10月13、14日、西日本最大のインドのお祭り、「インディアメーラー」が神戸で開催されました。昨年は3日間で21万人が来場したインドのお祭りで、カレーの屋台はもちろん、食材や雑貨の店が建ち並び、舞台では、インド舞踊や音楽が2日間通して発表されました。今年で4年目になります。
昨年はお客さんとしてこのお祭りを訪れましたが、今年は、旅行会社さんと共同で仏心寺の写真を展示させてもらいました。まさかお寺が、しかも、去年お客さんで訪れたイベントでブースに出すことになるなんて、本当にいろいろな縁があるなと実感しました。
開催前日の12日の朝から、展示する写真などを搬入。
周りをみるとサリーをきた女の人が歩き、インドの男の人が商品をテキパキと運び、屋台の方からマサラを使ったカレーの匂いが漂ってきて、懐かしさを感じながら準備を進めていきました。
しかし、準備が進むにつれて、初めてのブースなので、これでいいのか?人が見に来てくれるのか?という不安がでてきました。周りは目を引く看板やにおいで目立つ中、「インドでお寺に泊まれます!」というブースに興味を示してくれるのか、考えても仕方ないとわかっていても、自然と気持ちがこみ上げてきます。
このような不安の中で、当日を迎えました。
13日当日。
私自身はお寺の都合で2時からしか現地にいけないので、それまではインドで出会った旅行者さんにお手伝いしてもらいました。現地に到着すると、ブースの周りでは、たくさんの方がお手伝いの人と話をしていて、予想以上の人にビックリしました。インドのお祭りだけに、インドに興味がある人、これから行こうと考えている人、行ったことのある人が多く話も弾みます。
写真を見ながら、「この場所いった!懐かしい」という会話をするカップル、「これがお釈迦様が悟りを開いた場所?今でも残ってるの?」と興味を示してくれたご年配の方、
「本当に泊まりに行っていいんですか?」と聞いてくる若い女性。
様々な反応があり、準備の時に考えていた悩みが一気に消えました。その中で特に多かったのが、「これからインドに行こうと思っているけれど、危険はないのか、行った感想を聞きたい」という、インドに行ったことがある人にしか答えられない具体的な質問で、お手伝いの人を含め、何回も行ったことがある私たちにとっては、うれしい質問ばかりでしたので、あっという間に1日目が終わりました。
2日目
前日に引き続き、お昼頃からたくさんの人が訪れてくれました。昨日と同じく、インドの旅の話が聞きたい、これから行くための情報が欲しいという人が多く、今日手伝いに来てくれた26歳の女性は2ヶ月前に世界一周旅行から帰ってきたばかりということで、一層会話が弾みました。
驚いたことは、昨日に引き続きブースに着てくださった人が数人いたことです。
「また着ました!インドどうしよう。」と笑顔で着てくれた同い年の女性。
「友達連れてきました!」と、昨日30分以上仏教の話をした30代のご夫婦。
素直にうれしかったです。2日目もあっという間に終わり、ホッとしたら一気に疲れがきました。
けれども、様々な事を感じました。何か、インドでの体験を日本に還元できたらという思いがあったので、今回このように、皆さんと話ができたことは、一歩前進です。
そしてなにより、無償で、お手伝いの為に広島や名古屋からきてくれた旅行者さんや、2日間訪れてくれた、たくさんの方へ感謝の一言です。
ブースを見終わって、「がんばってくださいね!」と笑顔で帰って行く人の声、その笑顔がこれからのインドでの活動の励みになります。
人と人とのつながり、大切さを実感した3日間でした。
安養寺 清 水 良 将
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