願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、8月1日です。





「繋がり」を感じている人の笑顔は美しい


「仕事」の結果が見えた時の感動


優しい、穏やかな空気の中にいると、心が育つ

 来週の水曜日から私はネパールの災害支援に、約1ヵ月半出かける。いままでさせてもらってきた無給のお手伝いの中では、とっても短い滞在だ。災害支援では東北やフィリピンで活動してきたが(主に土木関係のお仕事)、素晴らしい国の回復に携わることができるのは本当にありがたいし、光栄だ。

 しかし私は「ボランティア」という言葉が嫌いだ。この夏どこに何をしに行くのかを人に説明する時に、いつもちょっと困ってしまう。例えばクライエントが相手ならば、介護は「仕事」。親を相手にするのならば「当たり前」だったり「孝行」と呼んだり。そして知らない老人相手ならば「ボランティア」と、立場が変わると同じ行為の呼び方も変化する。辛そうな人に席を譲る。荷物手一杯の人のためにドアを開ける。「何か出来ることがあるからする」というような、自分たちの持っているリソースを有効的に使うことの延長として考えたら、いちいち名前を変えるべきことなのだろうか?それはただ「繋がり」や、「絆」はたまた「縁」と呼んでいいのではなかろうか?

 ニューヨークに引っ越してきた当初、路上生活者の多さにびっくりした覚えがある。学校との行き帰りだけでも何十人にも会う。食べ物を買ったり施設を紹介したりするにも、自分が焦っていたり、何もあげるものがない時になんて言えばいいのかわからず、恥ずかしくも最初の数週間は、周りのほとんどの人たちと同じく、無視する様になってしまった。私のすごく嫌いだった、「ボランティア」と「私生活」を分ける様な生き方になってしまったのだ。
 バレンタインの際、友人たちで集まり、生活に困っていたり、路上生活を強いられている方たちが集まることで有名な駅で、「ケアパッケージ」(チョコ、靴下、手袋、帽子などが入った袋)を配る機会があった。あまった飴玉とチョコはしばらくカバンの中に入れておき、路上生活者や物乞いをしている人たちがいる度に「こんなんでよかったら貰ってくれる?」と渡すことが出来た。
 私のニューヨークでの生活態度がガラッと変わった。ニューヨークの極寒の天気もあったのだろうが、外を歩くことに鬱々した思いがずっとあったのに、それがまったくなくなったのだ。それで気づかされたのが、人を無視するという行為は「人間性」を無視しているということ。それが助けを求めている人ならば更にそうだ。そして周りの人間の人間性を否定し続けるということは、自分の人間性の否定や、孤立に繋がるということ。つまり、なにかを必要とする誰かのお手伝いができるということは、世界と自分が繋がる機会を与えてもらっているという再確認になった。「自分」が広がり、「人間」が広がり、代わりに孤立がなくなる。感謝すべきはこっちなのであるというとってもシンプルで大事な基本の再確認。

 感謝があると、謙虚になれる。謙虚になれると落ち着きが与えられる。落ち着きがあると安心するし、安心があると自信も出る。自信があればチャレンジができ、チャレンジがあると成長があり、成長はさらなる繋がりへと導いてくれる。そして、繋がりとは、喜びと幸せなのである。誰かの、何かのためになれるということは、本当に自分を幸せにしてくれるありがたき恵みであり、幸せ者の証なのだなぁ、と思い起こさせてもらえた。

 以来、私はカバンに必ず飴やチョコを入れるようにしている。たまに自分で食べちゃうけど。幸せ者の味がする。

 きょうこ 









朝日テレビカルチャースクール三島(第2期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
7月31日(金) スタート 第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全5回  11,880円
申   込
TEL:055-971-4041

 

お盆灯籠流しの販売

 7月16日、三島市仏教会主催の「灯籠流し」が水泉園(白滝公園)でおこなわれます。7月1日より、灯籠を販売いたします。

 

宗祇法師の会 (7月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
7月17日(金) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

第350回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
7月17日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
願成寺 魚尾 孝久 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
8月21日(金) 同時刻  常林寺 山田 太壱 師

 

8月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。7月下旬にハガキにてご案内申しあげます。

「ご自宅での棚経」
8月13,14日 ご予約いただいたお檀家さんに伺います。
「お寺での棚経」
8月13日(木) 11時に本堂へ。
8月14日(金) 11時に本堂へ。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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