願成寺ホームページは、 こちら(http://ganjoji.com/)です。

次回配信日は、3月1日です。





写真@ メキシコのタコス。


写真A 「モーレソース」の料理


写真B 野菜のタジン


写真C キョフテタジン


写真D 左上が「サルチャ」の煮込み料理。
(ちなみに左下はライスの入ったプリン、ライスプディング)


写真E ロカンタでは色とりどりの料理を実際に見て選ぶことができる。

 みなさまこんにちは。
 今回は世界の料理編です。私が旅で出合い、印象的だったオススメ料理をいくつかみなさまにご紹介したいと思います。

 まずは、中米メキシコより。メキシコ料理と言えば、日本でも知られている代表的な食べ物は「タコス」ですね(写真@)。主食であるトウモロコシをすり潰したトルティーヤの生地に、肉や野菜など様々な具材を挟み食べます(トルティーヤではなく、ごはんに具材をかけて食べるのが、沖縄のタコライスです)。タコスはレストランだけでなく、街中の屋台でも手軽に食べることができ、どこで食べてもおいしいです。辛いもん好きのメキシコ人なので、屋台で注文すると、辛さはどれぐらいかを聞いてくれます。メキシコ標準の辛さは想像よりだいぶ辛いです。ご注意を。
 そんなメキシコで、私がご紹介したいのが、「モーレソース」です。料理ではなく、ソースなのですが、このソースが一風変わっております。2枚目の写真をご覧ください。具材の挟まったタコスの上に茶色いソースがかかっています。奥にはライスもありまして、オムライスのようにも見えておいしそうです。しかしこのソース、実はチョコレートが入っています。「チョコレート?ん?甘い系?」と思いきや、全く甘くないんです。むしろ辛い。唐辛子などの様々な香辛料と、砂糖が入っていないハイカカオチョコレートがミックスされたソースで、濃厚カカオのピリ辛ソースって感じです。残念ながらめちゃくちゃおいしい、という感じではありませんが、食べたことのない深みのある味で、そこそこおいしいです(笑)。 伝統的なソースとしてチョコレートを使ったこのソースが愛されているという部分から、メキシコ料理の奥深さを感じさせてくれます。

 お次は北アフリカの国、モロッコより。モロッコ料理、みなさんどんなイメージをお持ちですか?・・・今回私がご紹介したいのは、「タジン鍋」です!
 タジン鍋はモロッコだけでなく、アルジェリアやチュニジアなど北アフリカ地域の伝統的な料理です。鍋のことも、料理自体も双方を「タジン」と呼びます。日本でもヘルシーブーム、蒸し野菜ブームなどで近年よく知られるようになりました。とんがり帽子のような、ハクション大魔王の壷にも似たかわいらしい形状がまた良いです。この尖った形の蓋のおかげで、食材の旨味を含んだ蒸気が蓋の上部で冷やされ再び鍋に戻り、旨味を閉じ込めることができます。蒸気が逃げないので、ほとんど水を加えることがなく、野菜やお肉など食材自体に含まれる水分や脂を最大限活用できます。また水分が循環するので焦げる心配がなく、油を引いて調理する必要もありません。これがタジン鍋がヘルシーな料理と言われる理由です。 
 私もモロッコでは、野菜のタジン、魚のタジンなど様々なタジンを食べました。特にお気に入りはミートボールが入った「キョフテタジン」です。写真をご覧ください。(ハクション大魔王の蓋は、店員さんがすぐ空けて持っていってしまうので撮れてません)キョフテタジンは、煮込みハンバーグのような味で、パンがお供について来ますが、ずっと食べていられそうなほどおいしいです。
 お次に参ります。いきなりですがみなさま、世界三大料理というと何料理かご存知でしょうか?私は正解を現地で知るまでは、「フランス料理、イタリア料理、中華料理の3つかな?ん?和食も入ってる?もしかして全然違う料理か??」というような感じでしたが、いかがでしょうか。
 さて正解は、フランス料理、中華料理、そしてトルコ料理です。トルコ料理!?となりますよね。もともとご存知の方はかなりの食通の方だと思います。
 日本でトルコ料理としてよく知られているのは、ケバブや、トルコアイス(ビヨーンと伸びるやつ)ぐらいではないでしょうか。ですが、トルコ料理は歴史的にも大変奥深い料理なのです。
 トルコ民族は、もともと中央アジアに暮らしていましたが、徐々に移動し現在のトルコの場所にたどり着きます。その後領土を拡大し、西はアルジェリアからエジプトまでの北アフリカ一帯、現在のギリシアやバルカン半島、シリアやアラビア半島まで、広大な領域を支配するオスマン帝国を築いていきました。このオスマン帝国時代に各地の民族の食文化と豊富な食材を取り入れ、世界三大料理と言われるほどの豊かな食文化が創られました。
 で、具体的にどんな料理やねんという話なのですが、私のオススメは、サルチャと呼ばれるトマトペーストを基本とした、煮込み料理です。写真は、イスタンブールのロカンタと言われる、現地の人が集う大衆食堂でいただいた煮込み料理なのですが、旨味がしっかりあるトマトベースのスープに、他の具材の旨味がうまく融合した、大変おいしい料理でした。香辛料がすごく効いているとか、すごく辛いとか、そういう味ではなく、バランスの良い優しい味で、食べながら、安くてシンプルやのになんでこんなおいしいんやと思った記憶があります。もう一枚の写真のように、ロカンタ(大衆食堂)では目の前に料理が並んでいて、たくさんの料理の中からおいしそうなものを選んで店員さんに、これ!と指差すと盛りつけてくれます。どの料理もほんまにハズレなしでおいしいです。観光地にあるレストランで夕食を食べると、1人2000円ぐらいしてしまいますが、同様のメニューをこうしたロカンタで食べると500円〜1000円ぐらいでお腹いっぱい食べられます。トルコ料理の神髄はこのロカンタにあり、です。

 今回旅で出合った3つの印象的な料理をご紹介いたしました。もちろん、今回ご紹介できていないおいしい料理、印象的な料理は数え切れないほど様々あります。スペイン料理、イタリア料理、インド料理、タイ料理・・・26ヶ国を訪れ、似ているものはありますが、それぞれの国で独自の料理が必ずあり、その国の国民性、文化を象徴していました。
 各国で様々な料理をいただき、最終的に思ったことがあります。それは、「和食の多様さ」です。料亭、定食屋、寿司屋、ラーメン屋、そば・うどん屋、お好み焼き屋、とんかつ屋、焼き肉屋、焼き鳥屋、うなぎ屋、ちゃんこ鍋屋、甘味処などなど・・・和食(日本料理)と一口に言っても、パッと挙げられるだけでもこれほどまでに細分化できるということは恐ろしい程すごいことです。例えばスペインでスペイン料理を食べるとして、多少の地域性はありますが、どこのお店で食べてもあまり大きくメインのメニューは変わりません。それに比べ和食は一つの料理の専門性が世界的に見ても非常に高いと言えます。そんな側面からも、和食が世界遺産に認められたことにも深く頷けます。
 旅から日本に帰って来て、気付いたことの一つがこの「和食の多様さ」でした。日本国内ではこの多様な和食の飲食店に加えて、世界各国の飲食店が軒を連ねているのですから、本当に日本人の食に対する関心の高さが伺えます。海外に行かれた際はぜひその土地のローカルフードを存分に味わい、そして日本に帰国された際には和食の素晴らしさを再実感していただければと思います。
 今月もお読みいただき、ありがとうございました。

 三寳寺  田 畑 智 英









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第381回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
2月16日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
三明寺 大嶽 正泰 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
3月16日(金) 同時刻  傳心寺 井上 正信 師

 

宗祇法師の会 (2月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
2月26日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

観音堂大祭(諸祈願)のお知らせ

 春のお彼岸に観音堂の大祭を厳修いたします。寺伝によりますと、頼朝公が三嶋大社に百日祈願の折、当願成寺を宿舎といたし、その願が成就いたしたことから「願成就寺」の寺号を賜りました故事により、諸願成就の祈願をおこないます。当日ご参加できません場合には、お札は郵送申しあげます。また、当日前年のお札等を炊きあげますのでご持参ください。当日は「餅まき」「模擬店」「野菜青空市」等を予定いたしておりますので、お誘い合わせてお出かけ下さいませ。

日   時
3月21日(水) 【11時】法要、【12時】餅まき
祈 願 料
祈願料 3,000円
申 込 み
お彼岸のお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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