願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、12月1日です。





私のいた施設は、植物も生きるのに必死な、アリゾナの砂漠の真ん中だった。


イタリア中部、アッシジの街。聖人フランシスコが眠る街に、明かりが夜道を照らす。


「それでも」やりづつける事は、忍耐が必要。イスラエルの死海で、泳いでいる主人をじっと待つワンコ。

 気がつけばもう11月。ニューヨークはしばらく、赤と黄色に染まった葉っぱが映える秋らしい天気が続いていたのが、気がつけばもう木はほとんど裸んぼ。
 この変化の時期は、私にとってとても特別だ。4月の投稿でも触れたけど、施設を通して「生き方を変える」決断をしたのが12年前の11月だったからだ。ずーっとそれまで、自分がまだ人間の形をしていることさえ疑うくらい自分が嫌いで、私なんかが存在してごめんなさいって思って過ごしていた。そして、まるで「ほら、私なんか価値のない人間でしょ?」と自分に言い聞かせるかのような生き方を選んでいた。
 決断といっても、自分で「このままじゃあダメだ」と思い決断を下したわけではなく、「縁」でアメリカの施設に入れられ、違う生き方に出会い、少しずつ少しずつ、幸せって「選び」なこととか、日々生きれることが、大きな恵みなことなどを教えてもらい、気づいたらなんかやたらとメンタルの強い、うざいくらいハッピーな30代になっていた訳なのだが。

 私の大好きで、人生のマントラ的にしている詩と祈りの3個のうち、一つは鉄板すぎて恥ずかしいけれどアメニモマケズで、一つはKent M. Keithというアメリカの教育人の詩で、もう一つがカトリック聖人、アッシジのフランシスコの祈りである。
 フランシスコの祈りは「神様、私を平和の道具にしてください」と始まり、要約すると闇には光を、絶望には希望を、和合を、許しを、喜びを運べる道具にしてください。そして許されることより許すことを、愛されるより愛すことを、わかられることよりわかることを求められるようにして下さい、という祈り。(ぜひ全部読んでみてほしい。)そう出来る人、ではなくそれを求められる人になることを願うところが、またすごく好きな祈りだ。もちろん、デクノボーのように、アッシジのように生きたいものだが、たまーに陥るのが「私だって」病。今回、今の生き方を選んでから一回りまわった12年目の今月、久しぶりにひょっこり顔を出してきた。
 なるべく、腹が立つことをされても、悲しいことがあっても、感謝を忘れず、誰の前で行っても恥ずかしくない行動を心がけ、論理的で、寛容のあり、愛のある人間であろうと毎日努力していたとしても、そう行った結果反対に寂しい思いをしたり、悔しい思いをしたり、ある意味「損」をすることは沢山あるのは、読んでくださっている皆様も共感いただけるだろうと思う。もちろんその分嬉しいことも、感謝することも、ありがたいことも数倍で帰ってくるのだけれど。でもたまーに、「私の分は?」ってなる。

 「みんな自分に都合のいい具合の正直と、自分と他人が「いい人」と納得できる分だけの我慢と、選択的な尊厳で特に問題なく、うまい具合にいきてるじゃないか。私だけ、やれ尊厳、やれ誠実、やれ向き合うとかやって、損してなにやってるんだろう。けっ。」って、少しやさぐれる。もちろん、頭の隅っこで、深い意味の尊厳や、誠実さを知っていたり、実行できること自体がもう恵みであることや、数え切れない愛と助けと許しをいただいて今の自分があること、「正しい」を選べる人が偉いのではなく、選べるまでのサポートを沢山もらってきた証なんだっていうこともわかってる。けどたまにやさぐれたくなるのも本当。

 そんな時にわたしが読むのが、Kent M. Keithの詩。
一部を日本語訳させてもらいます。

『【逆説的な戒律】by Dr. Kent M. Keith
人々は、非論理的で、理不尽で自分勝手だ。
それでも、彼らを愛しなさい。
善い行いをしたら、人々は利己的な下心の言いがかりをつけてくるでしょう。
それでも、善い行いをし続けなさい。
今日行った善は、おそらく明日には忘れられるでしょう。
それでも、善を行いなさい。
あなたの正直さと誠実さが、あなたを攻撃されやすく、傷つきやすくするでしょう。
それでも正直で誠実でありなさい。
助けが必要なに人に手を差し伸べた時、反対に攻撃されるでしょう。
それでも、助け続けなさい。
世界に最良のものを与え続けなさい。蹴り返されるでしょう。
それでも、世界に最良のものを与え続けなさい。

世界に、最良のものを与え続けなさい。』

 「善」を行える人って、生まれつきそうなんだと、昔は思っていた。でもきっとみんな「けっ」と「それでも」の繰り返しで、蹴り返されても、傷付けられても、たまにやさぐれても、「それでも」、今日1日ずつ「善い」を選んで行けば、きっと振り返ったら善いの道を歩んでるものなんだと思う。 「それでも」やり続ける努力を、今日も私ができますように。

 きょうこ 









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
10月2日(金) スタート 第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第354回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
11月20日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
興禅寺 松本 好寛 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
12月18日(金) 同時刻  大泉寺 小島 健布 師

 

十夜法要のご案内

 本年もお十夜の季節となりました。一日ではありますが、ご先祖のご供養とともに、み仏の教えにふれますよい機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい。
 お檀家の皆さまには、10月下旬に郵便にてご案内申しあげます。

日   時
11月21日(土)14時より
会   場
願成寺 本堂
法   話
「新発見の願成寺の歴史」
講   師
住職
供 養 料
3,000円
申 込 み
専用ハガキ、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

暮れの墓地大掃除のお知らせ

 毎年12月の第2日曜日は、暮れの墓地および境内地の大掃除となっております。お忙しい折とは存じますが、ご家族でご参加下をお願いいたします。当日は「温かい芋汁」を用意いたしておりますので、お掃除終了後お召し上がり下さい。

日   時
12月13日(日) 9時より (小雨決行)
お 願 い
できますならばお掃除の道具をご持参下さい。
駐車場が少ないのでご注意下さい。

 

宗祇法師の会 (12月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
12月21日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

修正会(新年会)のお知らせ

 恒例の新年の初参り、護持会総会、新年会を開催いたします。ご申込は、暮れのお参りの折、またお電話にて前日までにお願いいたします。

日   時
1月4日(月) 11時より
内   容
初参り、護持会総会、福引き、会食
会   費
2,000円
申 込 み
暮れのお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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