願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、10月1日です。

【住職の都合で、配信が遅くなりました。執筆の矢崎さま、皆さまにご迷惑をお掛けいたしました。】



ハエ除けで顔を隠しているルーシー。動物全般で私のお気に入りの場所は鼻と口の間のヒゲヒゲしてるのに柔らかい、ここ。


12年前、凍える気温の中で仕事している写真が出てきた


牧場での夕焼け。光が柔らかい。

 8月最後の週末で、キャンプとハイキングに行ってきた。私が高校をオンラインで卒業したことは前にも書いたけれど、詳しくはニューヨーク州のずーっと北側(カナダに行く途中。ニューヨークシティーからは車をぶっとばして3時間ちょい)にある、ある田舎町の牧場で、競走馬などの世話をしながら、牧場主の家のキッチンで、牧草を髪に絡ませ馬糞を靴につけたまま、最後の数クラスを終わらせ、卒業申請の書類を送ったのを覚えている。最初に送られたアリゾナの施設との提携を始めたばかりで、施設の卒業を控えたある程度「回復」している子達をメインに、最終チューニング的なプログラムを企画していて、試験的に送られた最初の2グループの一人だった。

 キャンプの帰りに、その牧場に、なんと12年ぶりに寄ってきた。そのあたりの気温は、寒い朝は嘘かと思うだろうが-30度ほどにも下がり、顔を隠しているバラクラバが息で凍る。馬糞もコッチコチで、武器の跡形を残さない完全犯罪に使えてしまう!のではないかと考えたのを覚えている。毎朝6時くらいに起き、何重にも服を着込み、できるだけ肌を出さない様にしてドアを開けると凍てつく風が顔を殴りこむ。前日に降った雪を掻きながら納屋まで進み、餌を運び、夜に納屋に入れた馬たちをフィールドの方に放ち、凍りついた水バケツをバットで殴って飲める様にして、納屋の中の糞の掃除をする。調子に乗ってネコに馬糞を乗っけすぎると、空にしに行く時重さで一緒に落ちる危険がある(一度落ちたことがあるが 、蟻地獄の様に糞が足の下からゴロゴロ崩れるため中々登れなく、 危うく命の危険を感じさせられる)。
 アメリカには、ホースセラピーという種類のカウンセリングがあるほど、馬に愛着のあるカルチャーである。開拓者と共にヨーロッパから初めてアメリカ大陸に持ち込まれた「馬」は、アメリカの気候に合い、ネイティブアメリカンカルチャーから開拓民、ワイルドウェストのカウボーイ達、とその時々のアメリカの様々なカルチャーの人々に寄り添って今に至る。
 馬は面白い生き物だ。性格が本当にはっきりと分かれていて、力強くて繊細で、かっこよくてかわいくて、気分屋で優しくて、臆病で頭がいい。馬はちゃんと境界線を引かないとグイグイ自分のスペースに入ってくるし、キチンとクリアにお願いしないと言うことを聞いてくれないし、相手の(馬の)気持ちや要求を汲み取れない相手にはなつかない。無理にお願いをしたり、引っ張ったり、大声を出してみたり、泣いて叫んでも、やろうと思わなければ、あの大きな筋肉質な塊はビクともしてくれない。
 だけれど同時に(特にセラピーなどに使われる)馬は、境界線を引けばそれをリスペクトしてくれるし、クリアなお願いをすればキチンと言うことも聞いてくれて、わかろうとすればわかろうとし返してくれる。つまり、だだをこねるのではなく、どうやったら伝えたいことが上手く伝わるのか、相手は何を言いたいのか汲み取る力をつけなければならい。

 当時私の仲良しは1歳のモフモフの赤ちゃんだったルーシーはいまや13歳で、稼ぎ頭の競走馬を何匹も生み出している肝っ玉お母ちゃんになってた。回復1年目の私の拠り所だった。私はどう相手に自分のニーズを伝えていいのか、要求自体していいものなのかわからないと同時に、自分では気づけないとんでもないわがままだった。
 ルーシーははたして私のことを覚えてくれているのかはわからなかったけれど、あの卒業申請を出したテーブルからはやっぱり進んではいて、ひーひー言いながらも大学が始まる私はこの12年間に沢山経験をし、回復を続けてきた。沢山間違えて、沢山がっかりしたりさせたりして、人にメッセージを伝えられる人になったかな。相手の気持ちが分かる、尊重できる人になったかな。その時々に見合った伝え方のできる人間になれてるかな?

 久しぶりに納屋の糞掃除をしながら、私はどれだけわかってもらう努力と分かる努力をしているか、伝えられる、繋がることってどれだけ祝福すべき事なのかを想い出したのであった。

 きょうこ 









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

宗祇法師の会 (9月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
9月26日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

第365回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
10月14日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
本法寺 清水 俊匡 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
11月18日(金) 同時刻  興禅寺 松本 好寛 師

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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