦闘団(日系志願部隊)でも行われた。(wikipedia)

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









暮れの墓地大掃除のお知らせ

 毎年12月の第2日曜日は、暮れの墓地および境内地の大掃除となっております。お忙しい折とは存じますが、ご家族でご参加下をお願いいたします。当日は「温かい芋汁」を用意いたしておりますので、お掃除終了後お召し上がり下さい。

日   時
12月9日(日) 9時より (小雨決行)
お 願 い
できますならばお掃除の道具をご持参下さい。
駐車場が少ないのでご注意下さい。

 

宗祇法師の会 (12月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
12月17日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 宗祇法師の会

 

第319回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
12月21日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
大泉寺 小島 健布 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
1月18日(金) 同時刻  未定

 

修正会(新年会)のお知らせ

 恒例の新年の初参り、護持会総会、新年会を開催いたします。ご申込は、暮れのお参りの折、またお電話にて前日までにお願いいたします。

日   時
1月4日(金) 11時より
内   容
初参り、護持会総会、福引き、会食
会   費
2,000円
申 込 み
暮れのお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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