願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、4月1日です。





コロンビアのアマゾン、どこに繋がっている橋なのか


バルセロナの街中


ナミビアの砂漠。永遠と続いているかの錯覚に陥る。

 先日、ずっと憧れていながら毎回何かアクシデントが起き未だに行けていないワイオミング州にあるイエローストーン国立公園のビデオを見ていた。70年、以上前に敷地内から消えてしまった狼たちを、少数だけれど連れてきて放した結果起きたビデオクリップだった。狼の消えたことによって起きた鹿の飛躍的な増加により、公園全体の緑が激減していたのが、鹿の頭数が減るだけで草原に緑が戻った。場所によっては木々が6年で緑が5倍の高さになった。緑が戻ったおかげで鳥が戻ってきて、ビーバーが戻ってきて、ビーバーが作るダムのおかげで魚も増え…。という具合で、川の反乱や、川の流れさえ安定化させた、というビデオだった。最初は増えすぎた鹿に対しての対策だったものが、全体の緑の、エコシステム全体の、川の流れの、公園全体に大きな変化をもたらせた。

 これを見て、去年日本で見たドキュメンタリーを思い出した。サハラ沙漠の遊牧民トゥアレグ族出身で、リビアでレジスタンス兵士として訓練されたが、武器を棄て、音楽をレジスタンスの手段として手に取った男性のドキュメンタリーだった。上映会は、サハラ地帯での反政府抵抗運動に詳しいジャーナリストのトークを含めたもので、私のお気に入りのインディペンデント・シアターで行っていた。
 私はマリ、アルジェリア、ナイジェールなどで起こっている紛争について、存在は知っていたものの詳しくは知らなかったため、ぜひもっと知りたい、という気持ちだった。
 ドキュメンタリーでは、トゥアレグ族などを始め、サハラ地区の遊牧民たちは「国境」や「国民制度」の誕生により自由に行き来ができなくなり、何百年も前から続いているスパイスや塩のトレードや、オアシスをたどっての生き方ができなくなり苦しんでいること。ナイジェールやアルジェリアが原発などに使われる大量のウランの発掘池、(ナイジェールにおいては世界4位、アフリカで一位)であり、元植民地化していたフランスの工場などが、生産された際に出る汚染されたゴミをそのまま土地に流し込んでいるため、その土地の草や水を飲んで育った家畜たちがひどい変異を持って生まれてきていることや、「できもの」に悩まされている、という事もレポートされていた。
 その後のトークで聞いたことで一番ショックだったことが、そのウランの大手輸入先が日本で、東北大震災以来、輸入が大きく減り、このままいけば反対運動関係なしに生産効率が落ちすぎて閉鎖になるだろう、ということだった。びっくりした。なぜ、私は世界で起きていることがまるで自分に無関係で、遠い国の中で収まる問題だと一瞬でも思っていたんだろうと、恥ずかしくなった。「バタフライエフェクト」というように、いつかは全てが繋がっているというような曖昧なものでなくて、世界は、間接的にだけでなく直接的に繋がっているのだ。

 狼が川の流れを変えるように、西アフリカの戦争に引き裂かれた国の大きな問題の一つが、日本の原発と直結している。教育制度の問題は貧困と間違いなく繋がっているし、女性権利と経済は引き離せないし、動物愛護と環境問題も同じく。「あっちの問題」や「関係ない」なんてものは、存在しない。この世の中に独立した問題なんて何ひとつだってないのだ。私たちはヒューマニティーの糸でみんな繋がっているからだ。
 こんなに問題に溢れていることも、ふと、とても哀しくなることもある。でも悲しいことに対し、涙できなくなることの方が恐ろしい。生きることってどこかに哀しみを帯びているかもしれないけれど、抱えきれないほどの美しいものと、感謝すべきものと、祝うべきことでも間違いなく溢れている。だったら、その「善」の一部でありたいと思うし、その「善」を心の底から信じられることを本当に幸せに思う。

 お腹が空いた誰かに少しでいいから食べ物をあげたり。寒空で凍えている路上生活者に暖かいドリンクを買ったり。動物を保護したり。むかつく、攻撃してくるような人にさえ配慮を示したり。ゴミを拾ったり。アホみたいにリサイクルしまくったり。世界を笑顔で迎えたり。ハグしたり。
 ヒューマニティーの一部であることにより、今日も私はマリの藍色に染められた衣装で踊る遊牧民に対しても、イエローストーンのビーバー君に対しても繋がっている「ヒューマン」で居られる。こんな多くのものと繋がれるなんて、なんて幸せで、なんて贅沢なんだろう。

 きょうこ 









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
10月2日(金) スタート 第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

観音堂大祭(諸祈願)のお知らせ

 春のお彼岸に観音堂の大祭を厳修いたします。寺伝によりますと、頼朝公が三嶋大社に百日祈願の折、当願成寺を宿舎といたし、その願が成就いたしたことから「願成就寺」の寺号を賜りました故事により、諸願成就の祈願をおこないます。当日ご参加できません場合には、お札は郵送申しあげます。また、当日前年のお札等を炊きあげますのでご持参ください。当日は「餅まき」「模擬店」「野菜青空市」等を予定いたしておりますので、お誘い合わせてお出かけ下さいませ。

日   時
3月20日(日) 【11時】法要、【12時】餅まき
祈 願 料
祈願料 3,000円
申 込 み
お彼岸のお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

第359回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
4月15日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
十輪寺 菊地 博英 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
5月20日(金) 同時刻  萬松院 吉田 宏得 師

 

宗祇法師の会 (4月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
4月18日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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