願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、12月1日です。





イグアス居住地のシンボル 鳥居のある公園


農協のスーパーでは日本食の豊富な品揃えに驚く


被災地へ届けられた、パラグアイ産の豆腐


ハバナに立つ、支倉常長像


実際に設置されているソーラーパネルの一つ

 最初の舞台はまたまた南米。私の旅は南米の思い出がかなり濃いです。前回の舞台、イースター島からチリ本土へ戻り、アルゼンチン〜パラグアイへ入りました。
 パラグアイ共和国。周囲をブラジル、ボリビア、アルゼンチンに囲まれている内陸国です。首都はアスンシオン。面積は日本とほぼ同じなのですが、人口は約630万人と、人口密度がかなり低く、土地が非常に広く感じる国です。

 パラグアイ・イグアス居住地。アルゼンチンでパラグアイのルートを考えている時に、旅人から日本人居住地の情報を聞き、アルゼンチンとの国境近くのイグアス居住地を訪ねてみることにしました。
 明治以降に始まった、日本人の各国への移住の歴史はそれぞれにありますが、パラグアイは、もともと1930年代頃に膨れ上がり規制がかかったブラジル居住地の代替地として移住が始まった国で、現在も約7000人の日本人及び日系人の方がいらっしゃいます。
 このイグアス居住地は戦後にできた居住地です。ここに移住された方々は、戦後職もなく、食べ物すら充分にない状態の日本のなか、政府の海外に理想郷があるという言葉を信じ、夢を持って新天地にやってこられたのでした。ですが実際には土地も家も何も用意されておらず、荒れた大地が広がるだけのこの土地を開拓し、言葉も通じない異国の地で、想像を絶するような苦労の末に築かれた土地だったのです。そんな事実を、泊まっていた日本人宿のご家族に教えてもらい大層身の縮む思いがしました。
 戦後にできた居住地なので、日本生まれの方もお元気でいらっしゃいます。日本人学校にもお邪魔したのですが、この土地のご出身の校長先生は、「ブラジルのように長く定住し、3世や4世と呼ばれる子どもたちが生まれると、日本生まれの人との関わりもなくなり、日本語を話さなくなる。ここはまだ比較的若い居住地なので、今後そうした世代に対して、日本語をはじめ、しっかりと日本の文化や精神を受け継いでいくことを大切にしたい」と話してくださいました。
 宿からすぐの場所には、鳥居がシンボルになっている公園があり、その向かいには農協のスーパーがあります。入るとすぐにレジの方から「いらっしゃいませ」と声をかけられ、「あれ、ここはどこやったっけな」と一瞬思ってしまいます。日本の食材の品揃えも豊富すぎて、びっくりします。そんななかに、ある豆腐がありました。

 2011年の東日本大震災を受けて、パラグアイの日本人会が母国日本への震災支援についてぜひ何かしたいという熱い思いのもと、生産する大豆を使用し、日本国内の豆腐生産者の製造協力を得て、被災地へ100トンもの豆腐を届けられたそうです。この話を聞いて、感動のあまり涙が出ました。被災地の方々も、地球の裏側の日本人会から支援物資が届いたときには、言葉にならない思いがあったと思います。「心はひとつ」やはり、大変な苦労を重ねてこられた方は、人の痛みが人一倍、自分のことのようにおわかりになられるのだな、と強く感じました。
 地球の裏側の小さな日本には、とてもあたたかな人びとが暮らしていました。

 2つ目のお話。キューバの首都ハバナの海岸線近くを散歩していると、侍の像を発見しました。
 偶然出会った侍に、なんで侍!?誰!?とかなりびっくりしながら案内板を読むと、彼は支倉常長という名の、伊達政宗の家臣で、慶長遣欧使節団としてスペイン国王やローマ法王に謁見する途上で、このキューバを訪れた、キューバの地を最初に踏んだ日本人です。キューバと日本の友好の証として、ハバナにこの像が建てられているそうです。
 遙か400年前に、彼も胸を高鳴らせながら、この地にいたと想像してみると、なんだかそれだけでワクワクしたのでした。

 3つ目のお話。南太平洋の島国トンガでは、これまた偶然宿で日本人に出会いました。お話を伺うと、その方は日本政府の政府開発援助の一環で、お勤めの企業が技術委託をされ、その方は半年間の任期で、トンガの島々にソーラーパネルを設置するというプロジェクトの責任者の方でした。
 出会ったその日、夕食をご一緒したのですが、お仕事の苦労話を伺い、頭の下がる思いでした。トンガ人はのんびり屋なので時間をびっくりするほど守らないらしいですよ。さすが南国。(笑)

 前回、今回と旅先で発見した日本と世界の国々との関わりを、ほんの一部ではありますがご紹介しました。小さな街の商店に置いてある1本の日本ビールから、政府の開発援助まで、本当にあらゆる部分でつながりがあるのだと、現地で実感しました。
 行く先々で、どこから来たのかと聞かれ、日本から来たと答えると、「おぉ!日本人か!」「日本は本当にグレートだ!」「ありがとう、日本!」なんて言葉を数えきれないほどもらいました。中にはもちろんお世辞もあるかもしれせんが、本当に日本のことを褒めちぎられることが何度も何度もありました。
 その陰には、政府の援助をはじめ、「Made in Japan」で知られる高い技術製品など、地道な信頼関係の構築があるからこそだと実感し、日本人であるということにより誇りを感じるようになりました。
 そんな、世界の人々から認められる日本人として、恥じない生き方をしていきたいと切に思います。長文、お読みいただきありがとうございました。

 三寳寺  田 畑 智 英









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第378回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
11月17日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
蓮光寺 佐久間 清人 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
12月15日(金) 同時刻  大泉寺 小島 健布 師

 

十夜法要のご案内

 本年もお十夜の季節となりました。一日ではありますが、ご先祖のご供養とともに、み仏の教えにふれますよい機会ともいたしたく存じますので、お誘いのうえお申し込み下さい。
 お檀家の皆さまには、10月中旬に郵便にてご案内申しあげます。

日   時
11月19日(日)14時より
会   場
願成寺 本堂
法   話
「わたしのお念仏」
講   師
住職
供 養 料
3,000円
申 込 み
専用ハガキ、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

宗祇法師の会 (11月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
11月20日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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