メルマガを発行するにあたって、基本的にはその写真とともに発信することにした。ひとつには私が写真が好きであり、少しでも楽しい写真を提供できればと思ったこと、大袈裟であるが文章と写真とのコラボを目指したのであるが、現実はかなり難しいものがある。文章にあった写真を用意するのが、なかなか大変なのである。ときには写真に合わせて文章を書くようになり、本末転倒となるわけである。
よいカメラがあればよい写真が撮れるわけではないが、未熟なカメラ力を補ってくれるのも多機能なカメラとなるのも現実である。小さなものを撮ろうとすれば、接写専用のマクロレンズが欲しくなるのが道理であるが、カメラ付属品は決して安いものではなく、むしろ経済と相談しての写真となっていく。
芸術性は別として、動きの速いものは高性能のカメラが必要となることが多い。陸上自衛隊の演習のひとつで、御殿場市の東富士演習場で実施される富士総合火力演習(ふじそうごうかりょくえんしゅう)は、滅多に観ることができないど迫力の実弾射撃で凄い人気である。参観を希望するハガキやネットでは10倍を超える競争率となっている。昨年は最新鋭の10式戦車(ひとまるしき)の実弾の射撃やスラローム走行技術の初披露がおこなわれた。
こうした写真になると、カメラの性能がものをいうことになるが。
早さといえば、野生のチーターの「走り」を詳細に記録したおもしろい研究が発表された。アフリカのボツワナ共和国で野生のチーターの狩猟活動で、5匹のチーターが行った367回の狩りを、加速度を測る機器などを首輪に組み込んで分析、最高速は秒速26メートルで、これまでに計測されていた最高値の秒速29メートルに近かったという。今回初めて測ることができた加速や減速は馬よりも2倍速く、陸上動物で最大を記録。1回の蹴り出しで秒速が3メートル増し、その加速を生む瞬発力は、ボルト選手の約4倍だったという(2013年6月13日07時13分 読売新聞)。
チーターの速さを時速にすると、おおよそ100q前後になるという。
陸上競技では、第47回織田記念大会の男子100メートル予選で、洛南高(京都)3年生の17歳、桐生祥秀(よしひで)選手が、ジュニア(今年12月末時点で20歳未満)の世界タイ記録となる10秒01をマークして話題となっている。日本選手初の9秒台を期待してやまない。
リニア中央新幹線も2027年の開業を目指して速さでの話題を提供してくれる。何せ東京と名古屋を40分で結び、時速では500qにも及ぶ。新型車両L0(エルゼロ)系が公開され、少しずつではあるが、ルートの設定や中間駅の具体的なところが見えてくるだけに、地元のヒートアップも報じられている。
やはり新幹線に地域振興が垣間見えるのは仕方がないであろう。わが三島もその典型的な街といえよう。東海道新幹線開業5年目の昭和44年三島駅にもホームが開設され、新幹線の新駅第1号となった。新幹線の停車なくして今日の三島は語れないだろう。
リニア駅の地元では「リニアの走る姿が見たい」という要望も強いが、延長286キロある品川―名古屋間の9割ほどは地下か山岳部のトンネル。38キロの地上部も、騒音対策のため大半がコンクリート製フードや防音壁で覆われるという。
また、昨年、岐阜県東濃地域の商工会議所幹部らが「写真を撮れるような配慮を」と要望した際も、JR東海幹部はそっけなかった。「(大リーグの)ダルビッシュの球より3倍速い。写真なんて撮れませんよ」とのこと(朝日新聞2013年06月13日)。
何時になるかわからないけれど、高性能カメラで素晴らしいリニアの疾走する姿をお届けしたい。
【マクロレンズ】
一般より高い撮影倍率で接写撮影ができるよう設計されたレンズ。通常のマクロレンズでは最大撮影倍率が1/2倍[4]、もしくは等倍[5]のものが多い。動物などに接近せず大きく撮影する目的で被写体までの距離を長くとることができる「望遠マクロ」と呼ばれるタイプのレンズもある。文献の複写、生物や工芸品等の細かいパーツ等を写す場合などに用いられるが、接写だけでなく無限遠からピントが合い通常の撮影にも対応できるものも多い。また、被写界深度が浅く、ボケやすいためポートレートなどにも用いられる。マクロ写真専用の特殊なレンズでは1〜20倍程度の撮影に特化したものがあり、これらのレンズの多くは顕微鏡の対物レンズのような姿をしている。ニコンでは設計倍率が等倍未満の製品を「マイクロレンズ」、設計倍率が等倍を超える製品を「マクロレンズ」として区別している(ウィキペディア)
天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久
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