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次回配信日は、4月2日です。





パラグアイでの「巡り会い」


ヨルダンの誇る世界遺産、ペトラ遺跡。
インディジョーンズの撮影でも使用されました。


少女の笑顔が最高です。


カイロの親切な青年。


3度目の再会をした、ルクソールの神殿。


ブッダガヤ・マハーボーディーテンプルの菩提樹。


ブッダガヤ・仏心寺の清水上人と、日本寺の廣瀬上人。

 人生をより豊かにしてくれる大きな要素の一つが、人との出会いだと思います。旅も然り。現地の方や旅人など、旅先でのたくさんの出会いが私を成長させてくれました。そんな旅先での出会いの一端をご紹介させてください。

 南米・パラグアイにて。旅先で旅人と出会うと、どこから来たか、どういう旅をしているか、自分の国で何をしているかなどなどお互いの身の上話をよくしますが、ある日到着した日本人宿で、いつものように旅人たちと話していると、その中の1人の女性といくつかの共通点がありました。まず年が同い年、そしてキャンパスは違うが同じ大学所属。これは共通の友人がいるかもしれない!ということでFacebookで友人になり、共通の友人を検索してみると20人程の共通の友人がいました。その多さにビックリ。しかも私の親友と大学のクラスが一緒とのこと。
 テンションがどんどん上がり、私の親友に、その女性と出会ったことを連絡してみました。すると『彼女もお前と同じぐらいの時期に世界一周に行くっていうてたから、事前に紹介しようかなと思ったこともあるんやけど、なんとなくどっかで2人が出会うような気がしたから紹介しんかった、そしてそれが現実になったことに震えてる。ほんまの巡り会いってこういうことやな』と返事をくれました。親友らしいその返事と、運命的な出会いに感動しました。

 中東・ヨルダン。ヨルダンで最も有名な世界遺産、ペトラ遺跡にて。お土産物を観光客に売るこどもたちに出会いました。彼らは「ワンダラーワンダラー(1ドル)」と口々に、ポストカードやペン等のお土産物を見せながら、観光客を取り囲み売ろうとします。しかしお世辞にもきれいとは言えないこどもたちの身なりを見て、多くの観光客たちは眉をひそめ、彼らを手でシッシと追い払うようなひどい扱いをします。彼らもそんなことは慣れっこなので、全く表情を変えずに、次から次へと違う観光客のもとへ向かっていきます。
 私も多くの国でこのようなこどもたちと出会ってきました。その時にどうすべきなのかということについては人によって様々な意見があるかと思います。私はこのとき、子どもたちからお土産を買った後に遊んでみることにしました。彼らは私の持っていたカメラに非常に興味を持っていたので、私は簡単に撮り方を教えてあげて、一緒にいろんな写真を撮りました。するとロボットのように無表情でお土産を売っていたのとはまるで別人の、無邪気でキラキラした笑顔を見せてくれました。その瞬間、私は気付きました。「そうか、彼らに足りないのは「愛」なんだ。」

 エジプトの首都、カイロにて。ピラミッドを見に行くために、カイロ市内からピラミッドのあるギザまで、地元の人が使う安いローカルバスで行こうとしていたのですが、乗り場が多すぎるのと、表記が全てアラビア語だったので、さっぱりわからず迷っていると、1人の青年が声を掛けてくれました。私が「ピラミッドのあるギザに行きたいけど、どこから乗っていいかわからない」と言うと、彼は親切に乗り場まで連れて行ってくれて、なんとバス代まで支払ってくれました。私は申し訳ないので断ったのですが、彼は「今度日本で私と会った時は、私を助けてね。人生は巡っているのさ」と言い残し、去っていきました。彼の紳士的な対応と素敵な考え方に、非常に心打たれました。

 モロッコの長距離バス車内にて。日本人の若いご夫婦らしき方がいたので、声を掛けてみると、3年間かけて夫婦で新婚旅行世界一周中とのこと。旅の話をいろいろと聞いて、その後バスは目的地に着き、それぞれ宿を予約していたので、お互いの旅の安全を祈って別れました。
 その約2週間後。私はモロッコ〜イギリス〜イタリア〜ギリシャ〜トルコと旅をして、ヨルダンの首都アンマンにいました。街中を歩いていると、前から見覚えのある夫婦がこちらに向かって歩いてきました。私は手を振って遠くから名前を呼ぶと、あちらも嬉しそうに近づいてきてくれました。そして少し話をして、またお互いの旅の安全を祈り、別れました。
 2度あることは3度ある。その後、私は1週間ほどかけてヨルダン〜イスラエル〜エジプトと旅を続け、王家の谷で有名な、ルクソールという町の古代神殿を散策していました。するとまた目の前に、見覚えのある夫婦が。3度目のこの出来事にはあまりにも驚き過ぎて、あり得ない現実を前に、もはや笑いがこみ上げてきました。
 考えてみてください。もしみなさんのご友人が日本であれ、海外であれ、自分が訪れた町に、同じタイミングで偶然いたとしても、その友人に会えるかどうかはわかりません。むしろ会える確率の方が会えない確率よりも遥かに高いはずです。そんな中、数千キロも離れた3つの違う国、3つの違う町で、偶然また再会できるなんて、言葉では到底言い表せない、何とも言えない不思議な感覚を覚え、人生とは本当におもしろい!と強く思いました。

 インド、仏教の聖地ブッダガヤにて。ブッダガヤを訪れる前、インド滞在の7日目ぐらいに、ガンジス川の沐浴風景が有名なヴァラナシという街で、出会った青年に睡眠薬を盛られ、一眼レフと財布(現金やクレジットカード等々)を盗まれ、散々な思いをしました。そんな傷心の私の心を癒してくれたのが、お釈迦様が悟りをひらかれたブッダガヤという地であり、出会いでした。
 インドでは仏教聖地を巡り、主に日本寺に泊めさせていただいていたのですが、ブッダガヤにも日本のお寺と宿坊があると聞き、訪れてみました。日本のお坊さんがいらっしゃるかなと思っていたのですが、インド人のスタッフしか今はいないということだったので少しがっかりしたのですが、スタッフの方と話していると、なんと翌日に日本からお坊さんが来るとのこと。なんたる偶然!そしてその翌日に出会ったのが、このメールマガジンのお話をご紹介いただいた、清水上人でした。旅の話やブッダガヤの話、またご飯を作って食べたり、そして何より本堂で浄土宗のお勤めを一緒にさせていただいたことは生涯忘れません。旅を始めた時には、まさかインドで浄土宗のお坊さんと出会い、ブッダガヤで一緒にお念仏をお称えできるとは思っていなかったので、これも一重にお釈迦様がつないでくださった、有り難い宿縁だなと感じています。
(清水上人の投稿は、願成寺様のメールマガジンバックナンバー2013年4月15日以降をご参照ください)

 半年間の旅で、本当にたくさんの方と出会い、様々なことを感じ、学びました。日本で過ごす半年間に比べると、何倍もの出会いがこの半年間に凝縮されていました。その分、強烈に記憶に残り、何年経ってもその情景は薄れることはありません。
 様々なアクシデントや、二度と味わいたくない程の嫌な出来事さえ、ここでこの人と、まさに今このタイミングで出会うために、この出会いをよりドラマチックにするための手助けをしてくれているんじゃないかと思う程、素晴らしい出会いに恵まれました。
 旅は、「出会い」と「別れ」の連続。一期一会かもしれないその出会いの中で、相手に何を伝え、残し、相手から何を受け取るか。1人との出会いが1人の人生を変える。私はそう信じて、これまで出会った人に、そして未来に出会う人に何か良い影響を与えられる人間でありたいなと思います。
 旅の、いや、人生の醍醐味は「人との出会い」です。
 出会ってくれた全ての人に、心から、ありがとう。

 三寳寺  田 畑 智 英









朝日テレビカルチャースクール三島(第3期)

「 源氏物語」を味わう  〜 光源氏が誘う平安貴族の世界 〜

 源氏物語は、今から千年もの昔に作られた物語ですが、そこに描かれている世界は色あせることなく、現在に生きる私たちに数々の感動を与えてくれます。光源氏の案内で、恋の世界・親子の世界・夫婦の世界、そして死の世界を訪ねてみましょう。きっと新しい人生観を垣間見ることができますよ。

開 催 日
第1・3金曜日 13:30〜15:00
会   場
朝日テレビカルチャースクール三島校(随時入学可、一回受講)
講   師
願成寺住職、大正大学非常勤講師  魚尾 孝久
受 講 料
3ヶ月 全6回 ・・・ 14,256円   1回 ・・・ 下記へお問合せ下さい
申   込
TEL:055-971-4041

 

第382回 辻説法の会

 お茶を飲みながら、法話をお聴きになりませんか!

日   時
3月16日(金) PM6:00〜7:30
会   場
茶房「 欅(けやき) 」 2F TEL:055-971-5591
講   師
傳心寺 井上 正信 師
参 加 費
無料 (飲み物は各自でお支払いください)
主   催
県東部青少年教化協議会(この会は、特定の宗派にこだわらず、
ひとりでも多くの方々に仏教を伝えることを目的に活動する団体です。)
次   回
4月20日(金) 同時刻  真楽寺 勧山 法紹 師

 

観音堂大祭(諸祈願)のお知らせ

 春のお彼岸に観音堂の大祭を厳修いたします。寺伝によりますと、頼朝公が三嶋大社に百日祈願の折、当願成寺を宿舎といたし、その願が成就いたしたことから「願成就寺」の寺号を賜りました故事により、諸願成就の祈願をおこないます。当日ご参加できません場合には、お札は郵送申しあげます。また、当日前年のお札等を炊きあげますのでご持参ください。当日は「餅まき」「模擬店」「野菜青空市」等を予定いたしておりますので、お誘い合わせてお出かけ下さいませ。

日   時
3月21日(水) 【11時】法要、【12時】餅まき
祈 願 料
祈願料 3,000円
申 込 み
お彼岸のお参りの折、電話、FAX、E-mail (前日までに)

 

宗祇法師の会 (3月例会)

 日大名誉教授藤岡武雄先生を中心といたしまして、宗祇法師の顕彰と研究をする会です。
どなたでも参加できます。申込は不要ですので当日お出掛けください。

日   時
3月26日(月) PM1:30〜3:30
会   場
願成寺 TEL:055-975-1763
参 加 費
無料
主   催
三島ブランド 三島宗祇法師の会

 

 


お 願 い

 今まで、お塔婆や香花等は、寺にて焼却しておりましたが、法改定により、平成14年12月1日から「野焼き」や「簡易焼却炉」によります、すべてのごみ等の焼却ができなくなりました。現在、願成寺にあります3基の焼却炉もすべて使用禁止となり、撤去いたしました。
  したがいまして、今後、墓参の折いらなくなりましたお花などのゴミにつきましては、下記のごとく、ご処理をいたしたく存じますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。



ゴミの分別

 ゴミは、次の4種類に分別してお出し下さい。

  「燃えないゴミ(ビン・カン)」
 市のゴミに出します
  「土に返すゴミ(花・香花)」
 寺にてチップにして土に返します
  「土に返すゴミ(草・落ち葉)」
 寺にて土に返します
  「燃えるゴミ(紙・ビニール)」
 市のゴミに出します

いらなくなりましたお塔婆は、寺にてチップにして土に返しますので、ゴミ箱の脇にお置き下さい。
ゴミ箱は水屋(水道)の近くに用意いたします。
飲物や食べ物は、動物が散らかしますので、お参りの後はお持ち帰り下さい。
お手数をおかけいたすことばかりでございますが、ダイオキシンをなくし、きれいな地球環境のため、切にご理解とご協力をお願い申し上げます。








▼ 文学講座のお誘い
 願成寺公開文学講座といたしまして、『源氏物語』を読んでおります。写本(青表紙本、新典社刊)と活字本とを対校しての講読ですが、参加者全員で声を出しての読みますので初心者の方でもご自由に参加いただけます。
現在、「須磨」の巻に入ったところで、朧月夜との事件から都に居られなくなった光源氏が、須磨へと旅立つところです。
ご一緒に、光源氏とともに須磨への旅を始めましょう。

開 催 日
 毎月 第1,3土曜日(変更あり)
開催時間
 10時〜11時30分
場  所
 願成寺庫裡
費  用
 無料(教科書はお求めいただきます。 1000円〜2000円)
申し込み
 電話、FAX、E-mail

※ご参加をご希望の方は、檀家、非檀家を問わず、どなたでもご参加いただけます。







 ラジオが唯一の情報源であった時代から、新聞やテレビが加わり、小学生までがパソコンや携帯電話を利用している時代となった。ひと昔前の学生の楽しみというと麻雀とお酒が定番であったが、町から雀荘が消え泥酔した学生の姿は少なくなった。これも学生たちの娯楽に選択肢が増えたからであろう。世の中はあらゆる選択肢が増え、情報のアイテムが氾濫し、多様性の時代といえよう。

 教化活動の基本としては、葬儀や年忌法要を始め、修正会、彼岸法要、施餓鬼会、十夜法要と、あらゆる法要での説法であろう。印刷技術の発達によって掲示板伝道、文書伝道ハガキ伝道がおこなわれるようになった。拙寺でも「ハガキ伝道」や「テレホン説法」の経験があり、教化活動も多様化してきたなかで、時代のニーズにあった教化活動の一つとして、「 願成寺メールマガジン 」と名付けてメールマガジンを発行することにした。

 寺院という特質から、教化の対象となるのはお年寄りという現実は否定できない。また檀信徒全体からすれば、どれほどの人が、インターネットを利用しているかと考えるとその効用ははなはだ微少と思われるが、新しい形での教化活動として実験的に発信することにした。

 インターネットによるメールマガジンの配信は、お寺に足を運ぶことの少ないあらゆる世代の皆さまに語りかけることができるであろう。また拙寺のお檀家さま以外の皆さまとも、お寺とのつながりを持たせていただく方法としては最良と考えております。

 毎月二回とは申せ、浅才なわたくしにとってはかなりの重圧となっていくであろうことは想像にかたくない。三回で中止するわけにもいかず、発信を決意するのに一年もかかった始末である。

 諸大徳の応援をお願いいたしながら、皆さまとの交流の場としていきたいと存じます。よろしくお願い申しあげます。

 天主君山現受院願成寺住職
魚 尾 孝 久


 







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