願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、8月1日です。





僕の大切な友人が発起人となり、出発の日、僕の地元の駅に、様々な友人をサプライズで集めて見送ってくれました。驚きすぎて、各地から駆けつけてくれたみんなの熱い思いに、思わず涙が溢れました。


出発までには厳しいこともたくさん言われましたが、最後は思いっきり楽しんで来いと背中を押してくれました。


旅のはじまりの街、オーストラリア ゴールドコーストのビーチ。
美しい海と純白のビーチが、旅のはじまりの僕を迎えてくれました。

 初回の自己紹介でも少し触れましたが、今から4年前の2013年1月9日、僕は当時通っていた大学を休学し、192日間に及ぶ、世界一周の旅に出ました。
 なぜ旅に出るのか。「違う世界を見て視野を広げる」「異文化を理解する・学ぶ」「自己成長」・・・理由は多々あります。しかし、それらの大半は後付けの理由に過ぎません。僕はただ、「せっかく地球って星に生まれたんやから、地球ってもんをしっかり見て、感じたい!!それをせんと死ぬんはもったいない!!」(いきなりコテコテの関西弁ですが)というどうしようもない心の声を、叫びを、ある時感じたのです。

 ではなぜそう思うようになったのか。そのキッカケはいくつかあるのですが、その中でも最も大きなキッカケが、当時僕が所属していた学生団体での経験でした。その学生団体は、東南アジアのラオスという国に教育支援を行うため、日本での様々な活動で資金を貯め、実際に年に2回、現地視察(スタディーツアー)を行うという活動をしていました。僕は大学1年の夏休みにラオスの支援先の村を訪れ、ホームステイをさせていただいたのですが、ここでの経験が僕に多大なカルチャーショックを与え、「世界てむちゃくちゃおもろいやん!」と強く強く心に刻まれ、「もっといろんな世界を、地球を見たい!」と思うようになったというわけです。

 人が本当に何かを「やりたい!!」と思ったときには論理的な理由はなく、そこにあるのは純粋無垢な、体の底から溢れ出る情熱だけではないでしょうか。僕の場合、自分の体内から感じる強いドキドキ感、ワクワク感をビシビシと感じ、それと同時に、自分の置かれた環境と将来を少し冷静になって考えたとき、旅に出る事が出来るのは、大学に通っている今が最初で最後のチャンスだと思ったのです。こうして、「世界一周の旅に出る」ということは僕の大学生活の大きな夢になりました。

 旅に出る決意をしたのは、出発の約1年前。決意をしてからは、一刻も早く出発をしたいという思いでいっぱいでしたが、もちろんそれなりの準備が必要なので、すぐに出発というわけにはいかないのが現実です。
 準備を進める上で、僕の前にはいくつかの壁がありました。主には休学、お金、親の説得でした。休学に関しては、僕の通っていた大学は休学の許可理由が極度に少ないので、旅に出るという理由で休学ができるのか。お金に関しては、旅の資金が1年間で貯められるのか。親の説得に関しては、寺の跡継ぎ長男である僕を、世界のどこにいるかもはっきりわからない、時に危険を伴うかもしれない一人旅に出すことを許してくれるのか、ということです。この記事をお読みの皆様からすれば、僕が壁だと感じていたことはそれほど大したことはないことだとは思いますが、大きな夢を掲げ、手探りで前へ進んで行く前に現れる壁は僕には大変に高いものに感じられました。

 「夢を叶えるには、まず周りの人にそれを伝えていくことが大事」とある方が講演会で仰っていました。それを聞いた時には今一つ意味がわかりませんでしたが、旅に出ると決めてから、その言葉を思い出し、積極的に周りの友人に伝えるようにしてみました。はじめは、否定的な言葉をかけられることが多くありました。準備も一切進んでいない状態で、とりあえず旅に出ると宣言しているのですから、反対されるのにも無理はありません。それと並行して準備も進めていきましたが、想像以上に大変で思うように捗らず、正直、自分にはこれほどの夢を叶えるのはやっぱり無理だと諦めかけた事もありました。考えすぎて、なぜ自分は旅に出たいのかということさえわからなくなっていた時期もありました。けれども「地球を体感したい!」という当初の純粋な気持ちを思い出した瞬間、ワクワク感が蘇り、どんどん元気が出てきたときに、「あ、やっぱりほんまにやりたいんや」と再認識することができました。

 するとそんな時期から、旅のことを伝えた同じ大学の友人から、僕と同様に休学をして世界一周をした知り合いがいるから紹介する、と別の友人を繋げてくれたり、協力できることがあるかもしれないからもっと話を聞かせてほしいと言ってくれたり、徐々に応援してくれる周りの人がどんどん増えていきました。そして、休学に関しては友人に相談に乗ってもらい、なんとか大学から許可が下り、お金に関しては連日朝から夜までアルバイトでお金を貯め、親の説得に関しては僕の旅の計画と思いを込めたプレゼンテーションを行い、「そこまで本気であれば」と、承諾してもらい、どうにか壁も乗り越えることができました。

 こうして、苦労しつつも旅の準備が整い、出発の朝を迎えました。僕は1年間をかけて、一時は諦めかけていた夢を叶えることができたことに、大きな達成感を感じていました。しかしそれは決して一人では叶える事のできなかったことです。旅に出ると決意し、それが可能であった僕の置かれた環境のありがたさ、両親をはじめ、僕の思いを理解し、応援してくれる人のいるありがたさ、健康であることのありがたさ、本当にたくさんのありがたさに、心から感謝の気持ちでいっぱいでした。夢を叶えるには周りの人に伝えることが大切だという言葉の意味も、このとき身をもって実感できました。人は本当に周りの人に支えられて生きているのだと、強く強く感じました。出発の日は、僕の夢が叶った瞬間でもあり、それと同時に、夢の実現に向けて、僕を支えてくれた方々への恩返しをしようという新たな決意をする瞬間でもありました。
 そんな決意を胸に、僕の世界一周の旅が幕を開けました。

 小さいころは夢を持って生きていたのに、大人になるにつれ、現実というものに目を向けるとどうしても、夢なんて・・・という気持ちになってしまう、という経験をお持ちの方は、この記事をお読みのみなさまの中にも少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。しかし夢を持ち、夢に向かって努力する事は、それ自体が生きる希望になります。夢を叶えることももちろん重要ですが、例えそれが叶わなくても夢に向かって努力し、行動したという事実が自分の糧になります。僕の言葉など、経験の浅い、一若者の戯言かもしれませんが、それでも僕は自分自身のこの経験から、夢を持ち生きることの大切さを実感し、今後の人生も夢を持ち続け、挑戦し続ける生き方をしていきます。
 何かをはじめるのに、何歳になっても遅いことはないと思います。みなさまどうぞ、夢を持って生きてください。
 長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 三寳寺  田 畑 智 英









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

お盆灯籠流しの販売

 7月16日、三島市仏教会主催の「灯籠流し」が水泉園(白滝公園)でおこなわれます。7月1日より、灯籠を販売いたします。

 

第374回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
7月21日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
願成寺 魚尾 孝久 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
8月18日(金) 同時刻  常林寺 山田 太壱 師

 

宗祇法師の会 (7月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
7月24日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

8月のお盆棚経

 お盆の棚経は、「ご自宅へ伺っての棚経」 と 「お寺での棚経」 とがあります。7月下旬にハガキにてご案内申しあげます。

「ご自宅での棚経」
8月13,14日 ご予約いただいたお檀家さんに伺います。
「お寺での棚経」
8月13日(土) 10時 16時 いずれか本堂へ。

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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