願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、1月15日です。





お正月

 新年あけましておめでとうございます。皆さまのご多幸を祈念申しあげます。
年賀状では、例年のごとく三条西実隆の日記『実隆公記』永正9年(1512)のお正月の賀詞から、「四海昇平之春、幸甚々々」を拝借いたしました。
 「四海」は世の中、世界の意味で、「昇平」は平和でよく治まっていることをいいます。応仁の乱は終わったとはいえ、群雄割拠の世相に変わりはなく、無事お正月を迎えられますことは何物にも変えがたい喜びであり、今年1年間の平穏を願う気持は相当なものであったと思います。

 ところでネット社会となりますと、急速に年賀状の減少が始まりました。今年用の年賀状発行は33億枚余り、昨年が35億枚、ピーク時は平成15年の44億枚ですので減少の一途をたどっております。時代の変化と言ってしまえばそれまででしょうが、若干の寂しさを感じます。
 各郵便局ではそのノルマの達成に苦労しているようで、拙寺にも郵便局からの複数のセールスがあります。ネットでは、自爆営業もおこなわれているとか。

 私もそろそろ年賀状を止めようと思ったことがあます。その理由は大方の人たちと同じであろう。しかし、自分でできる限りは出し続けることとした。年末に喪中の案内をいただき年賀状リストの整理をするが、新しく加える人もいるが、削除する人もいます。何十年も会ったことがなく、年賀状だけのやり取りとなってしまった人もいるが、年賀状をいただくことは互いに無事に生活している証となっているようにも思われるからです。
 年賀状を始め、新年の支度と、すこし大袈裟ですが拙寺の昔からの取り決め、我が家のしきたりに違うことなくおこなう再確認を致しました。

 暮れの新年の支度が、今年は何か楽しく感じられました。

【応仁の乱】おうにんのらん
応仁元年〜文明9年(1467〜1477)、細川勝元と山名宗全の対立に将軍継嗣問題や畠山・斯波(しば)両家の家督争いが絡んで争われた内乱。戦いは京都で始まり、のち諸国の大名・小名が勝元(東軍)・宗全(西軍)のいずれかに加わり、全国的規模に発展した。京都は戦乱のため荒れ果て、将軍の権威は失墜した。(デジタル大辞泉)

【自爆営業】じばくえいぎょう
日本の郵便局では社員が自爆営業を行わざるを得なくなっており、社員一人当たりに年賀状のはがきを一万枚売り上げるという目標が定められているが、多くの社員はこの目標を達成することができずに、金券ショップに転売して自身が売りさばいたということにしている。金券ショップに売る場合には定価よりも安い買取価格であることに加えて、首都圏などの高価で買い取ってもらえる店までの交通費も払わないといけないということから、社員には数万円の負担が強いられている。この一人当たり一万枚を売り上げるという目標は社員の大部分が達成できていることになっているが、その実は社員が自腹を切っているがゆえのことである。(ウィキペディア)

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久









第344回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
1月16日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
善教寺 土山 和雅 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
2月13日(金) 同時刻  三明寺 大嶽 正泰 師

 

宗祇法師の会 (1月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
1月19日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

大本山増上寺参拝と落語と鹿芝居(落語家のお芝居)観劇

 大本山増上寺参拝と落語と鹿芝居(落語家のお芝居)観劇のバス日帰りの旅をおこないます。ぜひともご参加をお待ちいたしております。(詳しいパンフレットをご請求下さい。)

日   時
2月12日(木) 日帰り
内   容
【午前】
  大本山増上寺参拝

【午後】
  国立演芸場観劇
    ≪落語≫
    ≪お楽しみ≫
    ≪リレー落語≫
    ≪リレー落語≫
    
     ― 仲入り ―
    ≪大喜利 鹿芝居≫
    「人情裏長屋」〜 井戸の茶碗 〜 脚本=竹の家すゞめ
        千代田卜斎     金原亭 馬生
        屑屋清兵衛     林家 正雀
        高木佐久左衛門  金原亭 世之介
        中間良助       古今亭 菊春
        板前半次       金原亭 馬治
        屑屋万吉       金原亭 馬吉
        娘お糸        林家 彦丸
        家主太兵衛     蝶花楼 馬楽
        
参 加 費
8,800円
申 込 み
電話、FAX、E-mail (受付期日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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