願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、2月1日です。





クリスマスに、キリストの産まれたというベツレヘムの街の教会にて静かにお祈りする女性


ハヌカに使うマノラというキャンドル立て。いろんなデザインがある。


マザーハウスで演劇をやった時、フィナーレに観客のみんなにもキャンドルを配り、数百人がお互いに火を灯しあったホールは暖かく明るく、感動的だった。

 みなさま、明けましておめでとうございます。どんな年越しをお過ごしだったでしょうか?
 私は、12月は世界のどこにいたとしても、「除夜の鐘がなる時に一緒にいなかったら家族から除名する」と脅しがかかっているので、大抵の年末は家族で過ごすために日本に帰っている。といっても、12月31日の夜9時着の便だったり、30日に帰ってきてそのまま20時間以上爆睡して寝過ごしそうになったり、ギリギリなことも多いが、年末は毎年恒例、かわいい姪っ子ちゃんに「インド臭い」やら「色が黒い」等と蔑まれながらも、美味しいご飯を食べさせてもらったり、久々に暖かいお風呂に入ったり、日本を満喫し新しい一年を迎える準備をする。

 それに引き換え、クリスマスはほぼ毎年別の場所で過ごしている。インドのマザーハウスで演劇に参加していたり、ウェストバンク自治区のベツレヘムでイブを過ごした後イスラエルでハヌカを祝ったり、はたまたインドで子供達の劇の裏方に回った後、ラマダンの終わりを祝う宴で出される歯が痛くなるのど甘いお菓子を食べさせてもらったり。同じ時期でも、祝うものと祝い方がまったく異なっていている。
 年越前夜におそばを、元旦は家族でおせちを食べ、子供達にお年玉をあげる、というのが日本のベージックな正月の過ごし方だが、御節料理の内容がおめで「たい」から鯛だったり、よろ「こぶ」から昆布だったり、と結構ダジャレめいた語呂合わせが由来だったと知ってびっくりしたものだ。
 アメリカでは、「家族でご馳走を食べ、子供にプレゼントをする」のはクリスマスですることだ。定番料理はハム、七面鳥、マッシュポテト、エッグノッグという卵、牛乳とラムかウイスキーで作ったこってりドリンク、フルーツケーキなど。暖炉の上に飾った靴下に入れられるのは、昔はいい子にはおもちゃ、悪い子にはなんとサンタは炭をぶっこんでくるという話だったのだが、さすがに炭はちょっと…、ということなのか、最近はすっかりプレゼントだけだ。キリスト教徒たちは、通っている教会のみんなで長いミサに出て、聖歌隊の美しい歌を聴く。インドのマザーハウスでも、この日ばかりは普段厳しいシスターも歌って踊って、キリストの誕生を喜んだ。

 ハヌカはユダヤ教の式典で、ユダヤ歴で数えるため毎年ズレるも、11月から12月の間の八日間で行われる。マカビア戦争でギリシャ人達からエルサレムを奪還したお祝いで、神殿を清めた際に灯した聖油が一日分しかなかったのにもかかわらず八日間燃え続けたことにちなみ、真ん中に一本と八つに枝分かれしたマノラというキャンドル立てに毎夜一本ずつ蝋燭を足す。初夜にこれでもかとご馳走を食べ、デザートにはスフガニーヤという揚げドーナツ。イスラエル人の友人によると、「ユダヤの式典は大抵『駆逐されそうになった、生き延びた、食って祝おう』なのだから、食べてなんぼだよ」と言われたので、調子に乗って彼のおばあちゃんの作った美味すぎるドーナツを、なんとハヌカの八日間にちなんで8つ食べ、お腹が裂ける思いをした。
 余談なのだが、多くの人が小学校で習った「マイム・マイム」も実はユダヤの歌で、厳しい環境の中イスラエルの再開拓を始めた頃、渇きで死にそうな時、「マイム」(ヘブライ語で水)を掘り当てたことを喜んで踊った歌なのである。
 対照的にイスラムのラマダンも同じ時期ながら、日の出ている間飲まず食わずいることにより、貧困で苦しむ人に心を寄せるという意味や、「食べる」という絶対的な行為を神様に捧げる、という意味などがある。しかしお腹の減る昼寝て、夜起き好きなだけ食べるという人も少なくない。ラマダン明けのEid-Al-Fitrの宴では、家族だけでなく、ホームレスや周りの誰にでも料理を振る舞う習慣がある。

 こうやって、様々な場所や宗教では同じ時期にいろんな祝い方をしているのに、色々(特に食べる所)参加できた私は本当にラッキーだ。だけれど、一番ラッキーなのは、食べること、食べないこと、お水を飲めること、家族と過ごせること、お風呂に入れること、歌って踊れること、誰かにシェアして喜んでもらえること、そしてなにより生きること。私たちの日常の、上げればキリのない数のことが、歌って踊って祝うべきことで、喜ぶべきことであることをしっかり教えてもらった。そして、祝いことでも食べ過ぎは良くないこと!次にスフガニーヤを食べる時は3つくらいまでにしておこうと思う。みなさん、お餅もほどほどに!

 きょうこ 









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
10月2日(金) スタート 第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第356回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
1月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
善教寺 土山 和雅 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
2月19日(金) 同時刻  三明寺 大嶽 正泰 師

 

宗祇法師の会 (1月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
1月25日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

大本山増上寺参拝と落語と鹿芝居(落語家のお芝居)観劇

 大本山増上寺参拝と落語と鹿芝居(落語家のお芝居)観劇のバス日帰りの旅をおこないます。ぜひともご参加をお待ちいたしております。(詳しいパンフレットをご請求下さい。)

日   時
2月15日(月) 日帰り
内   容
【午前】
  大本山増上寺参拝

【午後】
  国立演芸場観劇
    ≪落語≫
    ≪お楽しみ≫
    ≪リレー落語≫
    ≪リレー落語≫
    
     ― 仲入り ―
    ≪大喜利 鹿芝居≫
        「品川心中噂達引」(うわさのたてびき)
        
参 加 費
9,500円
申 込 み
電話、FAX、E-mail (受付期日までに)

 

東日本大震災犠牲者慰霊と復興祈願法要の集い
東日本大震災支援物産即売会

 三島市宗教者懇話会の主催で、東日本大震災犠牲者慰霊と復興祈願法要の集いがおこなわれます。皆さまのご焼香をお願い申しあげます。また支援物産即売会も併設されますので、ご利用をお願い申しあげます。

日   時
3月11日(金) AM11時〜PM4:00  法要PM2:00
会   場
願成寺 本堂 境内
主   催
三島市宗教者懇話会

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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